どうもこんばんは。
腐れ縁の玄関先でシャイニングというホラー映画の「Here's Johnny!(お客様だよ!)」をやったらドアに顔を挟まれた自分です(´・ω・`)
南のほうはそうでもないかもしれませんが、夏から秋への移り変わりで気温が下がってきましたねぇ。
ニュースでも紹介されていましたが、今の時期の気温の移り変わりは、一雨降るごとに秋が深まることから一雨一度(ひとあめいちど)と言われることがあります。
さて今回も前回に引き続き佐渡への旅(おつかい)のことを書いていきます。
白雲台から空自の基地の前を通って両津へ戻ってきた所からスタートです。
今回は前回以上に長いので、滅茶苦茶ヒマな時にでものんびり見ていってください。
早くも初日からどこに行こうか思いつかなくなった昼過ぎ。
まだ帰りのフェリーまで時間はたっぷりあります。
どこに行こうか頭を悩ませていると、そういえば何の気なしにフェリーの中で見たポスターやフリーペーパーのことを思い出しました。
それによると、佐渡には四国のように多くの神社や寺があり、八十八箇所を巡るイベントがあるそうです。
一日そこらで佐渡ヶ島全域にあるお寺を八十八箇所も回るのは無理なので別の見所を探してみると、現在地の両津から南側にある小木港や赤泊港にかけて七つのお寺があり、それらのお寺には七福神の絵が奉納されているとのことでした。
ということで両津あたりから七箇所(+α)を順不同で回ってみることにしました。
え?八十八箇所全部回れ?(ヾノ・∀・`)ムリムリ
まずは手始めに寿老人の清水寺(せいすいじ)から行ってみます。
境内に続く階段を登ると、斜面に建つ本殿があります。
辺りにはモミジが多く、紅葉の頃だと一層風情がありそうです。
周りに墓地がある福禄寿の慶宮寺(けいぐうじ)。
こちらもモミジが多いです。
次へと向かう途中にあった妙宣寺。
ここには江戸時代に建てられた五重の塔があります。
大黒天の世尊寺(せそんじ)。
世尊寺の近くにあった大膳神社。
神社について書かれているフリーペーパーが本殿の入り口にあります。
本殿の左側には佐渡に現存する中で最も古いとされる能の舞台があります。
画像からは見えづらいのですが、松の絵の左上には丸い鏡の板が取り付けられています。
案内によると、これは日輪を表しており、このような鏡の板は大膳神社の舞台でしか見られないそうです。
道中にあった人面岩。
上の岩がモアイの横顔に見え・・・る?
やけに狭い小道を通ってたどり着いた恵比寿の智光坊(ちこうぼう)。
鬼が門の上から参拝客を見守っています。
弁財天の称光寺(しょうこうじ)。
この寺は宿根木(しゅくねぎ)の一番奥にあり、昔から宿根木とは深い関わりがあるようです。
案内によると、海側から宿根木を抜けて称光寺へと続く道は世捨小路(よすてこうじ)と呼ばれており、参拝や墓参りをする際は一般的に海側からこの小路を通ったそうです。
生きている方は海側からお寺へ向かいますが、反対に、亡くなった方の霊はお寺から世捨小路を通って海へ向かうとされています。
ここでは昔のまま保存されている建物を見ることができるうえ、道路向かいがダイビングスポットとなっており、そこの海底には2メートルの地蔵があるそうです。
これらの建物は観光スポットになっていますが、これらの中には実際に人が住んでいらっしゃるので訪問される際はなるべくお静かに。
また、一部の建物では中を見ることができたり(有料)、焼きサザエカレーなどを提供してくれる食堂もありました。
変わった軒下の飾りをつけた家。
大正時代の郵便局。
昔の塩の販売所(ただし今は普通の民家)。
その昔、衣服を洗っていた洗い場。
井戸(右)と手動のポンプ(左)。
ポンプは実際に使ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
