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2019年08月19日

耐久レース、やってみた その3

耐久レース、やってみた その3

完全素人のおっさんが趣味で耐久レースに出てみる実験的な企画、の、第三弾です。

と言いましても過去にはホンダビート660で軽自動車耐久に果敢に挑み、トゥデイやアルトに完敗し、ビリになった10年ほど前から数えると、5回目くらいの実験でしょうか(笑)

で、ロードスターでの耐久第三弾、今回も前回に引き続き、ツクバ‼︎




昨年ココで残り8分、痛恨のエンジンブロー→リタイアに終わり、監督、サポート、ドライバー三名の、我々たった5人の弱小チームですが、完走出来なかった事が悔しくて悔しくて仕方がない。オトナげなくリベンジしようとチーム総意で決定しての参加です。

もちろん、年間何戦も他地区で転戦している猛者の方々とは違い、予算も時間も無い我々は、一年ぶりの参加。クルマは変わらず、エンジンを直して洗車しただけの我々の愛機、20万キロNCロードスター君。

さて、毎回盛り上げるために参加して下さるマツダワークス(マツダ自動車幹部)の相当偉いらしいおじ様方はともかくとして(笑)、耐久慣れしたライバル達とどう戦えばいいのか…。

と、監督とサポートメンバー、エースドライバーの意向で、基本的にはノープラン(^^)。しかし、今回、

1 安全にアタックできる車両製作をして、 ここ一番で、上級者と勝負できる旋回性能を持つ足まわりを得ること。

2 ドライバー順を変更。一番手=順位キープ&様子見車両状態確認引継、二番手=一番手引継からの燃費分析維持、三番手=燃料残により限界アタック

3 昨年気温40度で危険な環境だったことから、熱中症対策。

これらが、私とチビ以外の総意で、いつのまにか決定していました。本当にアリガタイ。いつも何も準備しなくて本当にすみません…。



車検、装備品チェックを大きなトラブル無く終え、予選‼︎

今回も全員野球の我がチーム。僅かな予選時間を3人の練習に使います。

相変わらず鬼の様にハエエ我がチームのエースドライバー。プロでも無いのにクルマごちゃごちゃして全くクリアラップがとれない中、一時はポールポジションのタイム1分10秒を出して、結果五番手グリッドに。

私はここ一年間、全くサーキット走行をしておらず、少しでも長く練習したかったのですが、上記のアタック都合により(笑)僅か一周の練習となりました( ; ; )

なのに…スタートドライバーは私… 不安満載です。




スターティンググリッドは、うちのエースドライバーの予選結果により、本大会総勢30台もワサワサいる中の超フロントロー、なんと5番手!に引き上げられました。

そんな中、のんきに私はダミーグリッドの最初一周はチビにヘルメット被せてツクバ2000ドライブ。

当然、チビ御満悦。ウハハハハ!と、笑顔が弾けます。

この瞬間は育児の時間です。ココがダンロップトンネルだよーとか、バックストレートだよーとか。ご案内。

いつも休みなく親父やってて良かった。
酒もゴルフも悪い誘いも(笑)全部断って育児育児というのは正直シンドイですが、こういうチビの屈託のない笑顔が、追い詰められた親父の勇気に変わっていきます。




さて、チビを下ろしフォーメーションラップスタート。
無論、うちのクルマの前後は予選タイムから、間違いなく1分12秒位で走行する猛者達のはず。

恐怖体験の様なハイスピードレンジのローリングスタートが待っています。

カッコイイツクバのペースカーがこのまんま三時間ずっと先頭にいればいいのに…とか、弱気になったりしましたが、チビの笑顔を思い出して、「オヤジカッコイイ!」と言われる為に、勇気を振り絞ります。


名残惜しいペースカーがピットレーンへ。とうとうスタートしてしまいました。

周りが速い速い。想像通りのハイレベル先頭集団。一年ぶりのフルバケットシートに旋回Gを全部なすりつけて(笑)腰痛対策。集中、集中。

指示通り、とにかく安全に、燃費とタイヤ節約。そして決死の順位キープ。





周りが速くても、監督指示燃費のまま1分13秒だろうが12秒だろうが叩き出す。

序盤に置いていかれると、馬力に差がないこのレースでは中盤以降に絶対取り戻せない。キープキープ!

5位、6位、5位、4位、3位、4位…無線によると、どうやら私はその辺をウロウロしている様子。

そんな中、比較的速いレンジでトップ集団に食らいつく若いドライバーが、周回遅れの旧式ロードスターにハイビームを浴びせ蛇行運転しているのを目撃。

「次の世代がコレじゃあな…モータースポーツの未来は君達には託せないなぁ」

心底残念な気持ちになりました。

そこで、初老の私もようやくクルマに慣れてきたので、そんなイジワルな彼をインを開け前に出させ、

「蛇行やハイビームが無くてもプレッシャーはかけられる。素人のレースは必ずいろんなスピードレンジのクルマの混走。スポーツとしてお互いに安全に、相手を威迫しないで、遅いクルマは優しく抜いてあげるもの。」と、教えなければ。

