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やずースポールのブログ一覧

2025年08月10日 イイね!

溝が残っているのに交換?タイヤひび割れの原因と損しない選び方

溝が残っているのに交換?タイヤひび割れの原因と損しない選び方
タイヤは走り方や使い方によって、寿命の迎え方も人それぞれ。

中には「ひび割れが出たから交換」という方も多いと思います。実はちょっとした工夫で、ひび割れと溝の減りを同じタイミングにそろえることができるんです。

そうすると、安全性も経済性も両立できて、しかも運転が楽しくなります。

今回は、その考え方と実践のヒントをご紹介します。

A. ひび割れで交換、正しい派の言い分
B. ひび割れで交換、間違ってる派の言い分
C. ひび割れたとき残り溝2mmになるタイヤ選び
具体的な方法「接地面が柔らかいタイヤを選ぶ」
グリップ性能が高いと、運転そのものが楽しい
年間走行距離を意識的に伸ばす


“楽しくなるドライブ”で距離を伸ばす


A. ひび割れで交換、正しい派の言い分

1.「だって、最後までちゃんと使い切ったじゃん」

いや〜、ひび割れ出たから交換したけど、ちゃんと寿命まで使ったってことじゃない? ガソリンだって節約できただろうし、無理に使い切るよりはこれで正解だと思うよ。

2.「これが一番ムダのない、エコな使い方でしょ」

無理に走ればガソリン代の方が掛かるし、ひび割れまで乗ればタイヤも本望ってもの。製造にもエネルギー使ってるんだから、ゴムの寿命まで履くのがエコでしょ。

3.「溝がないよりは、まだ安全だと思うけど?」

雨の日にスリップするのが一番怖いんだから、溝が残ってるなら水はけはいいわけでしょ? ひび割れって見た目は悪いけど、まだ走れるし、ツルツルよりは全然マシじゃない?


★確かに確かに。みんカラのタイヤレビューを見ていても、溝はまだあるけどひび割れが出た時点で「寿命」と考えて交換する人はすごく多いです。

ひび割れたらあきらめもつくし、使い切った満足感もあるでしょう。欲を言えば、摩耗と劣化が均等に進んで、同時に寿命を迎えられたらもっといいですよね。


B. ひび割れで交換、間違ってる派の言い分

4.「いやいや、ゴムが劣化してたら危ないって」

ひび割れってのはもうゴムが固くなって柔軟性なくなってる証拠じゃないですか? グリップなんか期待できないからいざって時危なくてしょうがないよ。

5.「そもそも、そのタイヤ選びが合ってないんじゃ…」

ひび割れまで乗れちゃうのは、タイヤの減りが遅すぎるからじゃない? むやみに長寿命タイヤ履くと、溝があるのに劣化で終わるもったいないパターンになりがちだよね。

6.「もっと走って、カーライフ楽しめたんじゃない?」

クルマって走ってナンボのもんでしょ? ひび割れまで放置って、全然走ってないってことだよ。もっと走ってスリップサインまで楽しんだほうが、車もタイヤも喜ぶよ!

★溝がなくなって交換してる人たちの意見もよく分かります。ドライブ好き、長距離通勤、走り屋、サーキットユーザーなど、車と日常のつながりが深い人ほどタイヤ摩耗も早くなります。

タイヤが新鮮なうちに使い切るのは使い方として大正解なので、この人たちの楽しそうな様子を「ひび割れ派」の方にも分けてあげることはできないのでしょうか。


C. ひび割れたとき残り溝2mmになるタイヤ選び

A派もB派もどちらも一理あるので、溝と劣化のベストな交換タイミングを考えてみました。

それは「3〜5年後ひび割れが始まった時、残り溝が2mmになるくらいの柔らかいタイヤを選ぶ」というもの。

◎ひび割れるまで走っていいの?

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JATMAのタイヤ安全ニュース No.72によると、タイヤ側面やショルダーのひび割れ(クラック)は劣化の中期なのでまだ走れます。

しかしひび割れが出るというは、表面の柔軟性が失われ、内部に向かって酸化(硬化)が始まっている状態なので、ここを限界としました。

ちなみにパックリやメリッといった「亀裂」「断裂」は末期で要注意です。

◎なぜ残り溝2mmなの?

