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2008年12月30日

08年の撤退 その1

2008年 モータースポーツからの撤退が続きました。


--<以下は全て個人的な感想です>--


その1 HONDA F1から撤退


・史上最大の経済危機+急激な円高

・成績不振

・SAF1サポートの負担

・スポンサー不足(無し?)



公式発表では、 

「サブプライム問題に端を発する経済危機を乗り切るために資金と技術を会社存続のために集中する」 

となっています。
 
勿論、その要因も有るのでしょう。

国内販売も減少の一途で、アメリカでは倍々ペースで減少しています。
その上、急激な円高が追い打ちを掛けた状況です。
輸出への依存度が高いメーカーほど、大打撃になるのは当然。

たぶん、輸出産業の経営陣は100円~90円台後半までは見越していたでしょうが
まさか90円台の前半から80円台に入るとは完全に想定外だったはず。

ホンダの場合、Sony同様、特にアメリカでの売り上げ依存度が高いメーカー
ですから、2重3重の大打撃になっていることは想像できます。
(ルノーはアメリカで販売していないので打撃は少ない)


 成績に関しては、第3期の9年の活動でコレと言った成果は残せませんでした。
毎年優勝争いをしていたら、違った結果になったかもしれません。
あの成績じゃ、「F1でプライベーターに負けるメーカー系チーム」の烙印を
おされてるし、正直、あの予算と規模で何やってるの? と。

BAR時代の2004年にコンストラクーズで2位になったのがピークでしょうか。
翌年には最低重量規定違反で出場停止処分を受けて以降は低迷。

この問題、ホンダは日本向けに「悪いことはしてしない」と発表し、被害者を装った
が、日本以外では「明確な違反者」として糾弾されています。
本当に自信があるのなら、FIAに控訴したりしてアピールすべきだが、それすらして
いない事が、当事者自身、違反を認識していたのに被害者面しただけ。
(この件は海外、国内、複数のモータースポーツ誌に掲載されています)


結局その後は尻窄み。 浮上のきっかけすらつかめないまま。
この原因の1つにはチーム体制があると思っています。
ホンダチームと良いながらも、実質は英の会社に「マル投げ」。

そのマル投げ相手も、F1運営経験も無いスタッフ に、である。
ホンダサイドが積極的にチーム改革をする、と言った様な行動も見えないまま。
英サイドからは、日本のホンダは単なるスポンサーと見られていた。

トヨタは、昨年からチーム運営を本格的に改革し、責任の所在を明確にした結果
成績も上向いてきているのとは、対照的です。



タバコ広告規制でBATが撤退する時も、マーケティング活動を怠り、スポンサーを
集められず、その挙げ句に「アースドリームコンセプト」。

あれは、スポンサーを集められなかった為に仕方なくエコを使ったカラーリング
にしただけ。  あれではスポンサーが付くわけも無く、活動資金はホンダの
持ち出し、その上SAF1までサポートし出したら、そりゃ利益を圧迫するでしょ。


参加チームのBEST4に入る活動資金(一説にはTop2)もの莫大な資金と人材を投じ、
来年からの新レギュレーションに備えてRブラウンを招聘して万全の体制を作って
いる、と言い続けてきたホンダ。 
今季も早くから、
「来季を見据えて」
「開発リソースを来年のマシンに集中」


と言い続け、散々ファンに期待させるだけ期待させといて、結果がこれでは・・・・。

何も結果を残せず、莫大な資金を捨てただけ と言われるのも当然。




会見で、福井社長が「出来ることなら続けたい」と言ったのは本心だと思います。
福井氏は、現NOVAエンジニアリングの森脇氏 達と日本アルペンラリーに出場した
経験もある、モータースポーツがやりたくてホンダに入社した、と仰っている方
ですから。 最も個人的な想いだけで継続できるモノでもないので、協議の結果
がこういう結果になったのでしょう。 

株式会社は、株主に対する経営責任、従業員に対する責任もあるでしょうから、
経常赤字になるような時勢では撤退するのもやむを得ないのでしょう。

ファンからすれば納得できない事もあるかもしれませんが、従業員や株主から
見たら「給料が下がる可能性がある時に、そんなものやめろ」「配当が出ないし
株価も上がってるならやめろ」と言われるのも当然だと思います。


ホンダに限らずメーカーは、市販車を売って成り立っている企業です。
市販車を売るため、広告活動が主眼でF1に参戦している以上、赤字になった
り、宣伝効果が無いと判断した時点でやめるべきモノでしょう。

この辺が、
「F1をやるために市販車を売っている」フェラーリや、
「レースをする為に存在している」ウィリアムズ   


とは 決定的に異なる点です。

経済事情次第ではトヨタやルノー、BMWやメルセデスだってどうなるか
わかりません。

ただ、撤退するにしても、もう少い巧いやり方がなかったのかな?

タイミング的にも、FIAエントリー締め切り後ですし、こうなると各種違約金や
諸問題で、相当なエネルギーを使うことでしょう。


F1に限らずモータースポーツからの撤退を検討しているチーム、メーカーに取っては
「あのホンダでさえ撤退したのだから」と、有る意味撤退の後押しをする事に
つながるかもしれません。



個人的にホンダのファンでは無いのですが、来季のKERSには多少なりとも期待を
していただけに残念でした。
ブログ一覧 | F1 | 日記
Posted at 2008/12/30 21:10:56

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この記事へのコメント

2008年12月30日 23:07
初めてのことに挑戦する時にはモチベーションもあがるのですが、
それを継続するのは難しいものがあって。
平家物語然り、大黒摩季然り。
(ちょっと飛躍しすぎましたね。(苦笑))

コメントへの返答
2008年12月30日 23:45
たしかに、創業は易し ですが 継続は難し ですね。

motoGPやINDYは継続するんですから、F1はコストに見合わないと言うことなんでしょう。 あのまま続けていても、大した成果は上がられないと思ってましたけど。


 
2008年12月31日 0:35
夕飯食べながら、今年は日本のモータースポーツにとって暗い1年だったなぁ・・・。
などとちょうど話してました。

しかし、ホンダの一件に関する海外の評価、国内での対応はラキさんのブログを読むまで全く知りませんでした。
コメントへの返答
2008年12月31日 13:09
史上最大金額で設立したチームを史上最低額で売却するホンダ です。

撤退を批判している訳では無いんです。何も残せないまま莫大な金を使っただけだなぁ、と思うだけで。

2008年12月31日 13:25
丸投げだったとは知りませんでした。ずっと取り組み方がふらふらとしていたのは、そのせいだったのかもしれません。結局エンジンだけをやりたかったのかな?

その点、トヨタは取り組み方が一貫しているように思います。正解かどうかはわかりませんが。
コメントへの返答
2008年12月31日 14:44
表向きはともかく、その実状はマル投げといわれてもしょうがないです。
Nフライだって、経験も実績も無いし、その人が代表ですしね。

トヨタもTMG頼みだったのですが、結果が出なかったので、大幅な改革をしました。 取りあえず、成功と言えるんじゃないでしょうか。

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