
前車を批判するものでもありませんし、自分の乗った車との純粋で個人的な比較になります。
この手の評価は本当に気を遣いますが、どうかその点を理解の上宜しくお願い致します。
主に前車8J TTRSとの違いを。
●排気音→これが純正か?と思うのほど爆音です。
しかも音質が乾いた感じで非常に心地が良いです。
8Jは大人しすぎるので、RSならばもう少し迫力があったも良いのでは?とおもっていました。
チューンの方向性が定かでない場合、とりあえずマフラー交換してみようということはしない方がよろしいかと思います。
8Jもそうでしたが、音質でいうと純正は本当に良く出来ていますし、排圧制御などにおいては社外では超えられない壁がある様に思います。
●エンジン→まだノーマルですが荒々しさがなくなり上品になった様な気がします。
8jに比べてそこしれぬ余裕を感じさせます。
それはECU書き換え後の飛躍的なパワーアップ幅が物語っています。
基本的なエンジン設計は似ていますが、8Jに比べて8Sの5気筒エンジンは別物といっても過言ではない作り込みだという話を耳にしました。
一方8J TTRSのエンジンは、当時乗用車用としては世界初の試みとなるという最新素材「バーミキュラ鋳鉄」製のシリンダーブロックで製造されており、かなり頑丈な造りの様です。
ゴルフ5の頃の作りは非常によく評価が高かったとよく聞きます。そしてゴルフ6でちょっと。。。となり、7でまた良くなったとか。
一方8Sの軽量化はメリットと考えられますが、見方を変えるとコストカットとも考えられるかもしれませんね。
●ミッション→乗り換え後に一番最初に驚いた所です。
8jの時は1-2速、3-2速でギクシャクする感じ、機械的な変速音がありましたが、その点8Sは圧倒的にスムーズ&シームレスです。
おそらく0-100kmのタイム短縮は、クアトロの進化と共に、この部分が要因として大きいのではないでしょうか。
また、耐用トルクも大幅に上がっている様です。
●足回り→前車はマグネティックライド非装備だったので、今回初体験です。前車の足回りが相当なこだわりのあるものだったので、それと比べるとマグネティックライドは軽快というよりは、どこか重く鈍い印象を受けました。路面の追従性は確実に良いのですが、コンフォートにおける60km位までの低速における捌き方はちょっと気になります。
しかしながらそれもダイナミックにすると大幅にそれらの不満は解消されます。
高速域では秀逸で、フワワkmの様な体験はしていませんので、その域ではわかりかねますが。。。かねがねドイツ車はアウトバーンを意識して設計されているので、その辺は全く問題ないかと思われます。
回頭性はかなり良く8Jに比べてエンジン単体で26kgの軽量化も大きく効いているのかもしれません。
●剛性→8Sの方が高いとおもうのですが、重厚感は8Jの方が強く感じます。8Sはヒラヒラ(あくまで前車との比較)とした挙動をするが故、軽さを感じます。クーペとロードスターの違いによるものなのかわかりませんが。。。実は8J TTRS1530kg に対して8S TTRSr 1560kg。。。
●インテリア→8Jも質感は高く落ち着く大変良い室内でした。8Sのエアベントを利用した空調設定方法は実に素晴らしく、スマートに仕上げることに一役買っています。
また、オプションのファインナッパシートは8Jよりかなり優秀で全くお尻も痛くなりません。
またデジタルメーターですが、全ての設定がステアリングとメーター内で完結出来るところは秀逸です。
ただ、個人的にはアナログメーターの方が好みですが、トルク、パワー、Gメーター、油温、水温、ラップタイム、あらゆる情報を表示できる事は非常に便利です。
●エクステリア→良し悪しというより完全に好みに依存するかと思います。8Sのなぜこんなところだけ樹脂残した?というところを除けば、カッコよくてほぼ満足しています。
総合的にはやはり新型8Sの方がよくできていますが、好みの問題もあると思います。
私の場合は乗り換えた直後は8Sのステアリングに特に違和感ありました。
しかしながらやはり乗り慣れてくると、少しの舵角で曲がる事が運転のしやすさに貢献してくるなと思いました。
徐々に8Sよく出来てるなぁと感心する所が多々出てきますね。
今では乗り換えて後悔もないですし、タイミングも良かったなと思っています。