また鈴菌に感染しました。
18歳でgsx-r250rに跨って、
32歳でグースに跨り、そして。
40超えて、夢だったnsrをレストアして走り回り。
この度、またスズキに。
弱体化したはずの鈴菌でしたが、このジジイは、性懲りも無くまた感染してしまいました。
このgsx-r600というノリモノは、小さすぎたり、大きすぎたりしない、ミドルクラスならではの軽快感があるバイクです。
これだけ小さく扱い易いなら、普通二輪免許で乗れてもいいんじゃ無いかと思いますが、ヘンなニホンの免許制度のせいで仕方ありませんね。公安又は教習所に散財投資しましょう(笑)。
取り回し
180キロ台という、レーサーならではの軽量な車体。ハンドルは低いですが、軽いため、比較的楽な取り回し。しかしながら、1300ccの隼より足つきが悪い830㎜のシート高と、レーサーならではの重心の高さがありますので、小柄なライダー様は立ちゴケにご注意を。
ハンドリング
前記軽量な車体のおかげで得られる、ミドルクラスSSらしいパタパタ寝るハンドリング。
旧車レプリカのような、フロントに頼ることに恐怖を感じさせない(笑)、技術の進化がもたらすセーフティライド。つまりは鬼のようなフロント周りの剛性感と、倒立で減衰が高い割にしなやかに動く前脚。数十年前のレプリカでツクバやオオダルミに出かけてたオジサンには、もはや訳がわかりません…。
後脚もしかり、しなやかに動くリアサス。体重と旋回Gの入力に対し、きちんとストロークする脚。
また、その脚は前後サスセッティングも楽しめるもので、プリロードから伸び側縮側双方調整できる、フルアジャスタブルサス。純正で、超高級品😢。金がなくてオーリンズのカタログ眺めてたジジイには、これまた泣けてくる純正装備のレベル。
この脚は、現代のスポーツタイヤの進化もありますが、旋回中に何かが不足したり、何か不安要素があったりすることは全く無い。
低速では跳ねますが、プロじゃないライダーでも、現実的な速度域で安心して走ることができる、現代のレプリカ=スーパースポーツ「SS」のハンドリングだと思います。
⚪︎ポジション
ドギツイ前傾ポジションながら、YZF R6比だとハンドルは近く、絞りも浅め。何とか長距離に耐えられるコンパクトな乗車姿勢です。更に、純正ステップは、高めのレーシング位置から、少し低いツーリングポジションまで、2cmくらいずつ3段階に設定変更できます。
そして、このドギツイ前傾と、バックステップ、小さすぎるフロントカウルも、100キロ〜出すと、全てがしっくり来ます(笑)。少し伏せるだけで胸から首に当たる風も気にならなくなり、スクリーンとカウル、ヘルメットで程良いダウンフォースを得た車体は、矢のように風を切って走ります^ ^。
⚪︎エンジンとパワーフィール
エンジンは、まんまレーサー。gsx1,300隼やら忍者1,000とかMT09とか、いわゆるリッタークラスと比べると.明らかに低速トルクは弱いですが。
しかし、それも街乗りに不便を感じるほどでは無く、最低限は有るという感じ。
残念ながら、この低速トルクについては、最終型CB400VTECの方がゼロ発進では粘る感覚があります。😆そこは低回転2バルブという、あの名車と比べちゃダメですね。
そのかわり、高回転域は、独壇場です。パワーバンド領域は、リッターバイクだと国内の道路事情では到底使いきれないパワー域のところですが、そこは600cc。ミドルクラスは、ぶん回せます(笑)。120馬力超の、ものすごいパワー。8,000から上は恐怖体験。どこまで回るのか分からなくなる感覚は、4気筒CBR250RRに乗った時のことを思い出させるものでした。そしてあの感覚に、全域でトルクを倍増させた感じ。250や400よりも圧倒的に速度の乗りが早く、ストレスがありません。
⚪︎積載性
ほとんどありません。
しかしながら、大柄な燃料タンクは樹脂カバーとかではありませので、マグネット式タンクバッグ可。そしてリアシートも鍵でポンッと取れますので、シートバッグ脱着も容易。その下の小物入れも、中身の仕切りを切って加工すればですが、ETCや書類、そして最低限の工具を収納できます。
本州縦断SSTRに参加する際色々悩んだ結果、シングルシートカウルに穴あけ加工して脱着式シートバッグを製作。これ、超オススメ。ツーリングの時だけリアシートを交換すると荷物が積めます。
SSとしては、まあまあ優秀な積載性だと思います。
⚪︎総評
全体のパッケージングは、サーキット仕様のレーサーですが、カワサキZX6R同様に、多くの動画やプロレーサーがメディアでご説明されているとおり、ギリ街乗りもできちゃうミドルSSです。
余談ですが、燃費も良好。レーサーなのでハイオク指定ですが、長距離走るとで20キロ/ℓを超えます。高速道路ツーリングの時は、我慢して回さないように走りさえすれば、25キロ近く走ることも。
サーキットや山で10,000回転常用してぶん回すと、びっくりするくらい高いハイオクをがぶ飲みしてくれますが、それはストレスなく13,000回転付近まで回っていく素晴らしい四気筒フィーリングと、相殺😌
gsxr600は、元々逆輸入車しかない設定でタマ数も少なく、良い車体も少ないです。そんなわけで、キチンと整備された車両は値段が高い…。しかしSAや、ライダーズカフェ等でも滅多に人とカブりませんし、600というミドル排気量と、坐薬みたいなスズキ隼デザインが気に入った人には、オススメします。gsxr1,000系のナンシーおじさん(お兄さん)=排気量マウントの輩には、信号待ちでブンブン🐝空ぶかしされますけど…。