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2015年06月10日

制限速度のウソを考える

制限速度のウソを考える


どうもおはようございます。
朝っぱらからこんな速度規制があったらいいなぁと妄想している私です(*^ω^)ヌヘヘ







今回は挑戦的なタイトルになりましたが、もちろん世間様に喧嘩を売っているわけではありませんので勘違いしないでくださいね(;^ω^)
今回はあくまで『制限速度設定のウソを暴く』ことをテーマにしているだけです。
あれ?これじゃあ余計に喧嘩売ってるような気が…?


制限速度と法定速度。
これらは世間やネットでさえも制限速度に疑問を抱くことはタブー視されているように感じます。
こう書くと、「ルールはルールだから」といったまるでソクラテスのような方がいらっしゃいます。
ですが、これって一種の『思考停止』だと思いませんか?


法律で決まっているからといって、いきなり「毒を飲め」と言われてすぐに飲むアホはいません。
誰だって自分の命は惜しいですし、それ以上に「法律とはいえ、これっておかしくね?」と思ってしまいます。
そうそう、ちなみにソクラテスの言葉とされている『悪法もまた法なり』の本来の意味を、

『悪法でも従わなければならないのは理解しているが、そんなもんクソ食らえだ!悪法に従うぐらいなら俺の哲学に準じて死んでやるぜ!!』

といったパンクロック的な意味であると解釈される方もいらっしゃいました。
今際の際の様子から温和なおじいちゃんというイメージがあったのですが、少なくとも実はこの時のソクラテスはアナーキーな哲学者だったのかもしれないんですねぇ(;・ω・)
とはいっても、この言葉が本当にソクラテスが言ったという根拠なんてないんですけどね・・・・・・(ФωФ)フッフッフ



では本題に入りましょう。
早速ですが、制限速度・法定速度という言葉を知っていますか?
もちろん知っているでしょう。
この速度を超えて走行すると罰せられますね。
ですが、実際に一般道を運転していて一度はこう思ったことはありませんか?

「制限速度とか法定速度って遅くね?」

と。
ああ、なにも遵守している方を悪く言っているわけではありませんよ?
単にその道路の実情と制限が合っていないと感じたことはあるのではないかというだけです。
おそらくこう思っている or 思った方は多いと思います。
なぜなら一部を除いて、実際は法定速度・制限速度+10~20kmくらいで流れているんですからね。
これでは制限速度や法定速度の意味がありません。
なぜ実際の速度より制限速度が低いのでしょう?
不思議ですねぇ。

そもそも、制限速度ってどのように決められているのでしょうか?
もちろん私を含む一般人のほとんどはこの根拠を知らないと思います。
専門家も「おそらく」とか「多分」としか答えられないでしょう。
こんな時は一度「自分だったらどう決定するか?」と考えてみることが大切です。
というわけで、仮にもし自分が決められる立場だとしたら、どのように決めますか?
歩行者の通行量でしょうか?道幅でしょうか?
決定を下すために必要と思われる要素が色々とありますねぇ。
しかしただ一つだけわかることがあります。



『根拠は誰も知らない』



ということです。
もちろん、警察や公安などを含めてもです。
だ~れも知りません。
これって言い換えると、決めるための確たる証拠、つまり制限速度を設定するにあたり、そのルールに妥当性がないとも言えるんですよね(;・×・)
だというのに、超えると取り締まりの対象になります。
一般ドライバーの意見や周りの環境も参考にせずに。
だから実際の速度と乖離しているんですね。
もし本当は根拠を知っているとしたら・・・・・・なぜ公表しないんでしょうね?

制限速度や法定速度を決めるための根拠を出して公開・説明していないからこそ、一般ドライバーから疑問や不満が出るのは当たり前のことです。
逆に言えば、警察や公安が根拠を明示することでドライバーの疑問や不満が解消されるとも言えます。
しかし公開・説明をしていません。
いえ、この場合は『できない』と言ったほうが正しいでしょう。
あーだこーだ言って煙に撒くことはできても、根拠がないものを明確に説明なんてできません。
教本や道交法にも制限速度や法定速度の設定根拠なんて書いていないんですからね(;-ω-)アホクサ
免許の取得や更新時に制限速度や法定速度の根拠を出して説明したほうが皆が納得して制限を守ると思うのですが・・・・・・



「みんな制限速度で走ればいいんだ、守らない奴は犯罪者だ!ヽ(`Д´)ノ」なんて過激(思考停止)な意見もネットではチラホラ見かけます。
建前でしょうが、警察や公安も要約すれば同じことを言っている時もあります。
裁判なんてなった日には単純に道交法に照らし合わせて判決が下る場合がほとんどです。

ではもし、その制限速度が適切でなかったとしたらどうなるでしょう?
なぜなら、適切であると判断できる根拠がないんですもの。
速度規制が正しいという『根拠がない』のに『正しい』と判断され、処罰されるんですよ。
おかしいですねぇ。
矛盾していますねぇ。
こんなに矛盾・破綻している法律を守るって・・・・・・バカらしくなってきません?




