
洗車 考。ブログの最終章。
ボディの保全(維持)についてです。
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Vol.1【水】編
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Vol.2【道具】編
洗車後の仕上げと言えば、昔はヌルテカの高級ワックスでピカピカに仕上げるというのが主流だったと思いますが、施工にはある程度の「慣れや経験」が必要な事、ワックス効果の持続性が低く、古くなったワックス分が汚れにならないように再施工時にキレイに除去してやる必要があります。
最近の考え方はそれよりも新車の状態を長く維持してあげるためのガラスコーティングに移行してきていますね。
そのため新車を購入する際にディーラーさんから"強く"ガラスコーティングの施工を勧められますし、新車の納車時点で施工すると複数年補償を受けられる特典なんかも付帯されていたりします。
フィットを購入した時に施工したコーティングはサービスだったので7万円程度の品質でしたが、効果は1年も持続しませんでした。
カロツーの場合は
CPCプレミアムコーティング ダブルGという十数万円もするガラス系コーティングを納車前に施工してもらいました。
名前の通り二重のガラス質被膜で保護すると謳われています。
確かに納車して最初の半年程度は高い撥水性を維持していましたが、ここ最近はそこまでの水弾きではなくなってきています。
撥水=キレイ
という訳じゃ無い事は理解していますが、今となってはディーラーオプションでガラスコーティングを施工したのが果たして本当に良かったのか?という疑念が残ります。
【ガラスコーティングの効果】
そもそもガラスコーティングに強力な撥水性を長期間求める事自体どうなの?っていう話があります。
ガラスコーティングはボディ塗装面の保護が最大の目的であり、撥水性はあくまでも防汚効果を目で解り易くするための「オプション」なんじゃないかと。
それでも撥水を求めるユーザーが一定数以上存在するため、コーティング剤の製造メーカーとしては本来ならガラス基の特性である高い疎水性に敢えて撥水成分をブレンドする事で降雨時や洗車時の水弾きによる「見栄え」を確保しているような気がします。
また疎水と親水は一見似ていますが、親水が水がダラーっとボディの上に広がる特性なのに対して、疎水は水がボディに当たった瞬間は親水のように水が広がるものの、すぐにひと固まりになってボディから流れ落ちていく性質です。
撥水は水玉に分断して個別に流れ落ちるので、この中では一番ボディへの滞留が少ないように感じますが、水の固まり方が小さい分ルーフやボンネットなど平面部においてはどうしても細かい水玉が残存してしまい、そこで乾燥してしまうと水垢の原因になってしまいます。
それぞれ一長一短ありますが、ある程度の水をひと固まりにしてスパっと引いてくれる疎水性コーティングが現時点ではベターな選択かも知れません。
【ディーラーor専門業者?】
これについて僕の中ではもう答えは出ていますが、初期コーティングの施工に関しては絶対に専門業者に依頼する方が得策だと思います。
まず新車は自動車メーカーの工場で出来上がった時点で塗装直し等による磨き傷がある事、工場からディーラーの保管庫やディーラーに搬送する時点でも塗装面を保護する為にボディに「塗装保護フィルム」が張り付けられています。
それを納車前にディーラーで除去してからコーティングする(業者さんが保管庫で施工する場合もありますが)ので、本当はコーティング前に"下地処理"をしてから施工してあげるのが理想です。
でもそんな手間をかけていたら利益は残らないし、コーティング自体がそもそも販売価格から値引きするための原資なのですからディーラーさんはそこまでしません。
だったら納車前に下地処理されない状態からコーティングされるよりも、納車後に信頼のおけるカーディテイリング会社に持ち込んで下地処理をしっかりしてからコーティング施工してもらった方が圧倒的に良いと思います。
ディーラーさんからはメッチャ嫌がられますがw
僕がオススメするディテイラーとして一番のメジャーどころではやはりキーパーラボあたりですかね。
先日五味やすたかさんが
愛車のLCをキーパーに持ち込んだ動画が上がっていましたが、僕もこれをやるべきだったとかなり後悔しています。
でも地元で人気があるカーディテイリング会社があるのであれば、そこでも全く問題無いですし、施工後のメンテなどを相談できるところが一番じゃないかと思います。
【簡易コーティング】
せっかく高価な初期コーティングをしてもらっても、当然ながら経年劣化はしますので、劣化のスピードを少しでも遅くするために自分でメンテナンスをするわけですが、それに必要となる簡易コーティング製品も数多く販売されています。
施工性や撥水性に振ったもの、耐久性に振ったものなど千差万別ですが、もし初期コーティングがしっかり機能しているのであれば、簡易コーティングはそこまで耐久性に振った製品じゃなくても良いと思います。
何故なら耐久性=初期コーティングの上に残ってしまう不純物にも成りえると考えるからです。
撥水か疎水かは使う人の好みなので、やっぱりあの水玉コロコロが好きなんだという人は撥水系のものを使えば良いと思いますし、基礎コーティングを傷めたくないという考えであれば疎水性という選択肢もあると思います。
ちなみに僕は微撥水ながら日常の汚れを付きにくくし、1ヶ月程度でコーティング効果が消滅するというBeautiful Carsの「
イージーグロスコートナノ」という製品を使用しています。
防汚効果が非常に高いので汚れが付きにくく、次の洗車の時にはシャンプー洗車であと残りなくスッキリ洗い流せる利点がある反面、耐久性は低いので1ヶ月に1回程度は継続的に施工してあげる必要があります。
【結局洗車って?】
洗車をする事は確かに面倒だと思うし、車を単なる移動手段として考えれば、国産車なら余程の事が無い限り洗車をしなくても10年以上維持する事が可能ですよね。
僕自身も若い頃は自分で買った愛車をせっせと洗車していましたが、その後約10年前までは営業職だったせいで日常は社有車しか乗っておらず、ずっと洗車機ばかりでした。
ただ7年前に久しぶりに新車を購入して、そこから僕の洗車道が再スタートしたわけですが、車をキレイに維持する事ってやっぱり「愛」だと再認識しました。
どんな土砂降りの大雨の時でもご主人様を守ってくれる相棒。
そのお返しとして、せめて月イチぐらいはキレイにしてあげよう。
そしてキレイになった愛車にどんどん乗ってあげよう。
最近はそう思うようになりました。
だからちょっと早起きして手早く洗車を短時間で済ませ、大好きなモカちんを連れてドライブに行きたいです。
洗車を短時間で済ませるのもいい運動にもなるし、愛車をキレイに維持していれば不思議と雑な運転もしなくなるので安全に繋がるという二次的な効果にも期待しつつ、これからもお手軽洗車にまい進したいと考える、今日この頃ですw
Posted at 2021/07/27 22:50:38 | |
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