で、数周プッシュすることに。

もちろん彼との車間は開けますし、当てたりなんて絶対にしません。私には他者を煽る技術もありません^ ^

数周後に第一コーナー進入でオーバーステア、彼は体勢を崩したので、安全にパス。彼はこちらの意図に気づいてくれたのでしょうか。謎です…




将来ある若者がモータースポーツに参加して盛り上げてくれる。それは我々40超えのジジイにとっては嬉しい限り。

これからの時代をお願いします🤲老いる我々の為に年金もちゃんと払ってね(笑)

さて、予定通りセカンドドライバーにチェンジ。チェンジ時の順位は奇跡的に!5位キープ。燃料は予定より少し使い過ぎてしまい、セカンドドライバーへの引継ぎはガソリンゴメン‼︎しかありません。




セカンドドライバーは、前回最終ドライバーとしてステアリングを握り、残り8分エンジンブローの際、見事に美しくコースアウトさせた、危機管理能力が抜群に高い、太っ腹おじさん。コースイン!

さすがの分析能力。燃料セーブしつつ最低限のタイムダウンに抑え、周回を重ねます。こりゃ意外。つうかスゴイ…

今回から義務付けられたエアコンの使用で燃費悪化の一途を辿る重いNC型の愛機。でも、残燃料これなら、最後までもつかも。

「タイヤたれてるよー。コエエー。」
時々愚痴を漏らすも、極めて安定した燃費職人の走り。こういう走り方は、彼は本当に上手い。

監督からは、「イイねー イイねー。うーん。キープキープ。燃料セーブセーブ。」
ピットは燃料気にしながらも、多少順位落ちても、とてもいい雰囲気。

しかし、燃料残は手計算によるとセカンドドライバー太っ腹おじさんがどんなに頑張っても、ギリギリ。

完走できるかは、ウチのエースドライバーがブチ切れてアクセル全開‼︎💢踏むかどうかにかかっています(笑)

さあ、アンカーのエースドライバーに交代。今回はどんな走りを見せてくれるのか。




ん?お、おい。おいおいおいおい。

モニタのタイム表を見るパドックを見つめる4人➕チビ1人。言葉を無くします。

コースイン後数周で、レコードタイムを刻んでいます。

ハエエーー‼︎

ウォーミングアップの様にアクセルを煽るウチのエースドライバー(笑)

バッサバッサ順位を上げていきます。スゲ(〃ω〃)

あれ、燃料…もつの?

これはもしや、ガス欠リタイア一直線⁉︎

一時は3位まで持ち上げるものの、監督から

「んー。これちょいやばいちょいやばい。んー。セーブしよう。ガソリンセーブセーブ。」の指示

「ヘーイ リョカイー」気の無い返事。

アタックから巡行に切り替えるエース。

しかし、チームによりそれぞれガソリンの使い方が異なるところが面白いこのレース。

なので、終盤にペース上げてプッシュするチームも多く、順位キープのまま巡行に切り替え燃費維持するのは非常に難しい。



さて、残り20分近く残しなんと燃料ランプ点灯。いけるか?これ、ガソリンもつのか?

監督から指示「んー。このタイミングで…。キビシイなぁ。キビシイなぁ。んー。こりゃ無理だなあ。限界セーブ、セーブ。」

エース「…。」

後で聞くと、エースはここからなんと6速固定で走っていたらしく、なのに彼は1分14秒から落ちても1分18秒を刻み続けていました。マジスゲ…一体どういう運転してんだ…

一台、また一台と、ガス欠でコース外に停止するライバル車。エースの腕を信じるしかないパドック。モニタ見つめ固まる一同。

残り1分、残り30秒…

先頭車両がチェッカーを受けます。

ストッパーにへばりついてピクリともしない燃費計の針を見つめながら6速固定で回転を絞り、ほとんど惰性で走行することに超集中するエースからは無線も全く無く、無言。

帰って来い!頼む!

監督、サポート、太っ腹おじさん、私。
弱小チーム全員手を合わせ目を閉じ夕暮れの空を仰ぎます。ツバ呑み込み、無言。

たった1人、チビだけは、日頃から会いたがっている大好きなオジチャンが無事帰ってくる事を知っているかの様に笑顔でパドックから最終コーナーを見つめます。




おおおお。帰ってきた帰ってきた!

ヤッタ!完走!
弱小チーム一同目頭が熱くなります。

総合5位。スゴイ結果です。我々には勿体無いリザルトです。

監督のギリギリの采配、サポートのケア、ドライバー各々の完全に偏った個性が、奇跡的に合致した結果です。

そして、更に我々には勿体無いスゴイ事が。




クラス優勝‼️

これは隣のパドックに陣取っていたワースクカラーみたいなカッコイイNCロードスターを駆る同じクラスの参加常連ベテランの皆様よりほんの少しだけ周回数で上回った我々が、奇跡的にいただいたもの。

その心優しいベテランの先輩方から、「今度また出てよ、リベンジさせてね」という勿体無い言葉をいただき…

「是非!今日はありがとうございました!」

監督サポートドライバー3人チビ1人。我々素人弱小チーム一同、チビ以外感動で泣きそうになりながら、家路につきます。

奇跡の1日でした。










































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Posted at 2019/08/19 22:13:41

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