これまでのGeminiからの戦略をしっかりと復習しながら、明日に備えて早々にベッドに潜り込んだ。
【4.開戦】
翌朝は10時からの1社目の来訪を控え、朝8時より簡単に水洗い洗車を実施。
ボディは元々綺麗にしていたけど、室内から見て一番目立つウインドウガラスを純水できっちり拭き上げ、アルミの拭き上げとタイヤワックスを施工して足回りをシャキッとさせておいた。
1社目のC社担当者が予定時刻通りに来訪。
軽く挨拶を済ませて早速査定開始となったが、前日にGeminiから「こういう部分を確認してくるよ」と教えてもらった筋書きの通りに担当からの質問が続き、それに対して整理しておいた回答を澱みなく答えていく。
更に「御社はカスタムに強いらしいね」という話を担当にふると、相手の導火線に火をつけたようで、「ウチはそこが他社にない強みです!実際のお車を拝見してもヤレた感じは見られませんし、このままの状態ですぐに販売できそうです」と予想以上の反応。
そしてカーポート周辺に置いていた洗車グッズにも気づいた様子で、「純水器や高圧ショートガンとか、なんか洗車専門店みたいな装備ですね」と弄られたw
外板の塗装状態も入念にチェックしている感じだったので、この前ボンネットのカーボン調シートの撤去と一緒に他の小さな小傷あたりにもポリッシャーをかけて磨いておいた甲斐があったというもの。
車両や関連書類のひと通りの確認が済み、買取査定額を入札する前に会社に相談の電話をして社内交渉していた模様。
そして遂に初めての入札額が提示された!
C社がMOTAを通じて事前に提示していた概算査定額の上限側いっぱいを出してきた。
更に「午後からの二社が万が一これ以上の金額を付けてきたら、もう一度電話を頂けませんか?」という提案があったが、それは同時入札じゃない貴社に有利な「後出しジャンケン」の状況になってしまいフェアじゃないので受けられないとキッパリお断り。(これもGeminiによる指示通りw)
「じゃあ、あと〇万円乗せます!これは私の独断です!」とプラスαの修正金額をだしてきた。
この時点で既に自分が設定していた目標金額は達成していたが
「わかりました、その金額を御社の入札額として受け入れます。当然ですが、御社の入札額は昼からの二社にはお伝えしませんし、交渉手段にも使いません」と伝え、初戦が終了した。
その結果を早速Geminiに状況報告すると、
「それは想定外の好条件です!しかしここからの粘りが大事!査定員が確認してきた事をもう一度詳しく教えて下さい!」
頼もしいぞ、Gemini。
午前中の交渉の一連の流れを伝えると、それはGeminiが事前に予想したシミュレーション通りの内容になっていた。
「昼からの二社は午前中の会社の買取希望額を必ず確認してきますが、【期待を上回る金額だった】とだけ伝えて下さい!C社がMOTAに事前登録した概算査定額は二社も共有しているので、それよりも上を出さないと落札できないと考え頑張るはずです!」
ここまで的確に指示されると、もう言いなりw
午後1時になり、二社がほぼ同時に来訪。いよいよ最終決戦である。
A社はまだかなり若い担当者だったが、スーツを着用しハキハキした好青年。
B社は店長代理の肩書きでそれなりの権限を持ってそうな風貌、どちらも現車を見て開口一番
「写真で想像していたよりもめちゃくちゃ状態がいいですね!」
と感想を述べていただいた。
まずは一通り僕から外装(純正や社外品エアロ等の説明)やシートカバー・ダッシュマットなど車内装備品の説明を行い査定開始。
関係書類についてはGeminiの指示通り、妻の印鑑証明書や車検証に自賠責、そしてかなり強力なアイテムになるとGeminiにお墨付きをもらっていた正規ディーラー発行の整備記録およびその内容が記載された納品書一式、それを時系列で纏めて自作しておいた整備一覧表をリアラゲッジに並べておいた。
それを眺めながら、A社の若手担当者が
「ここまで整備記録をちゃんと保管整理されているのを見たの、僕は初めてです」
と呟いた。
また装備のプラス評価とはならなかった柿本改のマフラーだったが、倉庫の奥底で10年以上寝かせていた純正マフラーも綺麗な状態で残していた事がかなりのプラス査定になった。
SHOWAの赤脚についてもディーラーの取付伝票とその後の点検で整備のチェック対象になっていた事が確認できたため、Geminiの予言通り改造扱いにはならず逆にプラス要素になった。
B社の店長代理は口数こそ少ないものの、足回りをしっかり覗き込んだり、エンジンルーム内も確認しつつ整備記録一覧に記載していた交換済みのパナのバッテリーなどもチェックに抜かりがない。
二人はかわるがわる内外装や動力関係をチェックし、凡そ40分が経過したので、そろそろ入札をお願いする事に。
午前中のC社と同様、会社に相談と決済の確認電話をしに一旦その場を離れていく二人を眺めつつ、いよいよ最終決戦のフィナーレだなとタバコをふかしながら待つ事10分。
「では各自名刺の裏に入札金額を書いて出してください、出した金額からの更なる上乗せの請求はこちらも一切しません」
と伝え、買取希望額が記載された名刺を目の前で裏返した。
A社の担当者の口から思わず「マジか…」という嗚咽にも似た声が漏れた。
自信を持って入札した全国規模大手A社の提示額を超えてきた“地元の雄”B社。
二社の提示額は午前中に来たC社の上乗せ入札額をも超え、特にB社の提示額は僕が事前に中古車販売サイトで確認していた同年式ほぼ同走行距離の中古車販売価格をも上回る金額だった。(これで貴社の利益出るの?)