知っていますか?
速度規制の見直し状況と課題(資料編)”と“安全かつ快適な交通の確保”を見ると、2010年頃から事故の発生件数と死者数は減少していますが、致死率はほぼ横ばいくらいです。
同時に、速度超過による違反件数も減っています。
この理由として警察は、他の年齢層より事故の致死率が高い高齢者が多く運転する世の中であることから、それによって死者数を増加させているのだろうと考えているようです。
しかし、今時の車にはABSやエアバッグ、横滑り防止装置などの安全装置は当たり前のように装備されていますよね?
いくら歩行者や対向車に対して今時の衝突安全ボディでぶつかったとしても、結局は速度と質量と衝突時間や接触面積などから求められる破壊力=致死率の図式を簡単には変えられません。
もちろんドライバーも大きな衝撃を受けることになります。
800kg~1.5t以上の物体がぶつかるんですから、例えゆっくりでもぶつかったら衝撃は大きいです。
例えバイクでも40kg~400kg以上の重さですから痛いに決まってます。



知っていますか?
死亡事故の半分以上は法定速度(時速60km)~それ以下で起こっていることを。
確かに速度が上がれば致死率も上がりますが、実は速度超過が直接的な原因の事故は半分もないという調査結果を。
これはつまり、速度超過による事故の大きさや致死率は単なる結果にすぎないとも言えることを。
最高速度違反による死亡事故件数の多さは6番目で、致死率は最も高いことが読み取れます。
しかし事故の件数だけで見た場合、漫然運転や脇見運転が主な事故原因となっていることがわかりますね。
ということは、速度超過より漫然運転や脇見運転、安全不確認などのほうが死亡事故を含む全般的な事故の件数が多いことがわかりますし、実際の件数も多いです。
ここで上の

・ただの事故も含む死亡事故の件数は減少している
・死者数も減少している
・しかし安全装置が充実しているのに致死率はほぼ横ばい
・事故の原因は漫然運転や脇見運転、安全不確認などが半分以上を占める
・死亡事故件数自体は漫然運転などのほうが2.5倍から3倍以上多い

という調査結果に当てはめてみると・・・・・・・・・どうでしょう?
本当に危険なのは漫然運転などだというのがわかると思います。
最高速度違反の致死率が高いとはいえ、死亡事故を含む事故件数そのものが多いと実際の死者数も多くなります。
もちろん、自分がそんな事故に遭う確立も高くなります。
それも法定速度より速度の低い街中で。
加えて、制限速度より低いかもしれない速度域で。
それでも速度違反が一番危険だと思いますか?



ちょっと調べてみませんか?
2011年には「ゾーン30」という生活道路における歩行者等の安全な通行を確保する目的の生活道路対策ができました。
生活道路ということもあり、人の往来が頻繁にある上に道幅が狭い(後から狭くしたものなども含む)ので、この制限は妥当なものかもしれないと私は判断します。
加えて、この制度は自治体や住民と協議・調整して決められているそうなので、双方に納得のいく制度の決め方をしていると思います。
とまあ、ここまで建前を書きましたが、本音としては、実際には30kmでも狭くて見通しが悪すぎる危険な道路もあるのですから、一律30kmと決めるべきではないと思いますけどね。
伝家の宝刀であるITARDAのデータだけを根拠にせずに。

ここで挙げたITARDAのデータの中身を簡単に言うと、30km以上の速度から歩行者の致死率が急速に増加するのを示したものです。
ゾーン30はヨーロッパの規制を参考にしているそうですが、根本的な部分まではまだ参考にできていません。
根本的な部分というのは、『市の道路管理者が実際の事故を見ながら、事故が有れば20キロに規制をする場合もある』というところです。
つまり必要があればすぐに速度を見直すんですね。
警察・公安の今までの働きぶりを鑑みると、必要に応じて適宜見直すとは到底考えられません。
だというのに速度規制だけを槍玉に挙げられる機会が多いように感じます。
というのも、事故の大きさから記憶に残りやすいですし、一部が街中などの目立つ所でやらかしますからね・・・・・・仕方ないのかもしれません(;-ω-)
最近では北海道の凄惨な事故もありましたし。
ひどいものです。



速度規制をかける上で大事なのは反応速度でも運転技術でもないと思います。
ましてや相対速度でもありません。
飛び出しなどの可能性が高い通学路や見通しの悪い道路で実に多くの事故が起こっています。
もちろん交差点内での事故率も高いです。
幹線道路や郊外に比べて速度域が低いと予想される場所だというのに。
そのために制限速度や法定速度を設定し、道路の安全と円滑な流れを守る目的で、事故が起こりやすい場所の手前などで取り締まりを行うはずなのですが、実際は主に速度を出しやすい比較的安全な所や、規制の看板が見えにくくなっている所を改善せずに放置して隠れて取り締まりをする・・・・・・
これでは一般ドライバーから『取り締まりのための取り締まりをしている』と見られて反発されるのは当たり前です。
これについては国務大臣でさえも苦言を呈したのは記憶に新しいところですね。



警察や公安が本当に事故を減らす気があるのなら、まずは最初に制限速度や法定速度の明確で客観的な根拠を示すことが必要だと思います。
その上で専門家や我々みんなで議論するべきでしょう。
法律と実情が乖離している現在では、もはや法律が形骸化してしまっています。
だからこそ前に私は「交通安全とは主にドライバーが作っていくもの」と書きました。

ルールとはみんなで議論した上で決めていくものだと思います。
だからこそ警察や公安には可能な限り早く根拠を示してもらいたいものです。
まだ我々は議論のスタートラインにすら立てていないのですからね(;-ω-)
ブログ一覧 | 考えるシリーズ(番外) | クルマ
Posted at 2015/06/10 04:58:02

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この記事へのコメント

2015年6月10日 6:42
こればかりはねぇ~。(^▽^;)

俺っち的にはスピード違反は罪ではないと思ってます。
暴走行為はダメですが、有る程度のスピード超過は、経済行為
ですよ。

よく、法定速度+αで走る事を経済速度って言ってたような・・・。
ハッキリ言いますけど、生活道路では飛ばしませんが
明らかに、飛ばしていい所では・・・(以下自粛)(^^ゞ

まぁ、秋田では無いけど公安委員長?がここの道路遅くね?って
言って最高速度が変わった国道有ったね。

結局、自分で運転するまたは運転大好きな政治家達が
一杯いれば、簡単に問題提起になるでしょね。多分 (^▽^;)
コメントへの返答
2015年6月10日 12:28
いくら法律が正しいからといっても、本音の部分ではやはり法定速度+αになりますよね~(;^ω^)

最高速度の件ですが、実際に速度の上限が上がった所もありますし、反対に下がったり据え置きの所もありました。
お偉いさん方はこの見直しの流れを今回限りで終わらせずに全国に広げてほしいですね(^ω^)
2015年6月10日 12:42
漫然運転や脇見運転事故時の現場の制限速とと事故時の車速対比も統計もデータとして欲しいですね。
脇見運転や漫然運転が事故に至らないマージンを稼ぐために「より遅くすべき」というデータが出るかも?
コメントへの返答
2015年6月10日 23:43
初めまして。
コメントありがとうございます。

現場の制限速度についてのデータは自分の探し方が悪かったのか見つけられませんでしたが、危険認知速度(回避行動をとる直前の速度)に焦点を当ててみると、事故は主に30km以下で起こっているという結果をリンク先で見られますよ。
本文では触れていませんが、死亡事故を含む事故が起きやすい速度は中低速域(30~60km)に集中していることもITARDAの資料などから読み取れます。
だからこそ法定速度や制限速度を具体的な説明もなしに安易に決定するべきではないと思っているので今回このようなことを書きました(^ω^)

おっしゃっているマージンの件については実際に速度が見直された結果、制限速度が下げられた所もあります。
ですが、リンク先にある危険認知速度別交通事故件数を見ると、停止中~30kmまでの事故件数は全体の約76%を占めるという計算結果を得られます。
このことから、速度を下げることで得られるマージンというのは単に死亡事故率を下げることだけに留まってしまうのではないでしょうか?
大雑把な見解で大変申し訳ないのですが、なぜならより遅くした場合、事故の致死率は下がりますが、致死率の減少に反して事故の発生率が上がってしまうというパラドックスが起こるんですよ。
ですので、速度うんぬんで捉えるよりも脇見運転や漫然運転がいかに危険かを最初に周知させたほうがよいのではないでしょうか?
速度の抑制によって得られるマージンも大事だと思いますが、速度よりももっと大事なことがあると思いますよ(・ω・)
遅いからといって必ずしも安全だとは限らないのですからね(;^ω^)
2015年6月11日 0:41
返信ありがとうございます。

規制速度がそれぞれの場所で妥当かという議論と、速度超過よりも不注意運転の方がより危険かという議論は一つには出来ないと思いますよ。

ちなみに、事故が起きやすい速度域というのは、車両の全運用時間中のその速度域の割合と比べても事故率が高いのでしょうか?
コメントへの返答
2015年6月11日 9:12
あらら…確かに欲張りすぎちゃいましたね(;´・ω・`)
私が言いたかったのは結局、「どうすればより交通を円滑に、かつ安全にできるのか」ということでした。
そのために取り締まりの意義であったり、道路の速度規制における問題を引き合いに出したまでです。

う~ん、そうですねぇ・・・
ITARDAの資料によると、乗車中の昼間と夜間とでは主な事故原因の割合が違うようですが、どちらも30~60kmあたりに集中しているようです。
もちろん一概には言えませんので、一度ITARDAや警察庁の資料を見てみてはいかがでしょう?
意外な調査結果がわかるかもしれませんよ(^ω^)

プロフィール

「食ったけど胃の中が臭すぎて吐きそうになってきた」
何シテル?   05/26 12:07
アウディA1のスポーツバックに乗っています 趣味がぶらり旅なので、どこかに突然出没するかもしれません 基本マイペースで更新します
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