次の目的地へ向かう道中、山の麓あたりの大きな地蔵を発見したので寄ってみます。
入り口の石碑や看板には幸福(しあわせ)地蔵と書かれていました。
ずいぶんと大きいので何メートルあるのか調べてみると、その高さは17.5メートルとのことでした。
近くで見てみようと思い、地蔵の所へ歩いていると500円玉サイズの虫が増えてきました。
大きさからするに「アブかな?」と思いつつ足元付近に到着。
何らかの大きな虫が辺りを飛び交う中、地蔵を見上げていると何かが手のあたりに見えたので目を細めてみます。
「何だか見覚えのある柄の手さげ袋だな」と思いながら目を細めて見ていたのですが、いかんせん自分の視力が悪いので細かいところまで見えません。
ならばと目の代わりにカメラでズーム&撮影してみるとそれは・・・
スズメバチの巣でした(;゚ω゚)
それも、成人男性の上半身くらいはありそうなほどの大きさです。
となると、先ほどから近くを飛び交っていたデカい虫は全てスズメバチだったのでしょう。
本当は地蔵をもっと近くで見たかったのですが、刺されると非常にシャレにならないことになるので即座に撤退し、無事なんとか刺されずに逃げることができました。
この時はまだ7月だったので、そんなに攻撃的ではなかったのが幸いでした。
巣やハチに近づきすぎたり手出しをしない限り、見張り担当のハチやエサを取りに行くハチは辺りを飛んで威嚇&警戒するだけで襲ってはこないような感じがしたのはおそらくこのおかげだと思っています。
個人的には特に8~9月になるといつも以上に凶暴化する(忙しくてピリピリしている?)ため、巣から離れていたり、巣やハチに手出しをしていなくても襲ってくることがあるように感じます。
ハチから逃げた後は布袋の大連寺(だいれんじ)へと向かいます。
左右の格子の中には阿行像と吽行像があります。
お参りついでに布袋さんにもご挨拶。
最後は毘沙門天の禅長寺(ぜんちょうじ)。
七福神巡りを終えてからはあてもなく南側を回り、北雪という酒蔵に寄ってみます。
この酒蔵では試飲ができる上、保冷庫があるので涼みながらお酒を見ることができます。
定番の日本酒から焼酎などがあり、中には越淡麗という新種の酒米で作られた日本酒や、YK35という定番の酒米を使って遠心分離で抽出した日本酒(一升で1万円)や、海外のレストランとコラボした日本酒もありました。
途中でしばらく青にならない信号(10分くらい?)を抜けて海岸沿いを走らせていると、赤亀岩というなんだか不思議な形の岩がありました。
さらに進むと、小島に建つ津島神社がありました。
境内にカエルの親子がいたのでご挨拶。
その後は再び両津に戻って一眠り・・・といきたいところでしたが、中々寝付けなかったので夜中に残りの北側を回ってみました。
途中で遭遇した野良猫と戯れながらのんびり急な山道を通り、特に何事もなく淡々と佐渡ヶ島(ほぼ)一周を達成。
パンフレットによると北側には夫婦岩などの観光スポットがあるようですが、真っ暗だったため看板くらいしか見えませんでした。
そうそう、北側には賽の河原というちょっとアレなスポットもあるみたいです。
青森の恐山のように靴の裏についた小石やお供え物を持ち帰ると、帰りの車内では同乗者が増えて賑やかになるかもしれませんよぉ(ФωФ)
その後は秋田では見ることのない(山形の天童あたりでは見る)コンビニのセーブオンめぐりをしているうちに朝になったので、いよいよ道の駅に向かってみます。
すると、
なぜか駐車場のど真ん中に牛がいました。
どうやら道の駅の隣に佐渡牛乳の工場があるようです。
ちなみに、佐渡乳業の牛乳パッケージにはこんな感じでトキの絵が描かれています。
せっかくなので佐渡乳業の本社をナビで探してみると、意外と近くにあったので向かってみます。
