一人でも上手にやりたいブレーキフルード交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
さてさて、久しぶりの投稿ですかね??
先々月、久しぶりにサーキット走行して参りました。
が、夏は過ぎたとはいえまだ9月。
やっぱりクルマには厳しい季節でした、、、
ちょっとブレーキを酷使してしまったようで、1ヶ月以上たってもタッチが戻らず。
、、、やっぱりエア噛みさせてしまいました(´Д`)
というわけで、久しぶりに自分でフルード交換してみることに。
でも、一人でやると、ワンマンブリーダーを使っても逆流を完全に防ぐことはできません。
自分も毎回気を付けてはいますが、やっぱり空気入ってしまってます。。。
でも何とかしたいですよね?
ということで、今回は前々から考えてた秘策でやってみました( ´∀`)
2
でん!
でっかい注射器 笑
ストレートさんのブレーキフルード用シリンジです。
そうです、バイクでよくやられてる「ブリーダーから吸い出す方法=負圧法?」を今回はやってみます!
でも、クルマでやられてる方のを見てると、「出てこない」「気泡ばかり」などなど、よく見ます。
それなのにチャレンジするのにはちゃんと勝算があるからです(  ̄▽ ̄)
それは後ほどー
3
元々の形はこんなんです。
固めの延長ノズルが付いてますが、これだとブレーキまわりでの取り回しは難しいですし、接続もできないので、ちょっと改造します。
4
元々フルード用に買ってた6mmのシリコンチューブが余ってたので、これを使うことに。
接続部分は抜けないように、セットのノズルをカットして土台にしました。
先には、さっきの「コレ」を着けました。
じつは「コレ」、ブリーダーのニップルにピッタリサイズなんです♪
5
で、なんで成功例の少ないシリンジでの負圧法をやろうかとしてるかですが、、、
さっきも書きましたが、クルマでチャレンジした方の内容では、「フルードが出てこない」「気泡ばかり出てくる」といつ例が多いです。
しかもコレをエア噛みの泡と思っている方も、、、
じゃあ、なぜ出てこないのでしょう?
「圧力が足りない」ことを疑っているようですが、コンプレッサーを使ったプロのやり方を調べてると、そうじゃない気がしてきました。
圧力の強さもあるとは思いますが、それよりも「圧力をかけるタイミング」の方が問題として大きそうな気がします。
ブリーダーを緩める以上、ネジ山からの空気の侵入は避けられないと思います。
グリスでシールするという方法もありますが、絶対じゃないですし、その割にめんどくさいです。
なので、吸引中に気泡が出るのは仕方のないことだと割りきりました。
実際、プロの作業でも盛大に泡が出てましたから。
なので、今回の作業の対策として、以下のことを考えました。
①もちろん、圧力不足もあるので、そこを解決するために、200ccのでっかいシリンジを使用します。
②圧力をかけるタイミング。
③この方法でフルード交換はしない。
、、、③は意味不明ですよね 笑
6
では、作業です。
手順は通常の一人で行う作業通りに行います。
「サイドブレーキを解除して、ユニットから遠い順にワンマンブリーダーを接続して、プラグを緩めて、ブレーキポンピングして、フルード足して、入れ替わったらプラグを締める」
、、、ん?
吸引してないやん。
って、なりますよね。
そうです、これが③です。
そもそも、コンプレッサーじゃないので、負圧で一気に吸い出すってことが不可能なんです。
注射器で出来なくもないですが、日が暮れます 笑
あくまでも仕上げの「エア抜き」として用います!
では長かったですが、本題です。
プロの作業とチャレンジした方の作業を比べてみたら、圧力をかけるタイミングが違ってました。
プロは、「圧力をかけてからニップルを解放」してました。
対してチャレンジャーは、「プラグを解放してから60ccくらいの注射器で吸い出そう」としていました。
そもそも小さいシリンジで圧力が足りてないのももちろんですが、プラグを解放してから吸っていたら、その間に空気が逆流してしまいます。
結果、「入ってしまった空気を吸い出しているだけ」という状態になっているようです。
なので、自分はプロに近づけるために、大きなシリンジでしっかり圧力をかけて、しっかり負圧がかかった状態で、泡とフルードが同時に出てくるくらいにプラグを解放して行いました。
順序としては、
①繋げて注射器を引っ張る。
②プラグを緩めて、入ってくる空気と一緒にフルードを一気に吸い出す。
そして、③「圧力がかかってるうちに締める」
です。
通常の2人作業だと、最後は踏み途中で締めてもらいますよね?
これで空気を吸い込んでしまうのを防いでいるので、それを再現します。
最後にプラグまわりを清掃して、フルードの量を確認して、作業終了です。
7
ちなみに抜いたフルードです。
汚れはありませんが、元々透明だった色が褐色になってます。
劣化はしてるみたいですね。
ということで、最後にもう一度整理しますと、、、
①フルード交換自体は通常の1人交換の作業方法で行う。
②最後のエア抜きをシリンジで行う。
③大きなシリンジで、しっかりと負圧をかけた状態にしてからプラグを解放する。
④圧力が抜け切る前に締める。
少し手間ではありますが、これさえ出来れば、しっかりとエア抜きまで行えます。
実際に走った感想としては、今までで一番の仕上がりでした!
いつもどうしても残ってしまっていたエアー感は無く、カッチリしたタッチが出せました( ´∀`)
この作業、ほんまおすすめです( ̄▽ ̄)b
8
ちなみに、今回使ったフルードは、レーシングギアのDOT4です。
今までで使ってたディクセルのDOT5.1がドライ沸点269℃に対して、こいつは265℃です。
たしかに、ウエットが20℃ほど低い162℃ですが、雨の日にそんなになるまで走らないので、まぁ、よしです。
ディクセルよりも安いですし、扱いやすいDOT4規格なので、コスパはかなりいいんじゃないでしょうか!?
評判も悪くなさそうですし!
街乗りの使用感としても、ディクセルの時(ちゃんとお店で作業してもらった時)よりもカッチリ感があります。
あとはサーキットでの耐久性ですね、、、
この辺りは次回の走行会のお楽しみということで♪
ということで、今回も参考になれば幸いです。
以上!
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク