
G-Bowlアプリ Ver.4.0.0 で「減速G」のグラフだけ表示するモードが新設されました。従来のモードでも減速Gのグラフは表示されていました、他の情報を消しただけです。何の意味があるんでしょう?
改めてブレーキだけ表示してみると本当に運転のクセがよく見えるんです。これはぜひ実際にみなさんにもやってみて欲しいです。
自分のグラフだけ見てもどう評価したら良いのか?という事もあると思いますので、今回は参考までにいろんなドライバーが同じ道を走ったグラフを紹介します。
現場はトップの写真の通り、急な下りのスラロームです、スピードは出していませんが、下りですぐに次のコーナーが来るので連続的にしっかりとブレーキをする場面が続きます、ブレーキのサンプルには良いコースかと思います。では、手元にあったデータを見ていきます(どれが誰とか分からんので気にしないでネ)
Aはプロの方の普段の運転(お昼ご飯を食べに行く移動中)から切り取りました。言うまでもなくお手本です。全てのコーナーでサッと減速Gを立ち上げて一定を保つ形になっています。遅滞なく、効率良く車を減速させる形です。それでいて助手席に乗っていた私の頭は揺れません、車内は穏やかでした。
BはAに比べると全体的に甘い、最初の減速Gは抜いて調整しているし、Gの立ち上げの思い切りの良さもAに比べて甘い。変なことはしていないが精度に確信が持ててないのが見て取れます。
Cさんは全てのグラフの山に「裾野」があります。ブレーキを最初に少し触るクセ、これを「丁寧」と考える方もいますが、Aの用にスパっとGを立ち上げて頭を揺らさないブレーキがある以上、この「裾野」は無駄な遅れに繋がります。実際、間に合っておらずX点(コーナー終わり)でも車両姿勢が前のめりのままです(前輪だけで曲がる形)。
(加速グラフで確認するとAとBはX点でアクセルオンしています。ここで速く走るための加速は必要ありませんが車両姿勢に違いがあります)。

Dさんは明らかに踏み足しています。普段から「とりあえず弱くブレーキを踏んで、様子を見て踏み足す」という運転をしていると、こうなってしまいます(予測が無い)。助手席は不安かも。一番多いタイプと思います。
Eさんも同じ傾向ですが、より減速が足りてない感じがします。Aからここまでだんだんグラフの山が尖って来てるのが分かります。大きな減速が必要な時に「手前から減速する」のではなく「止まらないと思った時に強く踏む」というやりかただと、トゲトゲのグラフになって現れます。それで止まれれば良いのですが・・・
Fさんはずっとブレーキを踏んでいるので「慎重で安全?」と思うかもしれませんが、逆です。だらっとブレーキを踏んで車速が落ちず、ずっとブレーキを踏んだ姿勢のまま(かつ踏み足しもして)ハンドルを切り、最後までブレーキから足が離れません。前輪に減速と旋回の負担が集中していますから、雨の日は心配です。普段から飛ばなさい方に多い傾向ですが、スピードにかかわらず正しい操作は同じですから、こういうクセがついていると危ないです。
ホントは説明不要でグラフだけ並べたかったのですが、全く見方が分からない方のために一応書いてみました。

追記:ブレーキのグラフだけだと意味が分からない方もいるかもしれないので、通常の減速・加速・旋回Gが入ったグラフも追加しておきます。
Posted at 2017/03/07 08:50:48 | |
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