2017年02月13日
ディーラー整備士として言いたいこと。
初めてブログを書きます。
私は某自動車ディーラーでメカニックとして仕事をしています。
ここ最近、特に感じることが多くなったことを批判もあるかもしれませんが、書き綴ろうかと思います。
恐らく現場のメカニックの方であれば同意していただける内容かと思います。
さて、昨日のことです。
土日祝の13時頃の昼一は、入庫も重なり慌ただしい時間となります。
正直、「店のキャパ<来店数」となることも少なくはない自動車ディーラー。そんな中、予約のないお客様が駐車場に入って来られました。
点検をしている手を止めて、駐車場が一杯であることのお詫びとお出迎えの為に車へと向かいます。そして出て来られたお客様はこう言いました。
「自分でドアのカーテシランプをLEDに交換してたら、ソケットがドアトリム内に入り込んでしまったから、取ってほしい。」と。
私「なるほど。それはご不便ですね。しかしながら、現場は入庫で詰まっており予約されたお客様の整備で手一杯となっております。お時間を頂いてお待ち頂ければ、順を追って対応させていただきますが、如何でしょう。」
「いやいや、ワシ時間が無くて急いどるんや。すぐしてくれや。こんなんすぐ出来ひんのか?」
…おかしくありませんか?お客様と言えど…
・人に物事を頼む態度か?
・自分のミスの尻拭いを人に頼んでおいて?
・予約された他のお客様のことを考えれないのか?
・自分さえ良ければいいという、利己主義を何の迷いもなく主張する。
私が間違っているのでしょうか?
それとも、きちんと予約をして頂いて時間通り来て頂いてるお客様を待たせて遅らせてでも、そんな自分勝手なお客様を優先しないといけないのでしょうか?
そんな理由は皆無だと思います。
1つ言っておきたいのが、これがエンジンチェックランプの点灯などであれば、また対応は変わってきます。お客様には何の非もありませんからね。
結局、マネージャーが仕事をしてくれました。僕は工賃を頂くようには言いましたが、バタバタの中イライラしていたのか
「俺が作業したんやし、簡単なものやから構わん。」
と言いました。でも、それをしちゃうとこのお客様のワガママだけが通ってこちらは損しかしていません。
お客様が自分でできないことを、プロのスタッフが責任を持って仕事をするから工賃というものがあるのに…。
もちろん、お客様もお金を払う素振りなど見せません。
対応中、ショールームで話していた営業マンはそのお客様が
「ソケットがトリム内に入り込んでしまうなんて、車側が悪くてワシは悪くない」
と言っていたと教えてくれました。
偶然僕も同じ車に乗っていて、実物も確認しましたが、そんな簡単にソケットは外れません。
実はこんなお客様には、現場では思いの外よく出くわすのです。
こちらは勉強もしっかりして、理屈が通った説明をしてもお客様は
「そんなはずはない。」
…と否定します。プロのメカニックが間違いない事実を説明しても、受け入れずに自分が正しいと信じて止みません。
本当、何なんだろうと思います。
みんカラでも、
「ディーラーでこんな作業をしてもらった。でも○○時間もかかった。そんなに掛かるか?」
という文言のパーツレビューや整備手帳をちょこちょこ拝見します。
僕から見たら真っ当な作業時間です。
現場のメカニックは日中、とても多くの入庫をこなしています。整備をしているのはあなたの車1台ではないのです。
本当はその1台に集中して仕事できれば、そんな有り難い話はありません。
じゃあ入庫コントロールすればという話になるかもしれませんが、コントロールできるほどお客様は少なくありません。
お客様に満足して頂く為に精一杯やってるんです。
車検だって、1泊2日もらってても整備に掛かれるのは定時を大きく過ぎてからです。それも何台も1人で抱えてます。勿論、毎日帰るのは遅くなります。
まぁでもこれらの現場の言い分をお客様に理解して欲しいと言うことが、邪道ですよね…
「そんな、あんたらの都合お客様である俺らには関係ねぇ」
…って話ですもんね。
でもだからこそ私自身気を付けていることがあります。
自身が客として接客される際は、サービスして頂いてることに感謝して、ありがとうという言葉やご苦労さまですという言葉を必ず口にします。
だって、その人たちが一生懸命やってくれてるのだから有り難い話なんですよ。
自分が逆の立場で、お客様に横柄な態度で偉そうにされると気持ち良くないですもんね。
「自分が気持ち良くなりたいのなら、他人にも気持ち良くなってもらえるような言動を心掛けるべき」
と考えています。
世の中がもっと、ありがとうという言葉と謙虚さで溢れると良いなと思いますが、現代のストレス社会では厳しいのでしょうかね…
それでも
「なんで客が店員にへこへこせなあかんねん!こっちは金払ってるねん」
と、おっしゃる方がいらっしゃるんでしょうねぇ…
さて今日も仕事頑張ってきますか。
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Posted at
2017/02/13 08:58:43
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