
昨秋以来、我が家に吹き荒れる断捨離の嵐
20年くらい前に買った山本周五郎の一連の人情噺も図書館でいくらでも借りれるので、断捨離対象に。
捨てる前に読み返してみるとほとんど内容を忘れているので、短編をひとつ読むたびに涙があふれてかっこ悪いったらありゃしない。
ひとつ、「あ、これだったのか」と苦笑いしたエピソードを。
10年ほど前、水泳を中心にしたスポーツクラブのテニススクールで知り合った女性コーチが結婚し、ご主人を紹介され、何度か一緒にテニス合宿に行ったりしたことがありました。
そのご主人は女性コーチが選んだだけあって、背が高くなかなかのイケメンで、当時流行ったいわゆる三高でした。
ぼくが女性コーチに 「千人にひとりのすばらしいご主人ですね」 と言うと、女性コーチはよほどうれしかったようで、スクールの何人かに 「千里さんに 『千人にひとりの男だ』 って言われました」 と言って喜んでました。
きのう、読んだ 「おもかげ抄」 の中に、長屋に住みついた浪人の悪口を隣人たちが言うのを御隠居の大家さんが 「あのお侍さんは千人にひとりのお方だ。悪口を言うやつは追い出すぞ」 と言うくだりがあって、自分が当時コーチに言った 「千人にひとり」 という言葉はこれだったのでした。
日曜の朝の静寂を破るサイレンの音で、何事?と思ってるうちに近くで怒声が聞こえ、三軒先で小火騒ぎが。
ベランダがきな臭かったために近所の誰かが通報したらしく、ご当人は迷惑がって消防士の呼びかけに一度だけ扉を開け、あとは閉めたままでした。

 
				  Posted at 2011/03/06 10:36:02 |  | 
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