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1917年創業の中島飛行機を母体に、大きな成長を遂げた富士重工業。今年4月「株式会社SUBARU」と改称、トヨタグループの一員として世界に大きな存在感を示しています。スバル・エンブレムを中心に置いたシルバーラインに名機ゼロ戦の搭載エンジンを製造したプライドが強い自己主張をしていますね。この点はＢＭＷのエンブレムバッジと共通するところでしょう。ＢＭＷも航空機エンジンの製造メーカーでしたからね。後出しデビューのアウディＱ５が似た顔だな・・・

アウディＱ５のフロントマスク。ヘキサゴン・グリルを飾る四つの銀輪が1901年（明治34年）創業のジャーマン・スピリッツを表していますね。素晴らしい伝統を伝えてきます。ＶＷ傘下であってもアウディの四輪駆動乗用車の先駆的存在感を犯すことなど誰もしません。アウディ、トヨタ、ポルシェのルマン２４での激走激闘・・・素晴らしい成果に伝統技術の深さを知らされるシーンでもありました。

１９６３年トラクター会社から自動車部門を派生させたフェルッチオ・ランボルギーニもイタリア自動車業界史の偉人です。このアヴェンタドールですがイタリア純血種と言えるアグレッシブで独創的デザインは超絶な存在感で他を圧倒していますね。高速道路を驀進している姿は野獣的です。道を譲らせる迫力はタップリ、フェミニンなフェラーリとはテイストが異なる感触が凄いね。

1947年創業のフェラーリ社、マセラッティ社に遅れる事33年後になります。これは「812スーパーファスト」のフロントグリル。庶民が気安く手に出来ない超高級車の雰囲気が漂っていますね。しなやかな艶やかさで曲線美学を演出するカロッツェリア・ピニンファリナ工房のデザイン風味が格別感を創出しています。これ堪りませんなァ。
黄色いバッジと銀の跳ね馬エンブレム、これ強烈な自己主張です。１９２０年代にアルファロメオのレーシング部門責任者とドライバーとして活躍したエンツォ・フェラーリが1921年の優勝記念にバッカラ伯爵から与えられた跳ね馬マークを付けたことが由来だとか。第一次世界大戦でイタリア屈指の撃墜王だったバッカラ伯爵の息子が撃墜マークとして機体に描いた撃墜マークが跳ね馬だったそうです。なんとも深い話ですね。