ホットスタートでの始動不良解消
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ホットスタートできない問題に悩まされて約2年?水温80度超えると再始動できなくて水温下がるとエンジンかけられる!
ダマしダマしで乗ってたけど急に今週ついにコールドスタートでもエンジンのかかりが悪くなって平日夜に真剣に要因調査!
セルスタート時の電圧モニターして
①セルスタートでバッテリー端子電圧→電圧降下大きい
②セルリレー上流→電圧降下大きい
③セルリレー下流→電圧降下大きい
④セルリレー間→電圧降下ほぼなし→リレーは問題なし
⑤セルモーター端子電圧→電圧降下大きい→セルモーター要因の可能性大
⑥セルモーター端子をモーターから外して端子間電圧→電圧降下なし→無負荷時は問題なし
ってことでおそらくセルモーターが原因と推定
⑦セルモーター単品で動作チェック→新品がないので分からんけど一応普通に回る
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セルモーター分解して内部を確認
ブラシの摩耗粉がたくさんでコンミも真っ暗なので抵抗はあがってそう
3
ブラシみて原因発見!
とりあえずちょっと清掃
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前の写真だと分かるけど②のブラシがスティックしてて通電不良してたみたいで、①のブラシが異常摩耗。ほぼ全摩耗してブラシがコンミに当たらずピグテールで引っかかって接触不良なってモータートルク低下、結果的に始動不良。
おそらく4年前にバッテリー低下で始動不良で要因調査した際にモーター分解、再組み付けした際にやり方が悪くてブラシが引っかかったのかな。
それでもう片方の②のブラシに電流が集中それで摩耗が1本だけ進んでほぼ全摩耗してブラシが出てこなくなって接触不良でトルクなくなって始動不良って感じかなと。ブラシの接触状態はモーター性能にも大きく影響するし高温はそもそもモータートルクは下がる側(俗に言うセルモーターの温間ロック)なのでこれまでの現象とも辻褄は合うけど始動できるかできないかの絶妙なトルクだったのね!笑
とりあえずモーターの中身を清掃してこの日は復元。
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11056-2770のモーターブラシ周りの部品だけなら20,680円。
21163-0735のセルモーター全部なら59,400円。
迷ったけどブラシだけ変えたら良いことは分かっているのでここは安い方を選定。
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3日で部品届いたので取り付け。
サクッとカウル外してセルモーターにアクセス。
セルモーターの端子とモーター固定のネジは8mm。
走行直後じゃないからこの日は熱くなかった!笑
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ネジ3本外したら頑張ってあれこれして抜くだけ。抜く角度が悪いと10分くらい苦戦。
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セルモーターを取り外した状態
ちなみにこの状態の品番は21163-0735
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モーターを再度バラします。
ちなみにモーターを分解するときのここのネジはなんと7mm。昔まとめ買いしたスパナセットになんとか7mmを発見したのでそれで分解。
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分解状態と新しく届いた部品
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見比べるとまともに使ってたら10万キロくらいは平気そうな感じ。変に分解とかするとダメですね。
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Oリングは古い方から取り外して流用。
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ブラシの向きを間違わないように(ピグテールのブラシに接続されている部分が外周側)ブラシホルダーに格納。といってもスプリングで内側に押されるのでこんなもん。
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#2000のヤスリでコンミはある程度は清掃して間違えるような綺麗さに!!
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1番の問題のモーター再組み付け。
ブラシ4本がスプリングで内側に飛び出してくるのを同時におさえながらアーマチャを組み付ける必要が。モーターケースが邪魔なので取り外した状態でコンミでブラシ2本を押しつつマイナスドライバーで3本目をひっかけてコンミでおさえ、その状態で4本目を同じように頑張ってなんとか再組み付け完了。
今回はこれも10分くらい格闘してなんとかできた。
ちなみに2016年からの国内モデルだとセルモーターのブラシがモーター軸方向に飛び出すような構造になっているので再組み付けは圧倒的に楽になっている模様。
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モーターケースを向き間違わないように戻してネジ締めて完成。
バイクに再組み付けして始動確認。完璧!!
これで長年悩まされていたホットスタートできない問題が解決しました!
調子悪いから何か新しいのに乗り換えようと思っていたけど復活できたのでバイクの寿命が延びました(^^)笑
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