エーモン「貼り付けプッシュスイッチ」の改造

　エーモンの「貼り付けプッシュスイッチ」を、魔改造(?)してみました。


　Audi R8に、Akrapovicのチタニウムエキゾーストを装着した訳ですが、可変バルブをワイヤレスで制御するユニットが、たまに不具合を起こすため、Porsche 911の時と同様、ワイヤードで制御することにしました。


　Porsche 911（997型）には、センターコンソールに、「マフラーのアイコン」が描かれたスイッチがありましたが、Audi R8（第一世代）には、これがありません。


　第二世代のAudi R8や、Audi TT RSのスイッチの移植など、いろいろ比較検討しましたが、結果、エーモンの「貼り付けプッシュスイッチ」を使うことにしました。


　このスイッチ、「On/Off連動タイプ」（3224）と、「イルミネーション連動タイプ」（3225）とがありますが、
　　　・イルミネーション点灯時は、（スイッチのOn/Offに関わらず）インジケーターが“淡く”点灯する。
　　　・スイッチをOnにした時は、インジケーターが（明るく）点灯する。
という仕様がありません。

　しようがないので、改造して作ることにしました。


　まずは、内部のマイクロスイッチを分解し、「オルタネートスイッチ」を「モーメンタリスイッチ」に改造します。


　つづいて、白色LEDを、Audi純正のオレンジ色のLEDに打ち替え。


　さらに、オリジナルの状態では、プラスチック樹脂の素地が剥き出しで、チープな感じのため、「液体ラバースプレー」で塗装します。

　左側が、米国・Plasti Dip Internationalの「PLASTI DIP」（ブラック）で、右側が、独逸・FOLIATEC Böhm GmbHの「Spray Film」（マットブラック）。


　同じ条件で塗装し、比較検討したところ、自己中心的なアメリカ製より、質実剛健なドイツ製の方に、軍配が上がりました。


　ボタンとフレームの間から「光漏れ」が発生していることから、ボタンの外周部分を塗装し、遮光。


　本体から出ている配線も、ショボいものだったため、「ソフト多芯コード」に差し替え。


　さらにさらに、ボタンの「押し感」がショボかったため、ボタン全体に、均等にテンションが掛かるよう、フレームの周囲にスポンジを貼り付け。

　INOACの「カームフレックス F-2」と、日東電工の「エプトシーラー」とを、比較してみましたが、「テンピュール」マットレスに近い、低反発の「エプトシーラー」に、軍配が。


　オリジナルの状態（左側）と、改造後の状態（右側）。

　質感が落ち着いた感じになり、「光漏れ」もなくなっています。また、「押し感」も、しっとりした感じになっています。

　そんなこんなで、元の部品代より、材料費の方が掛かっていますが、なんとか、4ケタ万円のクルマに取り付けられるようなクオリティーになりました。

　詳しくは、こちら。