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ブリヂストンのサイトにあったグラフによると、タイヤの溝は2mmを切ったあたりから急に制動距離が伸びています。

ブリさんは残り4mmでの交換を推奨していますが、それはちょっともったいなすぎるので、数値が悪化しだす2mmを残り溝の限界値としました。※独自基準です。

スリップサインが1.6mmなので爪1枚多く残ってるくらいですね。


具体的な方法「接地面が柔らかいタイヤを選ぶ」

●ひび割れが始まった時、溝が3mm以上あった人は少し柔らかいタイヤを選ぶ
・転がり抵抗AA→A(日本)
・低燃費性能B→C(EU)
・トレッドウェア400→300(US)
例:ブリヂストンアレンザ LX100、ピレリパワジー、ヨコハマアドバンフレバ V701、ファルケンアゼニスFK510

●ひび割れが始まった時、溝が5mm以上あった人はさらに柔らかいタイヤを選ぶ
・転がり抵抗AA→B or C(日本)
・低燃費性能B→F(EU)
・トレッドウェア400→240(US)
例:グッドイヤーイーグルF1 Asymmetric、ヨコハマアドバンスポーツV107、トーヨープロクセススポーツ2、ブリヂストンポテンザS007A

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転がり抵抗性能を下げる

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低燃費性能を下げる

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トレッドウェアを下げる

極端な例だと、年間5,000kmも走らない、雨の日は走らないというお車であれば、ポテンザRE-71RSという超柔らかハイグリップタイヤを履いても3〜5年持ちます。転がり抵抗C、トレッドウェア200です。

ここでいう硬い柔らかいというのは接地面のゴムの硬さのことで、柔らかいほど摩耗が早くなりますので、溝を余らせるくらいだったら柔らかいタイヤを履いた方がよくグリップして安全です。

グリップ性能が高いと、運転そのものが楽しい

グリップが高いと制動距離が縮まる、コーナーをオンザレールで駆け抜けられる、高速走行時の接地感があって頼もしい、ステアリングインフォメーションが増えるなどが期待できるので、エコタイヤでソロソロと走るのとは別の世界が待っています。

車に乗らなくなる理由として「つまらなくなった」「飽きた」というのはよくありますよね。エコに寄りすぎるとせっかくの車の良さがスポイルされてしまいます。ひび割れでタイヤ交換する人が多い理由はここにあると思っています。

そんな時タイヤのグリップをワンランク上げると、同じ車とは思えない新鮮な驚きを得られることがあります。車メーカーは認めたがりませんが、乗り味におけるタイヤの存在はすごく大きいのです。


年間走行距離を意識的に伸ばす

「タイヤ変えたばっかり」「週末しか乗らないから、どうしても距離が伸びない」そんな人はまず年間8,000〜10,000kmを目標にがんばってください。

月間670〜830kmを走れば「摩耗」と「劣化」の限界がほぼ同時にやってくる理想的な状態に近づけます。

「ガソリン代も高いし環境にも配慮したいから、できるだけ走りたくない。」そう考えるのはもっともですが、車にとって走ることがプラスになるケースもあります。

◎走ることで防げる3つのリスク
・ゴムが固くなる(酸化が進む)
・接地面だけ劣化・変形する
・ブレーキ固着やエンジン不調、バッテリー劣化




“楽しくなるドライブ”で距離を伸ばす



そうは言ってもやっぱり目的が欲しいし、ただの距離稼ぎより楽しくドライブしたいという方はこんな使い方はいかがでしょう。

・車で推し活(アイドル、スポーツ選手、イベント)
・気晴らしに60分のパジャマドライブ
・毎月1回は道の駅・温泉巡り、滝・道路などの百選巡り
・峠ステッカー、道の駅切符、スタンプの収集
・県道全走破の旅
・旧街道をたどる旅

タイヤを使い切れるしクルマも長持ちするし気分的なリフレッシュにもなる。一石三鳥の“楽しい距離”を積み重ねる習慣を作ってみてはいかがでしょうか。

Posted at 2025/08/10 16:18:46 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ
2025年05月31日 イイね!

