
2024年5月18日
昨年2023年の5月23日に東京都多摩地区の自宅を出発した北海道ほぼ1周ツーリングから早いもので約1年が経過しました。
私自身が初の北海道ツーリング旅だったこともあり、色々と調べ事をして出発したにもかかわらずもっと改善できる箇所があったことに多く気付いたりもしたので、ここに2024年に北海道ツーリングに出掛けようとする方にアドバイスとなる記事を書くことにしました。
1. 乗って行くバイクについて
よくバイクの記事などには「排気量マウントのジジイ」などが出現すると書かれていることがあります。
これはどこに行っても出現するクソジジイ達なので気にする必要はありません。
人生の中でバイクの排気量でしかマウントを取れない恥ずかしく卑しいジジイ達なので気にしないようにしましょう。
当方は東京から我が愛車PCX125で北海道に行きましたが、非常に素晴らしい約2週間の旅を送ることが出来ました。

125㏄の小型自動二輪(カブ類・PCX・モンキーその他)は自動車専用道路や高速道路は走ることが出来ませんが、私の場合は東京から新潟まで下道で走って行く必要があったものの、北海道に入ってからは自動車専用道路・高速道路が走れなくてもほとんど影響なく十分に楽しむことが出来ます。
前述の通り当方は東京都多摩地区在住ですが、川越→東松山→熊谷→渋川→沼田→三国峠→新潟県内(思った以上に長い)→新潟市と走りました。
完全な雨降りの日でしたが、自宅を午前9:30頃に出発して前泊地のANAクラウンプラザ新潟に到着したのが20時過ぎでしたので、11時間掛かったことになります。
とは言え、道の駅スタンプを押すためにほとんどの道の駅を経由したこと、三国峠周辺での大雨で心が折れたため途中で数回30分単位の休憩をしていることを考えると、実際に走っていた時間は9時間から9時間半程度でした。
下道の旅の方が時間は掛かりますが、各地の風景や美味しいものを楽しみながら走ることが出来るので下道旅も捨てたものではありません。
北海道に入ってからを思い出してみると、私の走ったルートにおいて高速道路・自動車専用道路を使う機会はそれほど多くないです。
苫小牧港や小樽港からオロロンラインに向かう際に高速道路経由で留萌まで行く方はいらっしゃいますが、私の乗った新日本海フェリーの新潟小樽便は小樽港到着が朝4:30であることから、普通に下道で走っても高速でワープをしてもショートカット効果は基本的にありません。
あとは根室市に入る部分の根室道路(約7㎞)に入れないという程度でした。
別に根室道路に入れなくても大勢に影響はないので、10分程度到着時間が延びる程度かと思います。
北海道は道が広いので大型バイクで走るのもきっと楽しいと思いますが、125㏄のPCXやカブ、モンキーなどの小型自動二輪=原付2種でも十二分に楽しむことが出来ますので、是非検討してみて下さい。
2. 旅の時期について
日本人のサラリーマンの場合はなかなか1週間・2週間の長期休暇を取ることが難しいので、結局はお盆休みのようなもともと纏まった休みの時期に行かれる方が多いと思います。
然しながら、クルマと違ってバイクの場合は雨の中を走るのは楽ではありませんし、小雨ならともかく大雨の中ではツーリング続行が危険な場合も少なくありません。

残念ながら、8月というのは北海道ツーリングをするのには全くおススメ出来ない時期でもあるのです。
8月の北海道は実は天気が悪い日が多く、酷い場合だと「1週間のツーリング期間中ほぼほぼ毎日雨だった」ということがザラにあります。
「北海道ツーリングのベストシーズンはいつ???」という質問に対する答えとしては、「5月末から6月にかけて」と「9月」というのが答えになると思います。
この2つの時期は北海道の天候が安定していて晴れる日が最も多い時期であり、観光客がメチャメチャ多いわけでもないので走りやすく、また新日本海フェリーをはじめとするフェリー会社の運賃期間も1年で最も安い閑散期運賃かその次に安い運賃期間であり、フェリー運賃でも非常に優遇されている時期です。
→運賃という観点では次の項目でこの点を解説します。
3. どのフェリーに乗って北海道に渡るか?
東京をはじめとする関東地方在住者の場合、北海道に渡るフェリーのチョイスとしては、
1. 新潟小樽間の新日本海フェリー直行便 (新潟昼12時出発、小樽朝4:30到着)
2. 新潟苫小牧東港間の新日本海フェリー秋田経由便
3. 大洗苫小牧西港間のさんふらわあ (夕方便・深夜便の1日2便)
4. 仙台苫小牧西港間の太平洋フェリー
5. 八戸・青森・大間からのフェリー
となります。
私の場合はPCX125で高速道路を走れないバイクなので4・5のチョイスは検討からは外しましたが、4の太平洋フェリー(名鉄の子会社)は事前予約割引で結構良い割引が出るので、意地になって125㏄で下道で仙台に走ることも出来なくはないかと思います。。。
私は関東在住者の皆さんには1の新日本海フェリーの新潟小樽直行便をイチオシでおススメします。
下道であれ高速道路であれ400㎞程新潟まで走るのがカッタルいという意見は散見するものの、私がこのフェリーをおススメするのは「小樽到着が朝4:30である」という理由からです。
ちなみに5月下旬から9月位までの期間であれば、北海道の朝4:30はもう明るい朝の時間帯です。

