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2024年05月05日

お茶の間レーシングコックピットの製作 - ベースボード編

お茶の間レーシングコックピットの製作 - ベースボード編  Fanatecのペリフェラルを改造し、GT7をマルチモニターで稼働することができるようになったところで、いよいよ本題に入ります。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 イメージを元に、ササッと図面に起こして、木材を機械加工してもらいました。

 材料は、15mm厚のベニヤ板(シナ合板)です。

 この手のレーシングコックピットは、ステンレスやアルミニウムを使ったものが多いですが、職人の場合は、PlayStation 5(PlayStation 3)を格納するベースボードからして、木材で作製しています。

#我が家のホームシアターも、木材で作製しましたし。

 よってからに、今回も、加工の自由度の高い、木材で作製することにします。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 まずは、ハンコン(Gran Turismo DD Pro Wheel Base (8Nm))を設置する、デスク本体から作り始めます。

 側面の板です。2枚の短冊状の板の側面を、木工用ボンドで貼り合わせています。

 このままだと、ねじれ方向の力に弱いですが、この後、複数の板を直角に組み合わせることにより、強度を出します。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 デスク本体を組み立てると、このような感じ。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 つづいて、ベースボード。

 ホールソーを使って、所定の位置に、φ70mmの穴を開けておきます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 ベースボードにデスク本体を組み合わせたところ。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 先ほどの穴は、このためのものです。

 ゲーミングチェアの脚を入れ、固定します。

 座面の回転は固定することはできませんが、チェアの前後左右の動きは、がっちり固定することができます。

 一般的なレーシングコックピットは、ハンドル支持部とチェア部が一体となっていますが、この構成だと、ゲーム時“しか”使うことができません。
(しかも、多くのスペースを要します)

 ハンドル支持部とチェア部を分離し、チェアは既存のものを流用することで、「普段使い」(ゲームをしていない時やリモート勤務時など)もできるようにしてみました。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 引き続き、ベースホード。

 Audi R8 V10の着座位置に倣って、ペダルの設置位置を、少し嵩上げします。

Audi R8 V10 5.2 FSI quattro S-tronic Cockpit

 実際のAudi R8 V10 5.2 FSI quattro S-tronicのコックピットです。

#純正シートは、RECAROの「Sportster(CL210H)」に置換済み。

 シートの座面の最下部とペダルとの位置関係は、このような感じです。

 着座した感覚では、極端に言うと「ほぼ水平に脚を投げ出している」ような感じです。

 これを元に、嵩上げの高さを設計しました。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 まだ作製の途中なのですが、居ても立っても居られず、ハンコンとペダルを仮組みしてみました。

#う~ん、イイ感じです。

 ゲーミングチェアの座面を最も低くした状態で、Audi R8 V10の着座位置に近い形になりました。

 と、ここへ来て、ふと閃いてしまいました。

 このまま木材の素地を活かしても良いのですが、もう少し工夫してみることにします。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 まずは、ベースホードの端面を、水性塗料の「ダークグレイ」で塗装します。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 ベースホードの外周に、「パンチカーペット」を貼り付けてみました。

#見た目的には、車内とクリソツです。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 綺麗に貼り付けるポイントとしては、いくつかあります。

 まず、サイズは、貼り付ける幅に対して1mm少なくなるよう、精確に切り出すことです。

 また、貼り付けは、変性シリコーン樹脂製のボンドを使いますが、速乾性のものではなく、塗布してから5~10分程度静置して貼り付けるタイプのものを使います。
(塗布する面積が広いことから、速乾性のものだと途中で接着力が失われてしまうため)

 エッジの部分(凸部)は、ヒートガン(またはヘアドライヤー)を使って温めながら曲げると、クセが付きやすくなります。

 画像の下端のように、凹部になっているところは、無理して曲げようとせず、分割して貼り付けます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 で、ですね。ここが今回の一番の難関でした。

 ゲーミングチェアの脚を入れるために開けた穴の処理です。

 まず、ベースホードの表面の半分だけパンチカーペットを貼り付けて固定し、残りの半分(穴を開ける部分)は、カーペットを浮かせられるようにしておきます。

 つぎに、カーペットを穴のある位置まで戻してから、裏面からマスキングテープ作った型紙(φ70mmの円)を貼り付け、穴の中心を割り出します。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 割り出された中心から、サークルカッターを使って、半径が1mm大きい穴(φ72mm)を開けます。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 このような感じに切り出されました。

 自分で言うのもなんですが、恐ろしいほど綺麗に仕上がりました。

 どうやったら精確に加工できるかを考えながら作業するもの、愉しいものです。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 裏面も同様に加工し、パンチカーペットを貼り付けます。

 穴の処理は、手加工とは思えないほどの精度に仕上がりました。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 裏面にパンチカーペットを巻き込むことにより、期せずして、フローリングの傷防止の役割も果たすことになりました。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 凸部も凹部も、しっかりエッジが出ています。

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 固定キャスターを取り付け、

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 オーバル取手も取り付けて、

Fanatec Racing Cockpit DIY Building

 完成しました、レーシングコックピットのベース部分。

#う~ん、我ながら、なかなかにイイ感じに仕上がりました。

 このレーシングコックピット、全体としてはかなりの重量となることが予想されますが、固定キャスターとオーバル取手とを組み合わせることにより、簡単に移動させることができるようになりました。

(つづく)

 詳しくは、こちら
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2024/05/11 19:20:05

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