“肘が当たる”から始まったドラポジ探求。ハンドル切る前に姿勢を正せオレ

“肘が当たる”から始まったドラポジ探求。ハンドル切る前に姿勢を正せオレ数年前、スカイラインV36からルーテシアIVに乗り換えて、ドラポジでかなり悩んだ。

①サイドサポートに肘が当たる

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ハンドルを切っていくと60度くらいでサイドサポートに肘が当たってしまう。特に右側はドアがあるため肘を逃すスペースがない。


②送りハンドルで解決を図る

プロの動画を漁って送りハンドルによる解決を試みる。

●ステアリング操作の練習(織戸学選手)


●日ごろの運転がモノをいう「ステアリング操作」(ほっこりんご選手)


これなら肘が当たる前に持ち替えればいいので都合がいい。押しハンドルから切り始めると良いことも学んだ。お二人の早回しがかっこいい。

しかし、送りハンドルは持ち替えるリズムが独特で、コーナリングしている感覚が乏しい。峠や林道ではおりゃ〜っとハンドルを切っている感覚の方が大事な気がしてきた。
 
ドリフトやジムカーナでは早回しが武器となるが、ラリーの選手はほとんどやってないし、谷口信輝選手が「サーキットではハンドルは持ち替えない」と発言していたのもあって(その方が自然だよな)と思いやめることにした。

細い路地の右左折では送りハンドルが役に立ってます。


③左右同じように切っているか気になる

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ちょっと寄り道。「そもそも左右同じようにハンドルが切れているのか」が気になり出す。

比べてみると明らかに左カーブの方が上手で、右腕から左腕へスムーズに力が移動していた。左カーブを手本に右カーブを練習する。

肩の可動域が左右で違うこともこの時発見。ストレッチと筋トレを始めた。


④腕が伸び切っていることに気づく

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肘当たり問題に戻って腕まわりのスペースを広くしたらいいんじゃないかと思い、ハンドルを高く、シートを低く後方にしたら一応当たらなくなる。

おっ、これで完成か?とカメラで撮ったところ、腕が伸び切っていることに気づき愕然。体も前に乗り出してる感じ。振り出しに戻る。。。


⑤マツダドライビングアカデミー動画に出会う

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ガックリうなだれてネット徘徊する中、マツダドライビングアカデミーの座学を生録画した動画を見つける。

●皆さん正しいドラポジ出きてますか!? ハンドル操作やアクセルワークが楽しくなる【マツダドライビングアカデミー】


ドラポジについて「こうしなさい」ではなく、「こうすると体の理にかなっていて運転が楽ですよ」と教えてくれる良い内容。多くの気づきをもらえた。

その中に「押しハンドルの何がいいかというと、押すと後ろでシートが支えてくれること」とあった。(8:39付近)

それは気づかなかったと試してみたが、腕が伸び切っているので肩が押されない。今までは脇腹の力でハンドルを押していたのだ。体感するためには今よりシートを立て、腕にかなりの曲げを作る必要がある。

ホントにできるのか??


⑥背もたれを思いっきり立ててみる
 
タクシーか女性ドライバーかってくらい背もたれを立ててみる。ほぼ直立してるイメージで、後ろから背もたれに押されてる感さえある。

するとどうだろう。押しハンと肩の密着が連動するようになり、小さな力でハンドルを押せるようになった。これは気持ちいい。「押す」と「密着する」が同時に起こる一体感がたまらない。肩の密着をキープしながらコーナーを曲がると上半身が安定していてとても良い。

腕が曲がって肘が当たりやすくなった分は、ハンドルとシートの高さで調整した。


⑦完結。肘が当たらず峠で楽しい「RACING」ドラポジ

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◎お尻をシートの奥にピッタリ押し付ける
◎ヒザが伸び切らない範囲でシートを後ろにする
◎腕まわりの余裕を作るため座面はできるだけ低くする
後ろから押される感覚がするまでシートを立てる
◎腕・肘が当たらないようにハンドルをやや上げる

太字部分が肘当たり対策かつレーシーなところ 笑

肘が当たる問題は結局"コレ"という解決方法はなかった。シートやハンドルを微妙に調整していくしか方法がなく、やりすぎるとハンドルが遠くなってしまうので、ギリギリ当たらないのが最適解かなと思う。


Posted at 2025/05/31 21:16:28 | コメント(1) | ドライビングテクニック | クルマ
2025年03月25日 イイね!

