
昨年、カロツーを注文してから納車されるまで、カロツー関連のYouTube動画を徘徊していた頃に、たまたまカロツーを洗車する動画を見つけました。
カーディテイリング会社「Beautiful Cars」(本社秋田市)の社長さんが運営するこの
YouTubeチャンネルを観るようになって、元々洗車ヲタだった僕のハートがここんとこ再燃😍しています。
そこで知り得た情報やそれによって自分の愛車の"洗車"に対する考え方が少し変わった点などを何回かに分けて少しずつ紹介してみようと思います。
最初にお断りしておきますが、洗車に対する考え方はひとそれぞれであり、自分の考え方を押し付けようなんて気持ちは更々ない事だけはお伝えしておきます🤣
また皆さんの居住環境によってもできる事やできない事がありますので、チラシの裏程度に流し読みしてもらえたらと思います。
では、まず最初のお題は洗車に必須のアイテムである「水」について。
【水道水と水垢】
みんカラ登録者さんの整備手帳でも洗車をテーマに記事をあげられている方が結構多く、洗車ヲタとしては結構拝見させていただく事が多いのですが、水洗い(シャンプー洗車)は基本的に"水道水"が主流ですね。
確かに日本の水道水は世界でも有数のキレイさだと思いますし、日本国内の水道水であれば普通にどこでも安全に飲めます。
ところで水道水には軟水系や硬水系などあるけど、これってなんの違い?
世界保健機構(WHO)の基準では、ミネラル分(カルシウムやマグネシウム等)の含有量120mg/l未満が軟水、それ以上を硬水としていますが、日本人には軟水が比較的好まれるらしいです。(ちなみに自宅のウォーターサーバーの水は超軟水でした😋)
話を洗車に戻すと、水道水には仮に軟水系であっても少なからずこのミネラル分を含有している(カラダに悪いわけではない)ので、洗車後の拭き上げが不十分で水道水がボディ等に残存して乾燥した場合、ミネラル分だけが残ってしまいそれがいわゆるスケール(水垢)となってボディに付着してしまいます。
僕も完全に「水垢=雨ジミ」と勘違いしていましたが、実は雨☔️は地上の水分が蒸発して水蒸気になり、やがて水となって再び降ってくるだけだから、その途中で余程の不純物質を含んだ空気と交わらない限りスケールの要因となる物質が多く含まれているわけではないので、実は硬度測定してもせいぜい4ppm程度です。
それを知らずに雨上がりこそ洗車だー!という感じで、水ジミの原因である水道水をふんだんに使ってキレイにしている「つもり」でした。
【純水】
そのスケールの素となるカルシウムやマグネシウムといった成分を極力減らしてあげれば、水道水でもスケールが残りにくくなるんじゃないの?という発想で考えられたのが「純水器」です。
純水は半導体デバイスや液晶ディスプレイ部品の洗浄、医療品の洗浄などにも使われたりする「超純水」と呼ばれるものから、イオン交換樹脂を使って無機物のイオン除去をして精製された「純水」もあります。
洗車として使うのは簡単な方法で精製できる後者ですね。
カー用品店などで売られているバッテリー補充液などの精製水がこれにあたります。
ちなみにイオン交換とは「ある種の物質が示す、接触している電解質溶液に含まれるイオンを取り込み、代わりに自らの持つ別種のイオンを放出することでイオン種の入れ換えを行う現象」(Wikipedia引用)で、要するに化学変化を利用して水道水の中のミネラル分を樹脂が取り込んで、純水(H2O)だけを取り出しますよ~って事らしいけど、文系の僕には理解不能😱なので下記図解参照😇
水の中の不純物の量を数値化して測定する機器としてTDSメーターという水質検査機器があり、水中の電気伝導度を測定し、この伝導度に係数をかけた値を便宜的に濃度(ppm)として測定してくれます。
不純物が多いほど濃度(ppm)が高くなり、ちなみにこれを使って先日(6/26)自宅の水道水を測定してみたら、
なんと145ppmもありました😭
僕の居住地域は元々水道環境があまり良くない(水源が遠い)のですが、ネットで日本各地の硬度を調べると、関東と九州は全国的にも数値が高めの傾向でした。
純水器によって精製された純水は、洗車用水としては最適だったりします。
ただ純水器を買うとなると、初期投資として一定水圧に耐え得る専用の容器(固定費)と、その中に入っているイオン交換樹脂を定期的(純水の濃度が0ppmではなくなった時)に交換してあげる必要(ランニングコスト)があるため、決して安い買い物ではありません。
僕が昨年購入した
コストコ純水器はその中でも最も安い部類ですが、それでも本体+イオン交換樹脂2個付属で2万弱。
カロツーが納車されて以来この純水器を使用したおかげでなんとかキレイな状態を維持してきましたが、かなりの硬水地域のためコストコ純水器の樹脂容量2.5Lでは完全にキャパ不足で、イオン交換樹脂の寿命が非常に短く、目標とする「0ppm」を達成する事がかなり困難になってきました。
純水器の設置方法は自宅(戸建て)で外に水道の蛇口があれば特に難しい話ではないですが、マンションとかだとなかなか厳しいですよね。
それでも中には自宅で精製した純水を18L容器に移してわざわざコイン洗車場に持参し、最後の仕上げ水として使っている人もいるらしいですが…
有償であればKeeperラボあたりが店舗内に純水精製設備を保有していて、しっかり
純水洗車サービスをしていたり、最近では純水洗車をウリにした洗車機を有しているGSもチラホラ出てきているようなので、興味がある方はググってみるとよいかも?
【純水効果】
不純物をほとんど含まない純水は水としての性質がはっきりと現れるため、ものを溶かす力が更に強くなるらしく、洗浄力が上がり洗い終わった後のスッキリ感が実感できる事と、水分が乾いても水ジミにならないため拭き上げをする必要が無くなります。
特にグリル周りなど手が届かず拭き上げがしにくい場所にはかなり有効です。
また最近流行りの拭き上げしながら同時に施工していくタイプの簡易コーティング剤あたりとの相性も抜群です。
【水垢対策】
純水を使わずに通常の水道水で洗車をする場合は、水分が乾燥し易い炎天下をなるべく避けて、シャンプー洗車の途中でもシャワーで水道水を追い足ししてあげればある程度の乾燥は防げます。
僕も全部純水で洗車すると勿体ないので、最初に屋根とボンネット、ウインドウ全般をまず洗って一回軽く洗い流し、両サイドとフロント・リアを洗って洗い流し、最後に下回りを洗い終わってから最後の全体の濯ぎで純水を使用しています。
水道水のみの場合だと水分を残さないようにしっかり拭き上げ作業をしてあげないと、せっかく洗車してあげても水垢になってしまうので、極力短時間で全体作業を終わらせてあげる事が重要になってきたりします。
僕は洗い始めから最後の濯ぎ洗いまでの所要時間30分以内を目標にしていて、そうなるとカーシャンプーや高圧洗浄機などの道具類も重要になってきますが、それはまた次回のお題にしたいと思います。