
今日の夕方、高校生の私の息子が近所の交差点で自転車に乗っていて交通事故にあった。
怪我や損傷は大した事故では無い。
左側から来たセルシオの右フロントバンパーが交差点を渡ろうとした息子の自転車の左側のペダルと足に接触したのだ。
この交差点は近所に小学校があるのでセルシオ側には信号があるのだが、この信号は横にある横断歩道用の物で息子の自転車が通行している道路に対して車両用の信号は無い。
ちょっと変わった構造の交差点。

息子の自転車側からの景色 近所に小学校があるので右の方に押しボタン式の横断歩道用の信号はあるが車両用信号は無い。

セルシオ側の景色 信号はあるが右側に障害物は無く自転車は見通せる。
このような交差点で接触したのだが、事故後の運転手の対応が非常に良く無い。
横の路地に車を停めた後に降りてきて16歳の私の息子相手にセルシオの運転手は「てめえ、信号無視しやがって舐めてんのか!」と恫喝。
バンパーの傷を見ながら「どうしてくれるんだよ!これ弁償してもらうからな!」と大声を出した。
息子も気が弱い上に中途半端に車に詳しいのでセルシオのバンパーに傷、弁償••••と固まって半ベソ状態になってしまったようだ。

近所の人がこの事故を見ていて自宅にいた嫁に「息子さんが交通事故にあった!」と連絡してきてくれ、嫁さんはダッシュで事故現場に向かった。
現場に着くとセルシオは警察を呼ばず発進する所だった。
その瞬間、嫁さんは携帯を取り出し激写!

この写真はナンバーにモザイクをかけているが実際はバッチリナンバーが写っている。
さすが私の嫁さん、なかなか出来る事じゃ無い。
東京なのに水戸ナンバーでわかりやすい数字、すぐ犯人は見つかるでしょう。
ちなみにこの事故を分析してみる。
事故裁判の過去判例の専門誌、判例タイムズの242図からこの事故の過失割合がわかる。
セルシオ7割:息子3割の事故だ。
セルシオのバンパーの傷と自転車の損傷を過失相殺で賠償額を算出すると自尊自弁かこちらが支払う可能性が出る事故と思われる。
事故の過失は息子に3割ある。
そんな訳で私は息子を恫喝した。
「てめえこの野郎!横断時の左右確認がしっかり出来てないから事故ったんだろ!」
事故相手に恫喝され、父親に恫喝され息子も悲惨だ(笑)
相手に9割の過失があっても事故を起こしたら負け。
これが我が家の家訓なのだ。
そんな訳で私はセルシオの運転手が全て悪いとは思ってない。
しかし、私が納得していないのはセルシオの運転手が事故後に息子を恫喝した上に警察への通報義務を怠り、救護義務も果たして無い事。
私は仕事柄、毎日のように交通事故と関わっているので基本的に通常の事故相手には寛容だ。
しかし、このような相手には容赦はしないようにしている。
そんな訳ですぐに警察へ事故報告をして息子は足がぶつかったので病院で診察してもらい診断書を警察に提出する事にした。
ちなみに轢き逃げをした場合の罰則だが、負傷者の救護と危険防止の措置違反 5年以下の懲役又は50万円以下の罰金。
事故が、運転者の運転に起因する場合は
10年以下の懲役又は100万円以下の罰金
事故報告の義務等違反 3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金。
現場に留まる義務違反 5万円以下の罰金。
ついでに免許の違反点数は最高で35点減点。
欠格期間は何年??
免許を持ち車を運転するという事はこのような重い責任のもとで許可される事柄なのだ。
ちなみに私は過失割合で息子側に賠償額の相殺で費用が掛かっても全然気にしません。
賠償保険入ってますし、顧問弁護士も居ますし、仕事で交通事故裁判は何度もやってます。
極端な話、自転車の息子が過失割合100%で中古のセルシオを全損させても金銭的には怖くありません。
賠償額があるか無いかより、警察への通報義務を果たさず、恫喝した上に逃げた水戸ナンバーのセルシオ運転手を追い詰める事を優先します。
事故はどんなに注意していても起こす可能性があります。
重要なのは事故後に正しく対応し、弱者を守ることでしょう。
今回、水戸ナンバーのセルシオを運転していた方は完全にこれを怠っています。
厳しいようだが、この水戸ナンバーセルシオの運転手さんは運転する資格が無いと思うので数年は免許を失った方がいいでしょう。
Posted at 2015/10/02 22:43:21 | |
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