トレッドウェア別サマータイヤ一覧。夏タイヤは耐久性で選ぶかグリップを取るか?

トレッドウェア別サマータイヤ一覧。夏タイヤは耐久性で選ぶかグリップを取るか?
タイヤ選びは車好きにとってうれしい悩みのひとつ。グリップ、耐久性、乗り心地のベストバランスを求めてあーでもないこーでもないと考えるのが楽しい。

春を前に夏タイヤに交換する整備手帳が増えてきたので、トレッドウェア(耐摩耗性)別に一覧を作ってみた。560から80まで91種。

トレッドウェア560〜420/高耐久タイプ
●トレッドウェア400〜320/耐久タイプ
●トレッドウェア300/スタンダード
●トレッドウェア280〜220/ハイスタンダード
●トレッドウェア200/ハイグリップ
●トレッドウェア120〜80/ハイグリップ

※トレッドウェアはタイヤ側面に刻印してある耐摩耗性能【TREADWEAR】のこと。数値が高ければ高いほど減りにくく、逆に低ければ減りやすいがハイグリップと言われている。アメリカで販売されるタイヤにはすべてこの評価が付いている。【TRACTION】ウェットグリップ、【TEMPERATURE】耐熱性と合わせてUTQGと呼ばれる。


トレッドウェア560〜420/高耐久タイプ
かなり長持ち。
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ハイグリップの対極にある長寿命グループ。駆動輪で3万km、ローテーション含めて5万km以上走ることを想定して作られた長持ちタイプ。

トレッド面のゴムを硬くして耐久性を持たせる一方、溝を多くしたり構造をやわらかくすることで乗り心地やウェットグリップとのバランスを取っている。

年間20,000kmくらい走るユーザーでなければ溝がなくなるより早くゴムがひび割れて交換することになる。

2025年ミシュランがトレッドウェア420の新製品プライマシー5を投入してきた。460のダンロップDZ102は海外製だが価格が安く手に入れやすい。


●トレッドウェア400〜320/耐久タイプ
やや長持ち。

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ジワジワと製品数が増え、新たなスタンダードとなりつつあるのがこのクラス。耐摩耗性を上げながらある程度走りも楽しめる性格付けがされている。

「普通に走る分には何ら問題ない」というレビューが多いのが特徴で、適度な乗り心地と適度なグリップを持つこのクラスのタイヤを言い表している。格安タイヤは走り方により数値ほど長持ちしないことがある。

トレッドウェア340のミシュランパイロットスポーツ5、320のニットーNT555G2やクムホエクスタPS71などが人気。


●トレッドウェア300/スタンダード
持ちとグリップのバランス点。
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一般ドライバーに走る楽しみを与えてくれるのが300のタイヤ。サーキットは無理でも峠ならそこそこ走れてライフも長い。ドライブ中ちょっといい道に入った時、高速ワインディングを楽しみたい時に期待に応えてくれる。

グリップを活かしたキビキビした走りができる反面、製品によっては乗り心地に固さを感じることもある。

ヨコハマアドバンフレバV701、ハンコックベンタスS1evo3は、みんカラユーザーにかなり選ばれている。グリップ力はミシュランのPS4sがひとクラス上かと。


●トレッドウェア280〜220/ハイスタンダード
グリップ高め。

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サーキット用に近いグリップ力をそなえていて、公道に限って言えば最強といえる玄人好みのジャンル。パッと見は普通のタイヤで溝もちゃんと刻まれている。(写真のシバタイヤR23を除く)

300ps(225kW)以上のハイパワー車、大径ブレーキ搭載のハイストッピングパワー車の足元にピッタリ。耐久レース、連続周回、高速をよく使う、時々サーキットにも行くといった用途に向いている。

フラッグシップモデルという点ではトレッドウェア240のブリヂストンポテンザS007A、コンチネンタルスポーツコンタクト7、ヨコハマアドバンスポーツV107。売れ筋はR23 280595EVOポテンザRE004