到着してからそのままオロロンラインを北上すれば、稚内ちかくのノシャップ岬にある樺太食堂には閉店の14:30前に間違いなく到着出来ます。

そして樺太食堂での美味しいウニ丼を食べた後で余裕で宗谷岬まで到達できます。
新日本海フェリーの経由便とさんふらわあの場合は苫小牧港到着が夕方から夜になってしまうので、せっかくやる気満々で北海道に到着しても苫小牧到着後はすぐに宿泊になってしまいます。
仙台からの太平洋フェリーは苫小牧到着が昼の11時なのでまだ移動時間はそれなりに確保できるものの、その日の暗くなるまでに稚内・宗谷岬に行くのは結構厳しいので、途中の宿やキャンプ場で1泊することになってしまうかと思います。
太平洋フェリーで北海道に行った場合はオロロンラインで北上するよりは、道南方面に行くとか、日勝峠を超えて東の帯広方面を目指すとか、あるいは日高方面に向かって襟裳岬そして広尾方面に抜ける方が良いのかも知れませんね。
フェリーの運賃については様々な条件があるので一概には言えませんが、それぞれの会社において時期によって期間A、B、C、Dというように分かれており、例えばゴールデンウィークや夏休み時期、そして最も高いお盆休み週などで運賃に大きな差が出て来ます。
新日本海フェリーの場合は北行き・南行きともに6月30日出発分までは最も安い期間Aになり、期間Aは2人用の部屋をひとり利用しても貸切料金が掛かりません。
それ以外の時期では貸切料金(子供料金=大人運賃の半額)が掛かります。
私はこのシステムを利用してデラックスAツイン(昔的に言う特等室)を非常にリーズナブルに利用出来ました。

仙台からの太平洋フェリーに関しても同じく4期間制となっており、7月中旬までは最も安い期間Aであり、新日本海フェリーと同様に期間Aはひとりで2人用室利用時の貸切料金が掛かりません。
実際にオンボロベンツオヤジが2023年5月24日新潟出発でデラックスAツイン+PCX125で旅した際の運賃は以下の通りです。
1. 運賃+デラックスAツイン(バスタブ・プライベートバルコニー付き)料金: 24,100円
2. 125cc以下原付航送料金: 5,700円
合計29,800円
ちなみに最も高いお盆休み期間に同じ条件で乗ると、
a. 運賃+デラックスAツイン: 35,700円
b. デラックスAツイン1名使用時貸し切り料金: 17,850円(35700円の半額)
c. 125cc以下原付航送料金: 8,500円
合計62,050円
になります。
期間A以外は貸切料金が掛かる部屋は避け、ツーリストSまでに留める方が賢明です。
最も安いカプセルホテルタイプのツーリストCの場合、新潟小樽間の運賃(バイク航送料金除く)は閑散期の期間Aだと7,500円で、お盆休みに適用の期間Dだと12,300円になります。
新日本海フェリーは2024年6月1日から運賃改定が入り、新潟小樽便で言うと期間AのツーリストCが7500円から8500円に1000円値上がりします。
仙台からの太平洋フェリーについても新日本海フェリー同様に期間Aは2人用部屋の一人使用であっても貸切料金が掛からないシステムになっております。
太平洋フェリーの場合は125㏄の原付2種料金というものがなく、50㏄以上400㏄以下という航送料金システムなのでPCXもレブル250もエリミネーター400も皆同じ航送料金になります。
大洗からのさんふらわあについて特別キャンペーンがある場合を除いて閑散期でも貸切料金が必要になるのと(今年は7月中旬までキャンペーンをやっています)、北海道到着が夕方あるいは夜になることから選択しませんでした。
とても長くなりましたが、関東在住者で到着後北上して稚内・宗谷岬を目指す方については間違いなく新日本海フェリーの新潟小樽直行便(らべんだあ・あざれあ)をおススメします。
あまりに長くなり過ぎたので、今回の「その1」はこのあたりで終了とします。
次回その2ではまず「キャンプかホテル・民宿などの宿泊施設泊か???」という点から書き始めたいと思います。
ではでは。