
先日の書いたら色々な反響があったブログ、(轢き逃げだから)の結果を書きます。
前回のブログは
こちら
事故の数日後に警察から連絡があり、息子は単独で現場検証を行った。

この際に警察から事故相手が見つかったと聞いた。
事故相手がすぐに見つからなかったのは所有者と違う方が運転していたからだった。
別の日に現場検証を行い状況の確認をするとの報告だった。
警察の方と事故現場の交差点の構造について細かく話をきいた。
車両側の信号は横断歩道に対しての物で交差点を横断する車両とは無関係、要は片側に一時停止がある交差点という事だった。
それなら本来信号は黄色の点滅であるべきでは?と警察官に尋ねてみた。
返答は、たまたま信号のある横断歩道の近接部に交差点があるので交差点を跨ぐように信号が設置してある。
交差点に対する点滅信号にした場合、信号が交差点に対して制限をかける物になってしまうので点滅にはしないとの事。
交差点に対する制限は一時停止だけ。
なかなか勉強になった。
信号の無い交差点の場合、一時停止を守らない車両の飛び出しに注意を払うが、信号がある場合は信号を信用して交差点に進入しがちだ。
運転者心理だと逆に確認が疎かになりそうな場所とも言える。
現場検証が終わり、今後の対応について警察官に話を聞かれた。
警察官は私の仕事も知っているので言葉を選びながら私の意図と今後の対応について聞いてきた。

私の目的は単純、正しい事故処理を行い正しい対応をする事。
それに伴う相手のリスクも理解しているので、相手の方には無茶な理論を持ち出して欲しく無い。
無茶な理論とは例えば「あんなのは事故じゃない!」とか「一方的に自転車側の過失」というような話。

数日後、事故相手が現場検証をしているとの情報がご近所井戸端会議ネットワークから私に入ってきた。

1時間ぐらいしてから警察から私に相手の現場検証電話が終わったと電話が来た。
さて、時間は掛かったがこれで事故直後の状態に戻った訳だ。
事故相手に電話をした。
正直、相手の冷静な対応を願っていた。
ここで相手が無茶な理論を持ち出した場合は相手が免許を失う話になってしまう。

プルルルル、なかなか出ないが10コール目ぐらいで電話に相手が出た。
相手の様子を伺いながら私の意図と仕事、今回の事故についてのこちら側の見解を一気に話した。
一気に話した理由な不要な争いは避ける為、相手に状況把握を反論無しでしてもらいからだ。
マシンガントークで間髪入れず過失割合に応じた賠償責任についても話した。
賠償責任の状況は①セルシオのバンパーには傷が入っている。②こちら側はまだ検査していないが自転車のペダルとクランクの損傷。③人身分として息子の病院代と診断書代。
この内容に対して相手の反応は•••••
•車の修理は自分で行うから請求しない。
•病院に掛かった費用は保険対応も出来るが人の車なので保険を使いたくないので自腹で支払うと言う答えだった。
一応、自賠責の番号を提示して貰えば私の方で被害者請求で保険対応する事も出来ると話したが、自腹で対応したいと言ってきた。
この答えは運転者としての責任も理解し誠意ある物だろう。

ここで私の出した答えは!
•息子の不確認での横断に対しての謝罪。
•車両損傷については自損自弁で示談。
•病院代については息子の自腹で請求はしない。
•人身事故の取り下げ。
相手は病院代の支払いの意思を強く見せたが私は断った。
ちなみに病院代は息子が16歳になり初めてバイトをした初給料から出していたのだ。

初めて貰った給料で初めて使ったのが交通事故の病院代。
過失割合で考えると分かりにくいが、今回の事故は息子の不注意で交通事故が発生したと言える。
要は左右を注意して横断すれば事故は無かった訳だ。
息子はちょっとした不注意により自分も現場検証で警官に悪い部分を指摘され、相手も現場検証に呼ばれ時間を使い、免許を失う恐怖に晒してしまい、自分の労働で得たお金が病院代に消えた。
一瞬の確認不足での様々なリスクを知り、痛い思いをし、社会の厳しさを知る上では良い勉強代とも言えるだろう。
大人の階段は険しいのだ!
相手の方は轢き逃げについて警察に色々言われていたと思うので不安だった事だろう。
免許点数に影響無しと聞いてホッとしたようだった。
ただ、最後に事故相手に一つだけ約束をしてもらった。
いくら注意していても事故は起きる可能性がある。
だから事故を起こした際にはどちらが良かろうが悪かろうが必ず運転者の責任として警察への通報をする事。
相手の方は
「必ず守ります!」と答えてくれた。
翌日、警察に人身事故取り下げの申請をして、物損事故で示談も完了したと報告した。
遠回りした感じはするが無事解決である。