
前回、
G一定ブレーキのお約束では尺を身につけるブレーキ練習の要点を説明しました。今回は細かい(でも大事な)注文を付け足します。
「ブレーキを踏む際、アクセルペダルから一瞬で踏み換えて空走時間が無いようにする」
サーキットでも家族を乗せた街乗りでも同じようにやります。
ブレーキ開始位置の判断がドライバーの重要な予測動作になりますが、その際、アクセルを抜いて惰性でブレーキ開始位置まで空走する、というようなやりかたはダメということです。これでは正しい尺が身につきませんし、最も大事な安全確保もかないません。
レースではないので、ブレーキの直前まで全開加速しろ、と言ってる訳ではありません。公道においては一定速を維持するパーシャル状態でもOKです。しかし、ブレーキの際、ブレーキペダルに足をかけたまま(あるいは弱く踏んで準備し)、踏み込むタイミングを待つような時間があるのは良くありません。なぜなら、そのような間や予備動作がなければ正確なブレーキが出来ないのでは困るからです。空走時間の無い正しいブレーキを身につける必要があります(注意しないと悪いクセになります)。
サーキットでタイムを縮める為にも必要ですし、安全運転のためにも必要です、同じことです。
また、一瞬で踏み換えると言っても、ブレーキペダルを乱暴にバンっと踏むとショックが出ますから、踏み始めに一瞬ジワっと踏み込む「意識」は必要です。ですが、そのために踏み込みが遅れては本末転倒ですので、できるだけ「ジワッ」の時間を一瞬で済ませる、間を取らないで出来るように練習します。(踏み始めに間をとるクセを付けてしまうと治すのに大変時間がかかります)。
(
2016.7.1追記 補足しますと、アクセルを抜いた後、車がピッチングモーションを起こしてフロント荷重となり、ブレーキを効かせやすい状態になるには間があります、それは車両によっても異なります。この間も意識して加速から最短で減速に転じる、また、ピッチングも考慮して同乗者のアタマを揺らさないように、それでいて素早くブレーキを掛けるといったこともドライバーの技量です。このようにアクセルオンからのブレーキと、アクセルオフ(で車両姿勢が整った状態)からのブレーキは別物ですので、時間的な差だけと思って甘く見ると正しいブレーキ技術が身につきません)
なお、アクセルを踏んでいても、意図的に加速をゆるめてブレーキのタイミングを測るのは同様に甘さを残しますので、(緩くてもいいので)一定の加速感を維持したところから、ペダルをサっと踏み換えてブレーキを開始するよう、意識して練習します。
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G-Bowlアプリ | クルマ
Posted at
2014/07/23 00:23:56