建物の前には会社直営の売店があり、そこでは牛乳などの他にソフトも買うことができます。
普通のバニラソフトもありましたが、この時は物珍しさにカマンベール味を購入。
チーズっぽさはほとんどなく、非常に濃いバニラアイスのような味でした。
ここの売店ではポイントカードのハンコを10個集めるとソフトと交換することもできます。
そこからは天領盃という酒蔵に行き、YK35を使った酒を買ってみます。
ここでは無料の甘酒を飲みながら店内を見ることができます。
続いて真野鶴という日本酒を製造している尾畑酒造へと向かいます。
こちらの酒蔵は裏口が駐車場となっているため、そちらに車を置き、作業場から店内に入っていきます。
ここでは飛び入り&個人でも酒蔵見学ができるうえ、ビデオでも酒蔵についてのアレコレを見ることができます。
見終わった後とは早速試飲・・・といきたいところでしたが、一人旅なので運転のことを考えると流石に飲めません。
ということで、今回は見た目買いはせず、嗅覚のみを頼りに土産用の酒を選別することにしました。
店員の親切なお姉さんからお猪口くらいの大きさのカップにお酒をそそいで嗅いでいきます。
柿の焼酎や様々なお酒の香りを嗅がせていただき、最終的にエールフランスやベトナム航空で提供されている定番の大吟醸と、匂いが面白かった蔵元限定の原酒を購入。
他には、廃校となった旧西三川小学校を酒蔵として再利用し、そこで製造した学校蔵というシリーズのお酒もありましたが、この時はお金がなくなりそうだったので見送りました。
大吟醸や原酒、学校蔵などの種類には各々に違った香りがありました。
昔嗅いだような日本酒の香り、大吟醸のフルーティーな香り、今まで嗅いだことのある日本酒とは微妙に違う香り・・・・・・
その中でも左の原酒の香りは特徴的で、鼻の中で香りが変化したように感じました。
薄学なので詳しいことはわかりませんが、おそらく原酒である&お酒の鮮度がいいからだと思います。
酒を買い込んだ後はいよいよ新潟港へ戻る時間になったのですが、少しだけ時間が空いたので両津港近くにあるロータリーという喫茶店へ入ってみました。
入ってメニューを見ると、自慢のカレーライス(辛口)と書かれているのが目に入りました。
小腹が空いていたので試しに注文すると、出てきたのはサラダ付きのいたって普通のカレーライス。
どうやら見た目や量が自慢ではないようです。
味に期待しながら一口食べてみると・・・(゚д゚)ウマー
個人的には今まで食べたカレーの中で一番好みの味でした。
具はほとんどなく味は少し辛めでしたが、野菜の甘みと香辛料のバランスがいい感じのサラサラとしてあまり油っぽくないルー。
そして口の中をリフレッシュしてくれるサラダ。
「こりゃ確かに自慢のカレーですわ」と思って食べていたら、いつのまにか皿が空になっていました(^ω^)
食べ終わった後はフェリー乗り場の土産コーナーで色々と買い込みます。
画像は撮り忘れてしまいましたが、親切な土産屋のお姉さんにつられて凍らせると雪見だいふくみたいになるトキのふぁふぁミルク餅や、
(※画像は楽天より)
農林水産大臣賞を獲得した島チーズケーキ、
(※画像は食べログより)
佐渡のスーパー(フレッシュマツヤとかマルイなど)では、蒟蒻などと一緒の所に巻かれて売られている特産品のいごねりなどを物産店で購入。
いごねりはトコロテンのような食感で、黒い蒟蒻みたいな色をしています。
そのままでは味がついていないので、トコロテンのように醤油などをかけて食べるのが一般的だそうです。
両津のフェリー乗り場ではこのいごねりなどが売られている自販機がありましたが、自分が行った時は自販機が動いていませんでした。
(※画像はWikiより)
帰りも往路と同じときわ丸に乗船し、佐渡ヶ島を後にしました。ヾ(・ω・ )バイバイ