エアインパクトの整備

　デジカメが無事使えるようになったので、せっかくＭＰもばらしたんだしＭＰの整備方法も一応書いておきます。ＨＰはハンマー部分が別のケーシングになってますが、ＭＰは一体なのでリアハウジングを開けたら内臓がごっそりはずれます。それにしてもベアリングが小さいですねぇ、ＨＰの整備手帳と比較してやってください。オープンシールでオイルも来ない構造ですから（当たり前ですが）好きなだけグリスアップしてやってください。

ベアリング部をはずすとロータリー部が露出されます。ＨＰは５枚羽根でしたが、ＭＰは６枚とちょっとマシになってます。で、ローターハウジングも外れます。それじゃ位置決めが不安ですが、下に見えてるシャフトが裏蓋で止まってハウジング全体の位置を決めてくれます。インパクトと言ってもローターのトルクはとても小さいようで、別段不具合はありませんでした。

取り出した内臓一式です。ハンマー部分はロータースプラインと組み合わさります。このハンマーはラッチよりゆるい固定方法ですが、このラッチの動きが渋くなると空回りしてしまうので注油します。また潤滑の弱点ですが、ごらんの通りローターの軸方向のシールが辛いですね。ロータリーのコーナーシールと呼ばれる部分が無いので精度を上げて気密を高めるダケなのでクリアランスがタイトで線状跡が見られます。メーカーも分かっていてオイル注油するとローターの中心側にあたってオイルが流れるようになっています（と同時にアペックスシールの動きもよくしてくれてるはず）。粘度はあまり高いと汚れを呼ぶので低いのを頻繁に指す方がいいんじゃないかな？あるいは入れたら上か下向けて軽く回すとか。

ちなみにばらした時はハンマー部はごらんのようにモリブが大量に使われています。また臭いが酷いので極圧材が使われているかも知れません。私は余っているモーターアップを使って見ましたが、どのみち飛び散りますので定期的に見てやる方がいいかも知れません。