![[Garage] 日本車的なモデルチェンジするドイツ車 !? [Garage] 日本車的なモデルチェンジするドイツ車 !?](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserDiary/9958720/p1m.jpg?ct=02d65ff9960f)
我が家のガレージに、あるクルマが入庫していた。
「BMW・116i」
Z3が「
これ」で入院となり、BMW・ディーラーが用意してくれた代車。
Z3を預けて、電車で帰ろうとお店を出ようとしたら
「1シリーズ、乗って帰ります?」と担当者のお言葉。
135iクーペ!? と興奮しましたが、5ドアの方でした。
それでも ありがたい代車です。
■すぐにBMWだと分かるFRプロポーション
コーヒーを飲んで待っていると、入り口に代車1シリーズが横付け駐車されてました。
長いノーズ。後方に位置するキャビン。
フロントミッドを象徴する、前進位置のフロントタイヤ。
どの車種にも似てない、BMW1シリーズならではのシルエットは、目をひきます。
いいなぁ。1シリーズ。
2004年に発表されたBMW・1シリーズ。ロングノーズかつキャビンが後方にあるプロポーションは、このクラスでは唯一のFRであることを、プロポーションでも表現しています。何より、遠くからでもメーカーが分かるプロポーションを構築している 数少ないメーカーがBMWだと思います。
(他にはシトロエンがそうかな?)
エクステリアの細部デザインも、Z4から共通するモチーフが随所に織り込まれ、特徴的なサイド面などはドラマチックに自然光で光と影を演出する凹凸面が存在感あるデザインに仕上がっている。対向車で1シリーズが来ると、目が行ってしまうのも、陰影がしっかりと出る存在感あるボディデザインだからなのだろう。
最初に写真で見た時にはヘッドライト周りが「デカすぎない?」と違和感を覚えたが、実車で見ると非常に綺麗にバランスされており、存在感もあります。
Cセグメントの5ドアモデルの中では、非常に存在感あるスタイルで、個人的にも1シリーズは好きな1台です。
■前期と後期で別物のインテリア
ドアを開けると3シリーズにも近い質感高いインテリアが出迎える。しかし、この内装は大幅なモデルチェンジをしてたどり着いた質感。1シリーズの前期型は、プラスチックのカタマリのようなインテリアで、デビューしてすぐにディーラーに見に行った時に愕然とした記憶があります。
雑誌やネットでは「BMWらしい質感高いインテリア・・・」と1シリーズをインプレッションしていた記事もあり、実車を見るのを楽しみにしていたっけ。最初に乗り込んだ時は「まるで日産マーチみたいな素材使いだな」と思い、「これで300万円近くも出すオーナーがいるのかな?」と思ったけど、そんな自分の思いとは違い、1シリーズは国内で売れに売れました。(笑)
2年後、BMW・1シリーズは内装の大幅なモデルチェンジを実施。インパネデザインも変更され、ドアトリムやステアリングもデザインを変更してきたのだ。デザイン意匠面だけではなく、ソフトパッド化など質感を大幅に向上させてきたのだ。もうこれはプラスチッキーな内装とは誰も言わないだろう。やはり世界的に「1シリーズの内装の質感が低い」事が問題になっていたようで、近年のBMWでは、マイチェンでここまで内装を大幅に手を加えた初めてのモデルでは??
この後期型の内装質感であれば、1シリーズは非常に魅力的なモデルとなったのである。
最初に「質感高い内装」と語った日本のジャーナリスト達は、内装を大幅に手をいれてきたマイチェン後の1シリーズを見て どう思ったのだろうか?
■乗り味はBMWそのもの
しっとりと重厚感ある乗り味。代車は「116i」グレードで排気量は1600ccだけに 加速は鈍いが、街乗りではまったく不便なし。重厚感あるボディだが、ステアリングを切り込めば鼻先が気持ちよく向きを変えるといった軽快感のある操縦性は、50対50の前後重量配分ならでは。スポーティです!
6速ATは気持ちよく、ステップトロニックというMTモードもあり、気持ちよく反応してくれます。エンジン音もスポーティで、1600ccだと忘れてしまうことも。エンジン音と排気音の気持ちよさ、これもBMWならではの醍醐味ですね。
サイズも日本国内では絶妙なサイズなのではないでしょうか?大きすぎず、小さすぎず・・・。非常に使い易いサイズでした。モデルチェンジ毎に大きくなっている3シリーズに対し、日本では「使いやすく、楽しいBMW」が1シリーズなんですね。
2日間・・・というより、24時間という短い 代車生活でしたが、楽しく気持ちよく付き合えた、1シリーズとの24時間でした。
■市場評価をすぐに改善する 最近の欧州車?
このBMW1シリーズは、内装は前期型と後期型とはまったくの別物。造形を変えてまでも 質感向上されています。(年改でここまでする!?)
BMWは先代3シリーズ(E46)やZ3くらいあたりから、前期型と後期型で大幅にデザインに手を加える傾向にあります。最近では、フェイスリフトする3シリーズの写真が公開されましたね。
それまでのBMWを含むドイツ車のマイチェンでは、デザインに大きく手を入れなかったと思います。市場でネガな意見が出ると、デザインまでテコ入れするのが近年のドイツ車のようです。
極めつけはVWの新型ゴルフ。(6代目 ゴルフIVの写真が公開されましたね)
モデルライフを大幅短縮してまで新型を登場。歴代ゴルフ最短の5年で新型に変わりました。日本市場だと、デザイン面でのネガって聞いた事ない現行ゴルフですが、実は欧州では現行モデルが出た時から「デザインの悪さ」が市場の声となって出ていたそうです。先代モデルが、非常に良く出来ていたからかもしれませんが。ワルター・ダ・シルヴァが率いるようになったVWデザインは、まずは早急に「ゴルフを売れるデザインにしないといけない」と思ったのでしょうね。
まぁ、個人的に現行ゴルフはリアバンパーがボテっとしていて、まるで赤ちゃんのオムツ姿・・・。現行ゴルフが前を走っていると、そのお尻に微笑んでしまう自分です。ネガではないけれど・・・。
ドイツ車の美点は、1モデルを、じっくりと時間をかけて育てるようなモデルライフで、しかもフルモデルチェンジまで長いイメージがありました。
しかし近年のどんどん日本車みたいなマイチェンやフルモデルチェンジするスタイルは、乗り味や性能までも日本車っぽくならなければいいけれど・・・。
(BMW1シリーズは、まだまだドイツ車、BMWらしい味付けのままで安心しました)
マイチェン後のBMW・1シリーズやVW・ゴルフVIを見て、そう思ってしまう今日このごろ・・・。
Posted at 2008/08/18 22:19:06 | |
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