ウェイストゲート・ソレノイド・アクチュエーター交換
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
ウェイストゲイトのアームを外すとこんな感じになっていました。見事に溶けてる。
2
中のパーツをかち割ってみると、こんな感じ
3
そこで新品パーツを手に入れようとするわけですが...
まず真っ先にディーラーに聞いてみると、タービンはASSY交換なのでパーツは22万円(知っていたけどワロタ)
個別のパーツの型番は控えていた。日本ではタービンの製造元であるMHI(三菱重工)に聞くしかないが、なんとも時間のかかること。
ebayで探すとエセ物が$100~$200程度。メーカー謹製でダメだったのにエセ物は買えない。アメリカで純正品を見つけて購入。車のパーツは関税はかからないんだけど、最初に日本からアメリカに行ったときに10%かかってて、日本に戻るときの消費税で5万近くになったがやむを得ない。
4
こうして取り付けた訳だけど、問題は参考URLにあるようにアクチュエーターのキャリブレーション(補正)
アクチュエーターはステッピングモーターになっているので、ウェイストゲートの開度と一致する必要がある。具体的にはウェイストゲートが全閉の状態で、5ピンのコネクターの3番(-)と4(+)に配線割り込みで電圧を測って1.26V~1.43Vになるようにアームの長さを調整する。ちなみに防水コネクターで線を割り込ませるのは一苦労。
HONDATAのFlashProのdatalogのsensorで「WG」(ウェイストゲートアームの実際の押出距離の数値:単位mm)と「WG CMD」(ECUからの指示された数値)が見られるので、この調整法を推奨しているし、調整は楽ちんと思いきや... ちなみに、この2値の差が0.02mmを超えるとP0046のエラーが出るらしい。
WD 4.86mm
WD CMD 8.00mm
どんなに調整しても数値は動かない。
センサーが更新されてないのか?
アクセル踏むとTPは瞬時に変わる。
とりあえず一旦、エラーを消そうとECUデータを再アップロードした。
センサー画面をみたら
WG 0.01mm
WG CMD 0.00mm
なんてことだ... キャリブレーションは突然に完了。
5
全てを元通りに戻しておしまい。
ただ大きな問題が残っている。そう、このトラブルの原因が分かっていない。という事は、同じことをやれば再発の可能性が高い。原因究明に時間を割くことに。
ちなみみにサーキット走行中のdatalogとブーストがかからなくなってからの帰り道のdatalogも完全にある。
WGの値が固定になったところで融着して固まったと思われる。
前後の様子を見ると。吸気温度(IC前)46℃(IC後)23℃と低すぎるくらい。タービンが真っ赤に焼けていたなら、この吸気温度はない。水温は104~107℃と高いが安定している。排気温度も840~920℃ 多少の不安はあるが900℃超えているのは僅かな時間だし、溶けた瞬間とは違う時間帯。
さて、詰んだわけだが、意外なアプローチからこの問題は一気に解決してしまうのだが、それは次のお話で。
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