
11月1日に亡くなったポール・ティベッツ元大佐(爆撃機B-29“エノラ・ゲイ”機長)は、アメリカの名コラムニスト ボブ・グリーンとの対話で驚くようなことを語りました。
史上初めて日本本土を爆撃したドゥーリトル・チームの記念式典の帰り道に見かけたトヨタの看板について、ボブ・グリーンとポール・ティベッツの会話
グリーン「妙な感じがしませんか?ドゥーリトルの元メンバー達は、日本への奇襲攻撃を称える式典に集まっている。そのすぐそばでは、トヨタのディーラーがデイトンの人達に日本車を売っている・・・・」
ティベッツ「どこも妙ではない」
グリーン「そうでしょうか?」
ティベッツ「私の車もトヨタだ。私がトヨタ車を購入したのは、自分の希望にぴったりだったからだ。他社の車も見たが、アメリカのメーカーは自分達の売りたいものを製造しているだけで、私が運転したいと思う車は作っていなかった」
グリーン「トヨタを購入する前に躊躇しませんでしたか?」
ティベッツ「私はその日本車が気に入っている。なんの含むところもない。いい製品だし、理想どおりだった。だから購入したのだ」
グリーン「おかしな気分にはなりませんでしたか?」
ティベッツ「全くならなかった。私は日本人に敵意を抱いたことは一度もない。我々の敵は当時の日本政府という体制だったのだ。一般の日本人に対して悪感情を抱いたことなど、一度もない」
2001年 光文社刊「DUTY」より
2000年頃には第二次世界大戦のアメリカ軍の英雄でさえ消費者を無視するアメリカ車に見切りをつけトヨタ車を買っていたのです。
アメリカ人らしい実利的なエピソードです。
もっとも、広島に本社があるマツダもアメリカフォード傘下ですが。
Posted at 2007/11/05 21:57:09 | |
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アメリカ車 | 日記