冷却系修理_ver.1.1

冷却系修理_ver.1.0からの続き。

頭の中で何かがブチ切れた私は、せっかく作ったver.1.0から即座にver.1.1へ改良を決めた。この写真はver1.0。

改良に踏み切った理由は3つあって、

①異径ホースニップルの材質の耐熱温度がカタログ表記上はmax.90℃、材質からの個人的判断で110℃くらいが限界・・・と判断したから（諸事情により樹脂製を使用していた）

②接続にホースバンドが多数必要＝漏れ箇所を増やしているのと同じ行為のため

③φ12の適当なホースが見つからない。

という3点。

このうち、③に関してはシリコンホースをつかえば解決するが、高かったのでやめたのだ。

ver.1.0とver.1.1の相違点は、

エキスパンションタンク：φ8と車体側の接続径：φ16を接続するためのφ8⇒φ16に至る過程が異なる。

当初（Ver.1.0）は異径ホースニップルを使用し、φ8⇒φ12⇒φ16へと中間にφ12のホースを使用しなければならなかったが、接続箇所を増やしているのは前述のとおりである。

思案した結果、最終的には写真のような組合せで製作。一番下の部品はver.1.0のものだ。

・ホースニップル（φ8ホース用1/4PTネジ、今回は黄銅製を使用）
・ホースニップル（φ16ホース用1/2PTネジ、今回は黄銅製を使用）
・1/2→3/8レデューサー（SUS304製）
・3/8→1/4レデューサー（SUS304製）
・1/2チーズ（SUS304製；レデューサーを使う場合は不要）
・1/2→1/4ブッシング（SUS304製；これは1/2チーズを使った際にのみ使用）

これなら耐温・耐圧ともに余裕でクリア。
当然だがPTネジの接続にはシールテープ巻いてからねじ込み。水道用シールテープは通常は260℃までOKだし、エチレングリコールも問題なし。ただしガソリンへの使用はNG。念のため。

樹脂製のホースニップルを上記で作成した接続部品と交換。

チーズにしてプラグにした理由は、
・エア抜きの迅速化
・温度センサーの増設等にも対応できるようにするため
の2点である。

これはもう一方の側に使用した写真。

タンク下部なので、エア抜き用プラグを設けないシンプルな形状にした。

汎用品のエキスパンションタンク。ラジエターキャップは念願の国産品。

システム全景。

サブタンクには専用品をおごった。
大気開放タンクだから、max.100℃に耐えられる容器なら何でも良い。

この後、エア抜きは特に入念に行った。

ラジエターキャップ開けたまま、サーモスタットが開くまで暖機（ロアホース触れば分かる）。
クーラントを多少は溢れさせながら、ホースを手でもみつつエアを排除。
エアが出なくなったら、キャップを閉めてEg.停止。

冷えると共に、系が負圧になってサブタンクからクーラントを吸ってくれるため、系が満水になって終了。

その後、漏れ修理に右往左往したが、機能自体は問題なく稼働。

お疲れ、自分。