●トレッドウェア200/ハイグリップ
ハイグリップ系代表。
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トレッドウェア200はサーキットの常用域、走り屋の憧れカテゴリー。名前を聞くだけでワクワクする。公道では使いきれないほどのグリップがあり、サーキットでタイムアタックに使われることが多い。寿命は当然短い。

ユーザーのグリップ評価が縦、横、斜めの3つに分かれるところが面白い。溝が少なく浅いので水たまりには弱いが、ゴム部分のウェットグリップはかなり高い。熱が入りやすいタイプと、しっかり温めないとグリップを発揮しないタイプに分かれる。

各社力を入れているのでどの製品も人気があり、アジアンでさえ価格は高め。ADVAN A052は最小14インチでも22,000円から。みんカラパーツレビュー数は71RS、ZIII、R23、CR-Sが多い。

「トレッドウェア200」はある種のブランドとなっているので、格安系で次々と新製品が出てくるが、結果は。。。


●トレッドウェア120〜80/ハイグリップ
速攻で減る。グリップは高い。

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セミスリック的なハイグリップカテゴリー。見た目のインパクトもすごい。

摩耗スピードは早いがその分グリップするかというと一概にはいえない。レビューにはトレッドウェア200のタイヤに劣るとか、高性能なだけに車種を選ぶといった記載がある。ここまでくるとタイヤに合わせて車側をセッティングしないともったいない領域なのかもしれない。

ピレリPZero CorsaはBMW M2のオプション「Mレーストラックパッケージ」に装備されているらしい。


まとめ
トレッドウェアは規格の性質上同じ数値でも耐久性が同じとは限らない点がちょっとややこしいが、大まかなグループに分けてみると世界観がそろっているように感じた。
トレッドウェア560〜420/高耐久タイプ
多走行ドライバーのパートナー
●トレッドウェア400〜320/耐久タイプ
長持ち+爽快ドライブ
●トレッドウェア300/スタンダード
走りのツボを押さえた万能型
●トレッドウェア280〜220/ハイスタンダード
ストリートの覇者
●トレッドウェア200/ハイグリップ
コンマ1秒請負人
●トレッドウェア120〜80/ハイグリップ
サーキット専用接着剤


Posted at 2025/03/25 19:07:17 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ
2025年02月02日 イイね!

ハイグリップタイヤを宝の持ち腐れにしない小技5選

ハイグリップタイヤを宝の持ち腐れにしない小技5選
サーキットで履くようなハイグリップタイヤを一般道で履くと皆さん「もったいない」と言う。そりゃそうだ。普通に走ってるだけで目に見えて減っていくし、峠に持ち込んでも性能を使いきれないのが理由。

でも実際に使ってみると縦グリップ横グリップは強烈な魅力がある。どこまでも速いコーナリングスピード、タイヤに引っ張られて曲がっていく感覚(FF)、硬いと思っていた純正の足を柔らかいと感じる、後で低グリップタイヤに履き替えた時アンダーステアを察知できるなど、経験値が上がるメリットがある。ちょっと無茶してもドライなら安全性はかなり高い。

サーキットのようにタイムが残せない公道では、せめて記憶に残る走りがしたい。そんな時のために、履きっぱなしでいながら少しでも「もったいない」を解消する小技を考えた。

★空気圧はやや高め(摩耗を少なく)
★近所の峠で我慢(走行距離抑える)
★ハイグリップは前だけ(コストカット)
★同じ峠に足繁く通う(慣れ)
★いく時は行く(思いきり)

★空気圧は高め
一般道では使いきれないほどグリップがあるので、空気圧は「高速道路」指定値くらい高くして摩耗を抑える方向にしても損はない。下げるとしても指定値-0.1くらいで十分。

★近所の峠で我慢
遠くの有名な峠に遠征したくなるところだがここぞの時まで我慢。ただの移動だけでも減るのがハイグリップタイヤ。実際に通勤に使っている間にも減っていった。

★ハイグリップは前だけ
FFの場合、リアにハイグリップはもったいないのでフロントだけに投資しグリップ力を味わう。リアタイヤがしょぼくても電子制御がグリップ差をカバーしてくれるのでONのままがいい。FRでも立ち上がりでリアが滑ってもいいよという人はFFと同じ考え方でいける。

