秋の気配も感じられ始めた9月の第2週の週末、大人の休日ツーリングで八ヶ岳方面を走ってきました。
今回のコースのメイン、ビーナスラインと言えば、私にとって前回GT4でいまいちな走りに終始した因縁のルートです。
まだGT4の挙動が掴めてなくて、ハーフウェットとバンプの多い路面状態も怖くて、不本意な走りになってしまった前回。
今回は、その時のリベンジを密かに胸に期して望んだツーリング、旅の様子は他メンバーの皆さんのブログに任せて、私は走りの部分を中心に記していくことにします。
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八ヶ岳PAにいつもの時間(6時)に集合とのことで、自宅を4時過ぎに出発。だいぶ日も短くなり出たときはまだ真っ暗。
今日のルートでは途中でガソリンが足りなくなるのは必定と、まずはガソリン補給のためいつものGSに。
そこには走り屋風のM3が停車中で、既に給油を終えてエアチェック中のT-CARさんでした(笑)
挨拶だけしてT-CARさんは先に出発。
オプションの64Lタンクでも今日のコースだと燃費7~8kmくらいだろうから500km持たないなぁ、などと思いつつ、手早く給油を完了。
T-CARさんに追いつかなきゃと焦りながらも、CDとナビのセットをしたりまだ慣れない6点式の装着に手間取ったりしてなかなかスタートできない私。
ようやく4:30にGSを発ち、神田橋から首都高に乗って空いてる環状線をハイスピードで駆け抜けます。
中央高速は、のりちゃんの「オービス検知140km/h説」を信じて、それ以内の速度で巡航。
この速度だとエンジン回転3,500rpmくらいで、独特の「ヒューンン」て音が背後のエンジンから聞こえる程度、スポエギオンでもエキゾーストノートはまったく聞こえません。
また、このあたりから前後スポイラー・ウィングによるダウンフォースが効き始め、ステアリングがやや重くなるなど高速度域の安定感がグッと増す感じで、GT4での高速走行は全く快適です。
ナビの到着予定時間はどんどん早まっていきましたがマイナス表示にするまでには至らず、八ヶ岳PAへの結局到着時間は6:05と、また重役出勤の汚名返上はなりませんでした(汗)
しばらくPAで歓談したあと、いよいよ7台でのツーリングがスタート。
ようやくアルピナB4で復活なったmaharinaさんを先頭に、中央高速を諏訪ICまで走ります。
峠道とは違って、高速道路では比較的おとなしい速度域で粛々と走行。
ワインディングロードに入ると、いつものようにいきなりペースが上がります。
まず、先行のB4とM5が後続を引き離します。
私は5番手くらいで、セカンドグループの中で少しづつペースをつかみながらの慎重走行。
霧ヶ峰の駐車場で最初の休憩。
ここからが今回のメインであるビーナスラインで、一気に美しが丘まで駆け上がります。
私はセカンドグループの中で、ri-co父さんの後ろを走行。
先頭グループからは離されていましたが、セカンドグループのペースも相当なもの。
前を行くラグジュアリーカーであるはずのB7は、激しくロールしながらも中高速コーナーをもの凄いハイスピードでクリアしていきます。
時々目をやるスピードメーターは、中央高速を走ってたときの速度を超えてる瞬間もあり、このグループにはシカロックさんがいたこともあって「鹿が飛び出してきませんように!」と祈りながら走っていました(爆)
ドライビングに集中していたために、周りの景色など眺める余裕は全くありませんでしたが、霧がかかっていた下界から標高が上がっていくに従い雲を抜けて、美ヶ原に着く頃には綺麗な青空が広がっていました。
初めての雲海の景色を存分に楽しんだあと、一行はリスタートを切ります。
ここから私はmaharinaさんに続いて2番手、後ろはM5のcloud5さんという気の抜けないポジション。
前回とは違い路面は完全ドライ、路面の悪い所もジャンピングスポット地点もだいたい分っていましたから、今回は思い切りスロットルを踏んでいきます。
M235iからB4に乗り換えたmaharina先生の走りはどう変わったのか?
興味深々の私でしたが、ラグジュアリー色の強いB4でもmaharinaさんは遜色の無い速さで走らせ、やっぱりついて行くのが精一杯という結果でした!(笑)
そうは言いながらも、路面の悪さを考慮してここまでGT4のサスペンションをノーマルで乗っていた私も、路面追従性よりステアリングやサスペンションのクイックさを優先し、途中から禁断のスポーツモードスイッチをオンに。
GT4は、スポーツモードに切り替えると操縦性が劇的に変わります。
減衰が3割くらい上がる感じで、足回りはかなり硬くなってほとんどロールしなくなり、ミッションマウントの固定化などの効果もあり、ステアリングの応答性が格段に敏感になります。
このスポーツモードは、ギャップなどでしばしば車体が跳ねたりする程のハード設定ですが、限界に近いスピード域で走る場合には、特にタイトコーナーでの切り返しの早さやスライドの修正など微妙なステアリングの操作が要求される場面では、ノーマルモードより確実に速く走れます。
この区間では、2速と3速のみを使い、エンジン回転数は5,000~リミットまでを行ったりきたり。
言われているように、6,500rpm以上のパワー感は頭打ちな感じですが、5,000rpm以上のレスポンスの鋭さはやはり絶品!
タイヤは、常にスキール音を発していましたが、2度ほどジャンピングスポットで跳ぶ場面があったこと以外は、私がGT4の操縦に慣れたこともあり、PASMが作動するほどのスライドや挙動の乱れはありませんでした。
むしろ、機械式LSDとPTV(ポルシェ・トルク・ベクタリング)が積極的に介入してくることで、コーナー途中からのスロットルオンでの回頭性の良さを存分に味わうことができました。
速いターボ車2台に挟まれながらも、コーナー入口でアンダー気味のM5と、逆にコーナー出口でリアタイヤのグリップ不足でスロットルが踏めないB4に較べて、軽い車重(B4比▲300kg、M5比▲600kg)、強力なブレーキ、クイックな操縦性等、こういうステージでのGT4の安定感は高く、ようやく余裕のあるドライビングを楽しむことができました。
途中、霧が峰富士見台にて休憩タイム。
「道の駅はくしゅう」でクルマを2台に集約し、私はcloud5さんのM5に同乗。
M5の余裕のあるリアシートは快適装備も充実していて、この快適サルーンで峠道もあのペースで走れるM5のオールマイティさとcloud5さんのドラテクの凄さには、再度感心させられることしきり。
こだわりの蕎麦所「長坂翁」
美味しい蕎麦を十分に楽しみ、再度道の駅に戻って、今回のツーリングは解散となりました。
帰路は、ガソリンの残りがわずかだったため、中央高速の双葉SAで給油ピットイン。
145円もするので20Lだけ補給(笑)
帰りの高速は、中央道も首都高4号線も全く渋滞はなく、14時くらいに無事帰宅することができました。
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と言うことで、GT4での納得のいく走りができて、ついにリベンジなった今回の八ヶ岳ツーリング。
maharinaさんもようやく復活できたことだし、天気もメンバーも食事も最高で、久々に充実度120%の楽しいツーリングでした。
天候に合わせて絶妙なコース設定をしていただいたmaharinaさん始め、ご一緒いただいた皆さん、ありがとうございました!
【走行距離:502km、燃費:7.2km/L】
