
Citroen C4 Picaso が国内投入され、ぼちぼちみんカラ内でも試乗などの報告があがってきておりますが、そのときに思ったことが一つ。
PeugeotとCitroenはPSAグループとして、経営母体は一つなので、当然New308とPicasoのシャシーなどの部品共通化は至極真っ当な流れです。
そこで気付いた点なのですが、オーディオやエアコンのコントロールを行うコンソールディスプレイのサイドに付いているタッチパネルのボタン配置が、両車で真逆になっています。
こちらが308のディスプレイ、右ハンドル仕様の写真ですが、左4つ右3つ並んでいて、使用頻度が高いと思われるエアコンやオーディオ、カーナビのボタンが左側に並んでします。
これは、左ハンドル仕様にとって使い易い並びになっていると思われます。
そしてこちらが、Picaso左ハンドル仕様の写真。
上の308とボタンが同じ並びになっています。
そしてこちらはPicaso右ハンドル仕様の写真。
右4つ左3つ並んでいて、右上がエアコン、オーディオも右にあり、左ハンドルと左右対称にボタンが並んでいます。
スタートボタンなどはデザイン的に左右反転させないと、デザインが破綻してしまいますが、パネルサイドのボタンも含めてすべてが左右対称に作られています。
特に3つ並んだうちの真ん中はインターネットボタンで、308には通信機能を持たないことから、308にとっては使えないボタンが手前側に並んでいることになります。
おそらく、PicasoはStartボタンなども含めてパネルが一体になっているため、パネルを作り分けることになる時点で、ボタンの並びも左右反転させてもコストは変わらないことから、この配置になったものと思われます。
それに対して、308のパネルはエアコンルーバーを含めたトリムは左右非対称なものの、タッチパネル単体では長方形で左右対称なため、ハンドル位置によって作り分けるということをしなかったものと思われます。
GOLF7でもドライビングプロファイル切り替えボタンがシフトレバーの左側にあったり、7だと電磁パーキングブレーキになったので殆ど気になることは有りませんが、GOLF6だとパーキングブレーキのレバーが左寄りにあったり、細かい点ではまだまだハンドル位置の作り分けにコストを意識させられる部分がありますねぇ。
まあパーキングブレーキに関しては、逆にカップホルダーが手前になるので、一長一短だと思いますけどね。
遡ると206ではパワステポンプが右ハンドルでも左側についていたり、操作系の本質に関わる部分が手抜きされていたりしたこともありましたが、最近はそこまで手抜きの右ハンドル化は少なくなりました。
もっともっと遡ると、80年代頃の純正オーディオはボリュームが右寄り、カロッツェリアなど社外品オーディオはボリュームスイッチは左寄り、と、社外品は輸出を意識しているんだなぁ、と思っていたこともあります。
イギリスやオーストラリアなど、先進国でも右ハンドル圏は少なくないので、各メーカーとも、もっともっと自然な右ハンドル化を進めてほしいものです。
Posted at 2014/11/30 01:09:25 | |
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