★同じ峠に足繁く通う
初めてハイグリップを履いた場合、そう簡単に性能を引き出せるわけではく、慣れないうちは反応がわかりにくくてつまらないと思ってしまうこともある。同じ峠に通って前回の走りを思い出しながら性能を引き出していった方が早くお友達になれる。

いく時は行く
メリハリのある走りが大事 笑 余分な荷物を下ろす。グローブを買う。タイヤゲージを買う。どうしてもという場合サーキットに行く。スプリングを変える など、やるときゃやらないといい経験にならない。


私は上記の使い方をしなかったため、ポテンザRE-71RS、ヴィツァーV-02Rというハイグリップタイヤ(トレッドウェア200)を、それぞれ12,000kmくらいで使い切ってしまった。

どんどん減るので焦って毎週峠に行ったりして、何だかハイグリップタイヤに走らされてるような日々を送ってしまった。長持ちさせることが目的になってしまっては本末転倒だが、気をつければ無駄な消耗を抑えられると思う。


しかし次に取った方法はコレ

★トレッドウェア240台に上げる

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ハイグリップ履かんのかーい である。

トレッドウェア200の71RSから240に上げてポテンザS007Aを選択。鋭さは減ったがグリップにはまだ余裕があり、思った以上にワインディングを楽しめた。寿命も24,000kmと71RSの2倍に伸びたので、S007Aは今のところ自分のベストバイとなっている。

240台になるとハイグリップをアピールする製品はなくなり、溝も増えて一気に公道用に変わるのが特徴。V107やSportContact7、F60など、フラッグシップをうたうものも多い。


魅力の製品群「トレッドウェア200」

次のタイヤ選びも賢くいくなら240台だが、200台には71RSやA052、ネオバ、CR-Sなど魅力的な製品が集まっている。一度体験したい、別世界を見てみたい、愛車の限界を知りたいという人は試してみる価値がある。

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■大手、国内メーカーのトレッドウェア200

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■アジアンその他のトレッドウェア200

※トレッドウェアは耐摩耗性能を表す大まかな指標。
Posted at 2025/02/02 19:47:32 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ
2025年01月12日 イイね!

もうタイヤ選びで失敗したくない!繰り返した後悔から学んだコツ

もうタイヤ選びで失敗したくない!繰り返した後悔から学んだコツ私の過去最大の失敗はスカイラインにレグノを履いたことです。

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静かで乗り心地もいいけど、ちょっとスピード上げるとグリップが全然足りなくて(早く減ってくれ〜)って45,000km走る間ずっと思ってました。

ブリヂストンの個人的グリップ感
■■■■■■■■■■10 71RS|ポテンザ
■■■■■■■■■9   S007A|ポテンザ
■■■■■■■7      S001|ポテンザ
■■■3          GR-XT|レグノ

そんな私の実体験ベース私見満載のタイヤの選び方。耐久性、価格差、グリップ、剛性の内容です。


❶格安タイヤに耐久性は期待しない

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アジアンなどの格安タイヤは、最近ではかなり性能が良くなったのはうれしいことで、ハンコックやクムホ、ナンカンやフェデラル、ファイナリストあたりを選べば「全然問題ないじゃん」「グリップあるじゃん」と実感できます。

ただ、耐久性についてはハードな使い方をするとガクッと落ちるんであきらめています。

高速道路をよく使う、重い荷物を運ぶ、重い車に履かせる、峠を攻めるなどの使い方をすると急激に減りが早くなります。

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価格差には上図のような違いがあり、ナショナルブランドのミシュラン、ブリヂストン、コンチネンタルや、ダンロップ、ヨコハマ、トーヨーなど国内メーカーの国産品は、ハードに使ってもある程度性能が安定しています。

耐久性の劣化と同じくゴム硬化、ひび割れ、亀裂、グリップ低下なども早く来ます。


❷ みんカラのパーツレビューでタイヤを選ぶ

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聞いたこともないブランドでもユーザーのレビューがあると判断材料になります。中でもなんのかんの頼りになるのは車好きのコミュニティサイト「みんカラ」。このサイトです!笑

