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今週頭まで我が家のガレージに、あるミニバンが入庫していた。
「シトロエン・C4ピカソ」。
前々から気になっている車種だったので、5日間の日程で借りてきました。
乗ってみると、自身のクルマへの価値観が変わる程、独創性と機能性を両立したクルマでした。
「奇抜なスタイル・・・」が理由で乗らないのはもったいない!と思うほど、価値観がかわった・・・。
■エクステリアは・・・
「多人数乗り・・・」と思ってこの車を見ると、国産車のどのミニバンとも思想が違っていることに気付く。まず外装デザイン。独創性あるスタイリングは、5人中4人は「嫌い」と言いそうな個性的なプロポーション。大柄なスタイルのわりに、タイヤが小さく、ホイールベースの比率もサイズと比べると違和感が・・・。見慣れた国産車とはあきらかに違うディメンションだ。
しかしフロントオーバーハングが長く、逆にリアは短い・・・。これはシトロエン各車に共通するパッケージ。一目でシトロエンと分かる事が重要視されたデザインなのだ。シトロエン好きにはたまらないプロポーションが、C4ピカソでも巧みにデザインされています。
■インテリアは・・・
ドアを開けると、そこには「!」と、驚きがつまったインテリアが現れます。
運転席頭上を見上げると、笑っちゃうくらい大きなフロントウィンドウはまさにパノラマ視界!巨大な三角窓とマッチして圧倒的な視界の広がり感は、これまでのどんなクルマでも経験をしたことのない演出だ。陽射しがまぶしくなった場合は、頭上から左右独立でスライドして出てくるサンバイザーが有効に働く。しかし残念なのは、樹脂のインパネ上面が素地色そのままで、太陽の位置が正面だとインパネ上面が反射して眩しいこと。この価格だけに、艶を抑える塗装は施してほしいかったなぁ。
インターフェイス類は見ても触っても楽しい。Pブレーキはすべて自動。シフトレバーは位置もデザインも独創的。インテリアの各パーツはあのDSやCXからデザイン要素を現代的にアレンジした事も伝わってきて、クルマ好きにはたまらない。クルマを動かすと、ステアリングのセンターパッドだけが回らないことでも驚き。でもこれはピカソにかぎらず、シトロエン全車の独自装備なんですよね。エアコンはデュアル式・・・を通り越して、4座独立式。しかも各席のドア側に液晶ユニットと操作スイッチがあるので、各席が快適な空間を提供する。
夜になれば、インテリア随所の間接照明の多さに驚きです。これは前席だけでなく、セカンドシートに乗れば、前席では気付かない運転席頭上の間接照明にも驚きです。マイホームでは間接照明にこだわった私なので、ピカソのインテリアには驚きばかりしてしまう・・・。
運転する前から驚きあふれるインテリアも、奇抜だけでなく、とても使い易いのだから、これまた驚く。
■走ってみて・・・
5日間で300キロ走ってきました。今回借りた車種は2ペダル6MT。
流石にパワーは非力感を感じるが、よくできた2ペダル6MTとマッチして苦はない。
乗り心地は街中ではとても良く、感心してしまう。高速に乗ると、ロードノイズと風きり音が目立ってくるが、それでも快適さは変わらない。
ただし、ステアリングにまったくの「遊び」無いことと、ロールが大きい事で、パッセンジャーへの不快感が出る。でもこのクイックなステアリングも、シトロエンの伝統。シトロエンを乗り継いだ先輩曰く、「ステアリングに乗せた指先を少し動かすだけのハンドリングこそシトロエン!」と言うほど、過去のシトロエンテイストを引き継いだミニバンなのだった。
■ミニバンクーペ?
価格も国産ミニバンと比べれば100万円くらい高価なシトロエンC4ピカソ。でも100万円以上出しても良い満足感や、所有する喜びがつまったクルマでした。
クルマは移動するだけの道具ではなく、価格も高価なので、所有することで満足したり、使ったり、眺めたりするときにドキドキする事が大切だと思う。
自分がドキドキするクルマに所有するSVXやZ3でもドキドキするけど、それはクーペやオープンカーという特殊なカテゴリーでもあるが、ミニバンという今一番メジャーなセグメントで、C4ピカソのようなドキドキさせて驚きを与えるクルマってないのではないのでしょうか?
まるでミニバン界のクーペ的なオーラを持ったクルマだと感じた5日間でした。
Posted at 2007/12/29 22:13:48 | |
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