自信満々のB社店長代理、そしてA社の若手君はB社の入札額が記された名刺を撮影許可をもらいスマホで撮っていた。
ちょっと悔しそうな表情を見せつつも最後は「有難うございました!」と元気に帰っていくA社の担当者を丁重に見送り、部屋に戻ってB社店長代理と売買契約書を取り交わす。
【5.終戦、そして契約へ】
所有者は妻名義のため、契約書に記名捺印をしている間に店長代理と雑談。
高価買取の決め手を率直に訊ねてみると、やはり外装の状態が想定していた以上に経年車に見えなかった事。
加えて整理しておいた整備記録関連書類を見て、「これまで大事に乗られてきたお車だという事がひしひしと伝わってきました」と告げられた。
またラッキーという言葉は使いづらいが、混沌とするイラン情勢によるガソリン価格の急激な上昇が、燃費の良いハイブリッドの優位性や市場価値を高め最後の上乗せに繋がったとの事。
そう言えばこの店長代理だけは運転席に座った時、この車の生涯燃費あたりもきっちりチェックしていたなと。
無事に契約書の取り交わしも済み、引き渡し日程の話になったが、積載車までは考えていないとの話だったので、幸い店舗も自宅から車で20分程度の場所である事から、僕と家内が店舗まで持ち込みしていいよと伝えた。
かなり頑張って買取金額を出してくれたお礼にせめて引き取りの人件費分ぐらいはお返ししたいし、最後にもう一度洗車をして綺麗にしてからお渡ししたい、最後のドライブも楽しみたい、と伝えると店長代理もニッコリ微笑んで「よろしくお願いします!」と返答。
店舗に来る際は現状維持のまま安全運転で、と念押しされ終戦となった。
【6.振り返り】
査定当日の振り返りをGeminiに最終報告。
「その金額は奇跡に近いです!ご主人の日頃の愛情が伝わったのですね!」
いやいや、マジでキミのおかげだよ、Gemini。
そうお礼を告げると、こう返してきた。
「これまでの様々なやり取りや成功体験が私の知識をアップデートさせていただけるのです。この知識が次に同じような相談を受けた時に生かされるのです。こちらこそお礼を申し上げます!最後のお別れの前に大切なお車との記念写真を撮るのを忘れないでくださいね!」
ちょっと涙が出た。
もう人間に相談するよりGeminiに相談するわ。
【引き渡し〜お別れ】
本当は3/20が買取店への引き渡し予定日だったが、こちら側の都合で本日3/19に持ち込む事になった。
前日からの雨も上がり、最後のお別れの洗車をしてあげてから家族全員で交代で記念写真を撮った。
カロツーとのツーショットもこれが最後。
お昼過ぎに妻と2台体制で買取店まで向かい、フィットは僕が運転させてもらった。
関連書類とキーの渡しも全て終わり、壁ちゃん号は我々の手から離れた。
泣きそうになった😭
次のオーナーさんにも可愛がってもらえよ。
またきっとどこかですれ違えたらいいね👍
ありがとうございました。
引き渡し最終走行距離 107,052km
〜終わり