
街乗りペースで運転している時はタイヤのグリップに余裕があるので、雑な運転をしてもすぐに事故にはなりませんが、サーキット等のハイスピード領域では自分勝手な運転をしていると簡単にコースアウトしてしまいますよね。
自分の都合ではなくて、車の都合、コースの都合に合わせて物理的に正しい運転操作が求められる訳です。
この事から「だからスピードを出さなければいいんだ」「運転技術って飛ばすことでしょ?」などと世間で思われているフシもあります。
まぁ間違いとも言い切れませんが、ちょっとそれだけだと残念ですよね。
街乗りペースでも物理的に正しい運転操作をすれば「急な動作」が減って、より安全マージンが確保でき、乗り心地も良くなるわけです。そこに運転の面白さがあると思います。
前置きが長くなりました、要するに「限界走行時に守るべき運転操作のお約束(セオリー)は、ゆっくり走る時も崩さず守りましょう」という話です。
Gコントロールはその最たるものですが、今回はハンドル操作のお約束を取り上げてみます。
(1)減速中(減速後)にハンドルを切り込む。
(2)加速中にハンドルを戻す。
もう一つ付け加えるなら、
(3)ハンドルを切り込んで止まった状態ではアクセルを踏んでいること。
(もちろんいずれも状況により例外はありますよ)
当たり前すぎて「そんなんやっとるわ」で終わりそうな話ですが(汗)
このお話のポイントは
「ゆっくり走る時も崩さずに」守ってるか? です。
知ってるつもりでも、無意識に手が(足が)お約束を破ってるケース意外とあります(^^;;;
交差点の左折の最後ではらみそうになって加速しながらハンドルをほんのチョット切り足したり、大きいカーブを曲がっている最中にブレーキを触ってみたり。
つい自分の都合でやってしまう・・・速度によってはヒヤリとする事もあるでしょう。
「そうかもしれないけど、普段からダメダメ言われたら窮屈じゃない?」
「スピード出てなきゃ別にいいじゃん」
ハイ、どこまで求めるかはあくまでご本人の問題ですね。そこはいいでしょう。
判断を手前に持ってくる必要がありますから、慣れないうちは窮屈かもしれません。
でも、このお約束、
徹底するようになると運転操作がシンプルになって、車がすごく気持ちのいい動きをするようになるんですよ!
だって
物理法則に逆らわないわけですから。こういう良いリズムがクセになると、車が言うことを聞いてくれるようになってホントに気持ちいいんです。
いまひとつ自分の運転がスッキリしない、という方のヒントになれば、と思います。ぜひチェックしてみてください。
最後にタイトル画像の補足。
お約束に沿って、「ハンドルを切り込む(緑が増える)時には減速(青)している」こと、「ハンドルが止まる(緑が頂点に達する)ところでアクセル(赤)に転じる」、「加速(赤)しながらハンドルを戻す(緑が減る)」様子が見て取れると思います、深いコーナーでも浅いコーナーでも同じです。
また、右のグラフではコーナーが連続するために(2)の例外が生じていますが、(1)と(3)は守られていることがわかると思います。
このような見方でG-Bowlアプリのグラフを活用頂けます、お試しください。
Posted at 2016/02/20 17:38:14 | |
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