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Ma-tsuの愛車 [ホンダ グロム125]

整備手帳

作業日:2025年5月27日

グロムのオイルラインについて

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
圧縮比上げたり排気量上げたりしてパワー上げるとどうしても付いてくるのが油温問題。
オイルクーラーそのもの以外にも視点を向けてちょっくらネタにしてみます。
多分ここのオイル滲みとか何使うかで悩んでる人居ると思うんですよ。
2
まずはサーモスタット
ACTIVEと武川の2社あります。どちらも70℃でサーモスタットが作動してバイパスラインを塞いでオイルクーラーへ流すようになっています。
武川の方がコンパクトサイズ。

メリット:真冬でもオイルクーラー付けてても流れる量を制限できるのでオーバークール対策になる事。
デメリット:油圧の低下。真夏だとサーモスタット外した状態の方が目に見えて油温が低く維持できる事とサーモスタット自体の故障リスク。

ACTIVE取り出し部:#6、#8
武川取り出し部:#6、φ8、スリムラインホース
3
次にグロムで使う可能性があるオイルライン関係の規格の内径をざっくりした近似値で。
#6=AN6=9/16UNF→φ8.7
#4=AN4=1/4UNF→φ5.6・・・武川ブレードホース
#3=AN3=1/8UNF→φ3.2・・・武川スリムラインホース
φ8→7.9mm(誤差有)・・・シフトアップオイルホース、武川ラバーホース
φ6→6.3mm(誤差有)・・・キタコオイルホース

多分この区分で別物として扱うと考えていればスカスカオイル噴きやらかし案件は防げるんじゃないかなと思います。
#規格(アールズ規格)とAN規格は同じ模様です。何故別にした。何故。

クッソややこしいわ。

AN規格はAN規格で統一してたらOKでコメントしづらいので本件では割愛。
強いて言えばアールズかキノクニで揃えとくと分かりやすいし安心じゃないですかね?
ステンメッシュホースとか一見カッコいいけど自分の手を血塗れにして以降は採用する気がおきませぬ…

ちなみにM10P1.25→#6のフィッティングアダプターはシフトアップからも出てます。
内径はφ5.2で、強度的にこの口径が限界だと思います(M10ネジの最小外径から割り出す最小肉厚が1.5mm程度になるので)
メーカ不詳のやっすいのはここの口径がφ3程度しかなかったりするので、材料と加工精度の信頼性的にもシフトアップがオススメ。
4
次にバンジョーボルトについて
オイルクーラー用として扱われている物だけ紹介します。
キタコバンジョーボルト(オイルクーラー取り出し用):M10P1.25 側面穴φ3.0×2※画像
シフトアップバンジョーボルト:M10P1.25 側面穴φ3.5×2
武川バンジョーボルト:各パーツ用補修部品としてセット販売。M8〜M12まである模様。
デイトナバンジョーボルト 75430:M10P1.25 (ステンレス)
BPヤマトバンジョーボルト:M10P1.25(ステンレス)
他にも無限にありますが、素性知れない物使うのだけはやめとくべきとだけ。

んで取り出し相手のネジ穴側のサイズ。
キタコ/武川クラッチカバー:M10P1.25
キタコオイルクーラー:M10P1.25
シフトアップオイルクーラー:M10P1.25
武川オイルクーラー:M12P1.0

クッソややこしいわ。クッソややこしいわ。
M10はネジの規格としてP1.25とP1.0の2タイプあるので間違えないよう注意。
ついでに言えばブレーキホース用のバンジョーボルトもM10でモロ被り。
とりあえずココには拘った方が良いと思います。ブレーキ用のバンジョーは画像で見て分かるレベルで明らかに穴が小さい。

正直言うとココについては割と途方に暮れる感じなので間違えてたら教えてください。
5
バンジョーボルトからホースとの接続部についてですが
キタコ:バンジョーユニオン(6mm) M10穴→φ6ホース 内径φ4.0※画像
シフトアップ:バンジョーユニオン(6mm) M10穴→φ6ホース
バンジョーユニオン(8.5mm) M10穴→φ8ホース 内径φ5.0
武川:バンジョー M10穴→φ8ホース 内径φ5.0 ※M8〜M12複数タイプ有
BPヤマト:バンジョー M10穴→φ8

出してるメーカーが多すぎてここで切り上げ。さらに製品名まで錯綜しててややこしいわ。
6
んで、オイルホース。先に入手しやすい主要なホース製造メーカーの製品貼っておきます。

横浜ゴムHI-MID
・φ6:6.3(内径)/13.8(外径)
・φ8:7.9/15.2
ブリヂストン EXCEL-100※画像右
・φ6:6.6/12.7
・φ8:8.1/14.3

んで有名所のオイルホース。
キタコオイルホース:φ6 6.2/12.6※画像左
武川ラバーホース:ブリヂストンφ8を採用
デイトナオイルホース:同上
キジマオイルホース:ブリヂストンφ6を採用
シフトアップオイルホース:φ6 6/12.5 φ8 8/14

オイルホース固定のバンド、何気にホースの外径より対応径の小さい物使わないとちゃんと締め付けられないので漏れますよっと。
7
オイルポンプ
キタコ 1.4倍
武川 1.35倍
エンデュランス 1.36倍
オイルクーラー導入時は必須ですからね。
8
バンジョーボルトの側面オイル取り出し穴センター位置もメーカーによって微妙に違ってて取り付け時に穴のセンター合わせてたり。
画像左:シフトアップ、右:キタコ

結論:こんな色々見てて考えるのがしんどくなったら!普通にメーカー揃えた方がいいとおもうよ!!!!
9
クッソややこしいついでに手持ちのバンジョーボルト並べました。
左からシフトアップ、キタコ(汎用)、キタコ(オイルライン用)、確かエンデュランス?、多分グッドリッジのブレーキ用ステンレスバンジョー
ちなみに全てM10P1.25で同じです。
穴の高さもメーカーによって微妙に異なるのがわかります。
ブレーキ用は流用厳禁ですね。ここだけで流量が劇的に絞られます。
10
最終的に143ccにはキタコ3段クーラー+気温に応じてガードやカバーを選択+横浜ゴムφ6を少し長めで+キタコバンジョー&ユニオンの構成にしました。
真夏でも走行油温(ヘッド測定)は100〜120度の間で安定をキープできています。

オイル漏れ発生等のトラブル時のリカバリー性と部品入手難度を最重要視ということで。
AN系の構成を長いこと使ってましたが、見映えは良いんですが一度オイル滲み始めると殆ど再構成する位に部品交換しないといけないのが兎に角面倒で…

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