
いよいよ、本日から開始された携帯電話ナンバーポータビリティー制度(MNP)。携帯電話の電話番号そのままでキャリア(携帯電話会社)を変更できるこの便利なシステムが導入されたおかげで、今までの馴染みのある電話番号が変更されるからと、キャリア変更になかなか踏み切れなかった人たちも、安心して変更できるようになりました。が、携帯電話各社にとっては激しい顧客争奪の戦国時代に突入したと言えそうです。
現在、若者の圧倒的な支持を受け、もっとも業績が安定している「au」。”NTT”の”DoCoMo”という一般客に安心なイメージを植え付けて、料金が多少高くても顧客を逃さない、ブランドで勝負の「DoCoMo」。それに比べ、写メール旋風で圧倒的人気を誇っていたJ-PHONEから一転。vodafoneで一気に不人気となり、ブランド名がYahoo!でおなじみのソフトバンクに改名されても全く人気が回復しない「SoftBank」。白く地味なSoftBankの看板は全く目立たず、どこに店舗があるのか?分からないくらいの存在感の薄さを表しています。
そんな不人気「ソフトバンク」が遂に動きました!!「通話料とメール代が0円」というとんでもない破壊力を秘めた爆弾を持って・・・。
今までも、Yahoo!BBでモデム代無料を実現した上でADSL基本料金の価格破壊を行なってきたソフトバンクだけあり、今回も核兵器並みの破壊力を秘めた携帯電話の価格破壊を実現します。う~ん・・・さすがは革命児「孫正義社長」だなぁ~。
「予想外割(よそうがいわり)」と呼ばれるキャンペーン料金は、ソフトバンクモバイルの携帯電話への通話料とメール代が0円で、新メニュー「ゴールドプラン」の基本料金9600円が70%割引の2880円で利用できるようになるという。さらに月額基本料とパケット定額料は最大2カ月間は0円となる。
予想外割は、正確にはゴールドプランと新たな販売契約方法である「新スーパーボーナス」、「ソフトバンク大創業祭キャンペーン」で構成されます。ただ、様々な制約もあり、混雑回避の為、21時から0時台の無料通話だけは、累計で一カ月最大200分まで。超過分は30秒ごとに20円が課金されるそう。また、メールは昔流行った最大250文字までのショートメールが対象で、通常のメールの送信などは有料。通話もメールも、国内通信だけが無料サービスの対象となります。
また、予想外割の適用は、ソフトバンク大創業キャンペーンの期間とする10月26日~2007年1月15日までの申込者に限られるそうで、孫社長は「2007年1月16日からは9600円に戻すかもしれない。トラフィックや財務的な状況を1月15日までは再確認したい。少なくとも1月15日までに申し込めば、『月額2880円で通話料もメールも0円』が”永遠に”適用される」という。つまり、期間限定をアピールする事によって、MNPの知名度があるうちに一気に顧客を奪ってしまおうという作戦のようです。
他にも衝撃的プランが盛りだくさん。ブループランとオレンジプランは、それぞれNTTドコモとKDDIのユーザーを狙い打ちするプランで、NTTドコモとKDDIの割引やサービスをすべてマッチングさせた料金メニューを用意し、そこからさらに200円引きに!しかも、他社の追随、対抗値下げには24時間以内にさらに値下げを発表するといい、他社が値下げを発表したらすぐに追従し徹底抗戦するという構えをみせています。また、他社での長期優待割引の期間もすべて引き継ぐといい、今のキャリアで5年入ってるから・・・という人も、ソフトバンクに5年入っているという計算で優待割引が受けられるようです。
財務的な懸念には、「約3000通りものシミュレーションの結果、財務的にも今の元本と金利の返済は十分できる範囲だ。投資家や金融機関には迷惑をかけない」と断言!Yahoo!BB同様、最初は赤字でも最終的には黒字にこぎつけられるだろうという長期戦略を垣間見れます。
まさか、ここへ来てソフトバンクがこの様な大胆な戦略に出るとは予想外でした。この破壊力は凄まじく、今まで他社より安いというイメージをコツコツと築き上げてきたauが一気に崩れ去るという最悪のケースも出てきました。もはやauは、エリアが広くて電波が強く、切れにくいという利点しか無くなってしまうのでしょうか?それとも、ソフトバンクに追従し、値下げに踏み切るのでしょうか?そして、一人取り残されるNTT DoCoMoは、高い基本料金維持で更に契約者数が激減してしまうのでしょうか?
今後の、それぞれのキャリア戦略に要注目と言えそうですね☆
Posted at 2006/10/24 20:45:15 | |
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