パーツレビューや整備手帳は、整備士もいざという時に頼りにするほどで、いい点も悪い点も両方書き込まれているので未知のタイヤにチャレンジする場合参考にしています。

ドバ・アジバさんのタイヤレビュー


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探し方としては「パーツレビュー」の「タイヤ」トップから自分の車種で検索したり、楽天やAmazonに出ていたタイヤ名をキーワード検索したりします。

素人の主観的な評価なので、時には正反対のことが書いてあることもあります。冒頭のスカイラインにレグノの話も、人によってはベストマッチングと感じることもあり得ますから仕方ありません。

そのため、ある程度「数」を読み込む必要がありますが、読み込むほどに言葉の端々から製品の実像が見えてくることがあります。【再レビュー】が付いている投稿は特にありがたいです。


❸トレッドウェアと速度記号でタイヤを選ぶ

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ゴツゴツの乗り心地で車酔いする、フニャフニャで使えない、全然グリップしないなどのハズレを避けるために参考になるのが、トレッドウェアと速度記号の二つ。

タイヤ交換する場合、サイズとロードインデックスは変えないのが基本ですが、トレッドウェアと速度記号の2つは変えることができるので利用しています。もちろん合法です。

トレッドウェア (TreadWear)

トレッドウェアは接地面の耐摩耗性を示す数値。数字が大きいほど耐久性が高く、小さいほどハイグリップ。

100:速攻で減る。超ハイグリップ。
200:早く減る。ハイグリップ系代表。
240:まあまあ早く減る。グリップは高め。
300:減りとグリップのバランス点。
340:やや長持ち。
400:長持ち。グリップは低くなる。

これまで200,240,280,300,320,380の製品を使いましたが、耐摩耗性もグリップも天と地ほどの差がありました。トレッドウェアはアメリカ運輸省の基準なので日本国内専用モデルには記載がないのがネックですが、低燃費やロングライフをうたった製品は概ね340以上の耐久性があると思われます。

速度記号(Speed Rating)

最大許容速度を示す記号。タイヤの強度、高速でのハンドリング、耐熱性の判断材料になる。低めであれば乗り心地に振ったもの、高めであれば安定感に振ったものが多い。

N :140km 冬タイヤ系・ダート系
Q :160km ↓
R :170km ↓
S :180km ↓
T :190km ↓
H :210km 夏タイヤ系
V :240km ↓
W :270km ↓
Y :300km ↓

例えば225/40R18ではV、W、Yの製品が売っていて、Vは激安フニャフニャ系、Wはコンフォート系柔らかめ、Yはプレミアム系高剛性の製品が多く見られます。ハイグリップタイヤはなぜかWが多いです。

タイヤ選びの際、トレッドウェアは「グリップ力を取るか耐久性を取るか」の目安に、速度記号は「安定感と乗り心地のどっちを選ぶか」の目安にしています。

・グリップ力が欲しい
トレッドウェアを下げる。例:300→240
・長持ちさせたい
トレッドウェアを上げる。例:300→360

・安定感が欲しい
速度記号を上げる。例:W→Y
・クッションを良くしたい
速度記号を下げる。例:W→V

・今のままでいい
トレッドウェアも速度記号も変えない。

という感じです。

2025年の現在は物価高騰で「安いが正義」になってますが、ハズレは引きたくないし、走りは楽しみたいしで必死です。

その他、豆知識
⚫︎斜め溝が大きいタイヤはうるさい
⚫︎ガソリンスタンドやディーラーの
 警告には即座に反応しない(高くつく)
⚫︎純正タイヤの性能は車の限界性能より低い
 (タイヤ次第で愛車の性能をもっと引き出せる)

交換〜交換後
⚫︎車両指定空気圧+10%からスタートする
⚫︎空気圧のチェックは給油ごとくらいマメに
⚫︎タイヤの評価は100km走行後にする

Posted at 2025/01/12 02:45:00 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ

プロフィール

「真夏の乱気流。全日本ラリーカムイのレースペースに異変あり http://cvw.jp/b/2229197/48541666/
何シテル?   07/13 23:03
やずーです! V36スカイライン買って初めてクルマって面白いと思いました。今はルーテシア4RSで林道をグルグル徘徊中! F1、WRC、全日本ラリー追っかけ
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