先日友達が遊びに来て、”もんじゃ焼き”が食べたいという。
「ビールにもんじゃうまいぞーーー」
「金沢に店があるんだけど、今度みんなで行こう」
とかそんな話を彼はしていた。
ろあんのもんじゃ焼きの知識といえば、こち亀でみた下町の味
とか、なんか見た目がゲ○っぽいとか、お好み焼きの従兄弟
みたいとかその程度である。
話を聞いて、いっぺん食べてみればいいなぁ…と思っていた
んだけど、先日友達の子と電話で話していた時にその話の事を
思い出して聞いてみる。その子は何年か前に食べに行った
経験があるという。友達の話していた店の名前や場所なども
知っているらしい。
そこで…その子に相談して連れて行って貰う事に。
未知の食べ物に挑む時はやはりある程度の知識というか経験の
ある人というのは非常に頼もしい。
そしてこういうのは…やはり女の子と一緒に行くのが王道というか
非常に正しい方法のような気がする。
男同士でももちろん気楽で楽しいわけですが。
さてそんなわけで、昨日もんじゃにチャレンジすべく金沢へ。
某所で待ち合わせして、もんじゃ焼きのまいもん屋さんへ。
店はわりと空いていて、店員さんに案内されてすんなりでっかい
鉄板の前へ着席。
飲み物を頼んでからメニューを眺めてみる。
ベースになる10種類ほどのもんじゃ焼きに肉とかチーズとか
色々トッピングする…というような趣向らしい。肉、イカ、チーズ
等々と定番のトッピングに混ざって、ベビースターやお茶漬けなど
のちょっと変わり種もある。
焼きそばに加えて、じゃがチーズもんじゃ注文。トッピングは明太子が
いいというので明太子をチョイス。今日は何故かアパートで部屋で
一人寂しく留守番している友人用のお土産用の焼きそばも一人前頼む事に。
少しして、どんぶりに入ったもんじゃの元と焼きそばが運ばれてくる。
お好み焼きと違って、たっぷりのだし汁の中に粉と共に具材が
入っているといった感じだ。それから小さいヘラが一個。
これで直接食べるということらしい。
店員さんは
「汁は残して後で土手を作って流し込んで、なんたらかんたら」
と意味不明なことをいって立ち去った。いきなり放置プレイである。
作り方図解マニュアルというかあってもよさそうなのに、そういった
類のものはないらしい。
「じゃ焼きそばの方は俺やりますんで。」
と、ひとまずもんじゃ方面から逃げる。しかし焼きそばは焼きそばで
調味料の胡椒などの入れ物にSとかKとかシールが貼ってあるだけ
である。中身は塩ならソルトのSかな?とか予想するしかないような
状態でなんかこう…なんとなくちょっとづつ不親切な店だ。
そんな感じで焼きそば作りはスタートしたので
「いよいよ出番ですよ」
と女の子にもんじゃの方の作成ををお願いしたものの…なんだか
どうも手つきが相当に怪しい。
二人で相談して通りがかった店員さんに助けを求める事に。
店員さんは50代前半風のおばさんで、もんじゃ歴30年とかプロ
っぽい人でとても頼りになりそうだった。この人なら安心だ。
おばさんは快く引き受けてくれて、その鮮やかな手つきを呆然と
見ていたら数分もしないうちにもんじゃが完成していた。
ついでに焼きそばの方の味付けと作成もお願いすることに。
「ふーん、このままソースとかマヨネーズは無しで食べるのね」
この辺がお好み焼きと違うところだ。さっそく食べてみる。
なるほどうまい。トッピングの明太子がピリ辛で効いている。
わりととろっとした感じがお好み焼きとの違いだろうか。
焼きそばもおばさんが2種類ほどのソースをブレンドした
スペシャルな奴でこちらも美味い。
そんな感じで色々と話しをしながら1枚目とりあえず完食。
焼きそばはもういいので、2枚目こんどはそぼろとキムチにモチを
入れるバージョンを作ることに。さっきプロのやり方を観察
していたので、今度は自分でなんとかトライ。
何度かひっくり返したりとか、色々あって出来上がったのが
写真のキムチそぼろモチ入りもんじゃ焼き。
他にも山ほどトッピングを入れようと思ったんだけど、合いそうな
具材をプロに相談したら、「シンプルにモチだけにしなさい」
とアドバイスされたのだ。そんなワケでベビースターは
入れてみたかったけど今回は断念することに。
2枚目終わって、たいぶお腹がふくれたのでデザートにアイスを
食べつつあーでもないこーでもないと柄にもなく真面目に政治の
話とか話して、お勘定して元の場所まで送ってさよならを。
こういう時にこういう事に気楽に付き合ってくれる女の子って
ありがたいなぁ…とつくづく実感したもんじゃ焼きでございました。
待ち合わせの時間まで少しあったのでドンキホーテへ寄ったら
結婚関係の店がどうのこうのとかなり細かいアンケートを
書かされてエライ目にあう話はまた次の機会に。