今日は早く帰宅できましたので、少し考えていることを整理してみたいと思ってます。
私は、14年前から乗っているセブン(ターミネーター)と今年購入したポルシェ964(インポル)を
趣味車としております。いずれのマシンも憧れ抜いたものであり、これら2台を持てるのは
大変幸せなことだと思っています。
しかしながら、この性格に違う2台と付き合っていく、それなりに戸惑うこともあります。
秋の夜長、現状の整理の為にも気ままに記したいと思います。
<スーパーセブンについて>

この車を意識しはじめたのはいつのことか覚えていませんが、おそらく小学校の頃読んだ
’サーキットの狼’の世界の名車シリーズだったと思います。ヘンテコな車が第一印象。
大学生の頃読んだ、GTロマンでより現実的になった。
購入を初めて意識したのは社会人2年目の94年。円高により、随分と値段が下がっていることに
気づきました。早速妻とショップに見に行ったけれど、当時は車1台を持つのがやっと・・・・・
当時乗っていたAE86を手放すつもりでいた。でも、スーパーセブンの現車を見たときに
1台でやっていくのは無理ということ思い知り、購入を一端諦めた。
時が過ぎ、99年の春、色々と理由はあったけれど、バーキン7を新車で購入することを決めた。
当時も今も、車は借金して買うべきではないと思っているので、持っているお金で購入できる
ものとした。新車は妻からの提案で、デフォルトを知るべきという思いであった。
今乗っているターミネーターは2台目。元のオーナーが作ったものを私のバーキンと交換した。
06年のことである。当時、ケーターハムに乗り換えるか迷っていた時期でしたが、
4独、プッシュロッドサスペンション、ウェストレーシングシャシ等 これが究極との思いに至った。
乗り味は、良い意味でも悪い意味でもダイレクト。この車に乗っているときに考え事は
似合いません。体内のアドレナリンに忠実になれるのが良いところと思います。
エンジンは1号車はkent1600、ターミネーターはOPT製のケント1700。
絶対的には決して速くはないと思いますが、趣味車は、速さではなく 気持ち良さと教えてくれた。
1代目、2代目あわせて、スーパーセブンには足かけ14年乗っていることになる。
乗り始めた時はまだ30才をこえたばかり、随分昔です。当時と乗り方は変わったと思うのですが、
セブンの魅力は色あせることがないのです。ずっと乗り続けていきたい。
<ポルシェ911 type964について>

スーパーカー世代の私ですが、ポルシェを意識したのは、セブンと同じく’サーキットの狼’。
実車を見ることができたのは、中学の頃だったと思う。
当時911に感じたのは、その不恰好さ。特に930まのフロントマスク(蛙目)は
不恰好の極みと感じていました。でもそれが忘れられない様になっていく。
大学に入って、車に乗るようになると、ポルシェの凄さが分かってきました。
不恰好と思えた外観は、いつしかほほえましい個性と思えるようになった。
当時乗っていた車のダッシュボードには、ポルシェ930のミニカーを置いていました。
大学時代、走りに行った支笏湖で佇んでいると、930ターボに乗ったオーナに声を掛けられて
助手席に乗せて貰った。その速さに衝撃を受けた。自分が乗っていた2TGセリカとは、
ギア比、パワー、車両剛性 等々 同じ車とは思えない差を感じた。
その後、社会人になり、964、996等に乗る機会もあったが、当時はAE86とスーパーセブンに
夢中で、ポルシェという選択は考えたことはなかった。
21世紀に入ってから、997をサーキットで走らせる経験もあったが・・・・・・・・
再びポルシェが気になってきたのは、05年の頃・・・・・北米に滞在していた時、休日に
趣味車の集まりに参加したことがきっかけ。
仲の良かった米人がナロー2.4Lに乗っていた。古いのに金庫の様な剛性感、エンジンの
レスポンスに驚いた。こりゃ凄いと・・・・・・
三ヶ根で出会った911Tのオーナーに乗せて貰った時も同じ感動を味わった。
漠然とポルシェが欲しい・・・・と思いはじめ、少しづつ準備を進めた。
昔のあこがれが蘇り、少しづつ気持ちが高まっていった。
蛙目のポルシェに乗りたい、そんな気持ちが日に日に強くなっていった。
ナローもいいけれど、そして930も魅力的だけど、日常性を兼ね備えた964が現実的な
ターゲットとなっていった。
しかしながら、思ったらスグ手に入れられる訳も無く、7年が過ぎた・・・・・
今年になり、手に入れられそうな状況にあることに気づいた。
あとは出会い・・・・・・
こんな感じで出会いました。
そんな訳で、何となくポルシェを手に入れたわけではなく、ずっと欲しかった車だったのです。
<比較>
セブンは自分の手足の様に走ることが出来る感じがあります。
ボディースーツを着る感じです。思うままに走らせる為に、セッティング・ドライビング等 色々と
試す、それがダイレクトに反応として返ってくる。あのような車なので、外からの刺激が凄く大きい。
それが気持ちよく走れることにつながっていると感じます。
耐候性の無さは、気持ち良さにつながり、時として辛さにもつながる。それら全てを含めセブン。
14年の間に、体力も少し落ちてきたのでしょう・・・・ 正直に言うと、時々乗るのが億劫になることもあるけれど、それも自然なこと・・・・・それでも魅力は色あせないのです。
この車から降りることは想像できません。
ポルシェ、乗ってみてわかるその難しさ。以前から何度も言ってますが、その癖の強さに
最初は戸惑いました。納車された日、乗り始めて15分後に、フルカウンタを当ててしまいました。
自分のポルシェライフは15分で終わり・・・・とその時は本当に感じました。
ライトウエイトのFRばかり乗ってきた私にとって、その複雑な動きは理解の範囲を超えてました。
未だにまだ分かっていないことが多くあると感じます。
でも、試行錯誤の最中ではありますが、少しだけ分かってきた事もあります。
スローインと、トラクション・・・・・これらを意識することが大切だと。
今まで乗ってきたマシン達の常識は通用しない、ラフな運転は通用しない、と肝に銘じ、
一つづつチェックしながら走っています。フレンドリーなセブンとは違う、厳格な山を登っていく
覚悟が必要かもしれません。それもまた楽しい作業。
ポルシェにはセブンには無い、安心感があります。この車は自分を守ってくれる・・・・・・
日常性もあるから、普段も気軽?に乗れる。この2週間は通勤にも使ってます。
運転するのは難しいけれど、とても魅力的なこと。山は高いけれど、楽しんでいる自分がいる。
この作業・・・・・到達する山頂は遠いけれど、その過程を楽しんでいる自分がいる。
悩みも多いのですが、離れがたい魅力をもった車です。
これから、この車に対してもフレンドリーさを感じられる様、自分を磨いていきたい。
そうすればもっとポルシェを楽しめるハズ・・・・・
セブンとポルシェとの生活・・・・・何と幸せなことか、そして何と幸運なことか・・・・・
これらどちらか一方と別れる・・・・それは考えられない。
いつまでも、いつまでも セブン・ポルシェと暮らして行きたいなぁ~
その為に頑張るぞーっと!
本日はこれでおしまい。これらの気持ちが変わったらまた書きます。
長文にて失礼・・・・・