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まぁしぃAKIRAのブログ一覧

2020年11月07日 イイね!

ブレーキローターの破損考察⑤

とりあえず、ローターが破断した原因がわかって一安心です。
ディクセルの方にお伝えしたところ、以下のお返事をいただきました。

 ホイールのバックスプリング加工がクラックの原因となっている可能性が高いと思われます。
 ポイントとなる画像とともに破断の進行プロセスが模式図で示されており、
正直申し上げまして、全くその通りとしかコメントできないぐらいの完成度なのですが、やはり現物を一度ご返送いただき、確認させていただけますと幸いです。
 ハブ面の設計は、今回のような曲げの力を想定しておらず、厚みも6.5mm(純正同様)と決して厚い箇所ではございません。靭性に乏しい(もろい)特性をもつ鋳鉄(ローター材料)に対し大きな曲げの力に対する強度を要求するのは厳しいです。
 このホイールにおいて、純正含め他ブランドローターで試そうともしお考えでしたら、大変危険ですのでお止め頂きます様お願いいたします。


ディクセルの強度が低いのではないか?とも考えたのですが、こちらに対しても丁寧なご回答をいただきました。やっぱし駄目ですよねぇ(笑)

でも折角のCP-035です。軽量高剛性ホイールなので、できれば使っていきたいところですけど、いくつか解決策について考えてみました。

解決策その1 旋盤加工(オフセット加工)して凸部を削ぎ落す
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ホイール当たり面のバックスプリング加工の凸部を削ぎ落して、面全体でハブに当たるようにする加工です。これであれば接着面が大きくハブ全体に当たるため、ローターが破損する心配はありません。
問題は‥‥その加工費ですね。旋盤に固定する関係上、タイヤは外す必要があります。
タイヤ外し4本+5000円、旋盤加工4本20000円、タイヤ装着4本5000円。どうやら最低でも3万円はかかりそうですね。


解決策その2 スペーサーの装着
alt

色々とスペーサーを探してみたのですが、どのスペーサーも外径は150mm以上あるみたいです。その径だとバックスプリング加工の凸部が当たってしまうので、応力的にスペーサーなしとほとんど変わらない可能性があります。
そこで外径130㎜のスペーサーであれば、問題なく装着できると思われますが…そのようなスペーサーが見当たりません。
既製品の加工か、ワンオフか…費用はオフセット加工よりも安く済みそうです。

Ⅱcxさんからは、プロの視点でホイール加工やスペーサー使用は安全性に疑義があると前回のブログのコメでご指摘いただきました。
今回の状況こそ自己責任であり、また原因が特定できたからこそ、今後はメンテナンスの度に注意していきたいと思います。ご忠告、本当にありがとうございます。


ちなみにこのホイールは、2005年に知人から75,000円で購入したものです。その人はGC8でジムカーナをやっていて、不要になったからと売ってもらったのですが、このようなトラブルが起きるなんて聞いてもいませんでした。

このホイールにはSタイヤやハイグリップタイヤを履かせて、サーキットで走るときのみ交換して使用していました。その程度の使用であったため、ローターに即時影響が出なかったのだと思います。

サーキットに行く機会が大幅に減り、このホイールを常にGCに装着するようになって、ローターにクラックが入ったのです。これまでもサーキットで使ってきて問題のなかったホイールなので、まさかクラックの原因がホイールにあるなんて微塵も思いませんでした。
というか、ディーラーで指摘されたのだからディーラーのメカには気付いて欲しかったですねぇ。だから最近のメカニックは、ASSY交換しかできない「チェンジニア」なんて馬鹿にされるのかもしれませんね。

いや、本当にディクセルの品質を疑って申し訳ありませんでした。

このホイールのメーカーであるタケチプロジェクトは倒産しており、もうこの会社は存在していません。できれば、このホイールはGC8で使用禁止にしていただけたらと心から思っております。もしこれで私が大きな交通事故を起こしていたら、構造上の欠陥ではなく運転ミスと判断され、重過失に問われていたでしょうね。本当に怖いことです。

このブレーキローターの破損考察は、これで最後になります。
GCGFオフで助けて頂いた、クマ吉さんをはじめとする多くの心優しいGCGF乗りの皆様
ホイールの当たり面の不良であると、即座に原因を見抜いてアドバイスをいただきましたⅡcxさん、minerさん
イメージ図まで作成して、色々と考察をして頂いた磯野良たまさん
ブログにコメント頂き、一緒に考えて頂きましたみん友の皆様
ブログの引用とコメントでアドバイスを送ってくれたヒライ@MR-Sさん
最期に、私の不躾なメールにも誠実に丁寧に対応していただいたディクセルさん

皆様には深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
Posted at 2020/11/07 19:50:52 | コメント(5) | トラックバック(0) | GC8 | 日記
2020年11月04日 イイね!

ブレーキローターの破損考察④

さて、いよいよ核心に迫ってきました(笑)

もう詳しい方は分かっていますでしょうけど、自分自身が理解しやすいように図にしていきますね。

まずは、ハブとローターとホイールの関係を簡単なイラストにしてみました。


次に、ノギスでの採寸結果を書き込みました。
GC8のハブの直径は125mmでした。SDローターの内径は129mmなので、両側に2mmのクリアランスがある事が分かりました。


そしてSDローターのベルハット部の直径が140mm、CP-035ホイールの凸部(バックスプリング加工部)までの内径は130mmとなっています。


そしてこれが拡大図です。採寸してようやくわかったのですが、なんとホイールの応力がハブに伝わっておらず、全部ローターのベルハット部で受ける形になっていたのです!


ホイール中心部やナット部でも応力は受けているので、全ての力がローターにかかったのではないですが、それでも相当な応力がかかったことでしょう。このクラックがその証拠とも言えるでしょう。


このクラックの発生メカニズムは、以下の図の通りです。
ホイールナットと凸部に力が加わり、ブレーキディスク部が片持ち梁形状になるため座屈してクラックが入ったのです。


このクラックの発生により、ベルハット部は水平を保てなくなるため、ブレーキローター部は水色のように内側に曲がります。


そして内側に曲がったブレーキローター部に、ブレーキ毎に強い力がかかり、水平に戻そうとする力が働きます。ここで発生した曲げモーメントが、ベルハット頂点部付近でクラックを発生させ、錆などの発生も相まって破断したものと推察されるのです。


ちなみにリヤローターも確認した方が良いとのご意見をいただいたので、確認してみました。


フロントと同様に、ベルハット部のボルト穴を連結するようにクラックが入っています。


そして内側にも、フロントと同じようにクラックが一周に渡り入っていました。このままではリヤのディスクも砕けていたかと思います。



CP-035を使用されているGC乗りの方、本当に気を付けてくださいね!
次回は、解決策について書いてみたいと思います。
Posted at 2020/11/04 22:36:56 | コメント(6) | トラックバック(0) | GC8 | 日記
2020年11月03日 イイね!

ブレーキローターの破損考察③

皆様、いろいろと教えていただき感謝します。

ホイールの当たり面が怪しいのでは?としてⅡcxさんとminerさんからご指摘いただいたのですが、Ⅱcxさんから破損原因のほぼ正解に近い情報と参照HPが送られてきました。

MR-S乗りのヒライさんのパーツレビューです(参照許可いただきました)
https://minkara.carview.co.jp/userid/2890961/car/2501420/8976742/parts.aspx

もうここに答えが書いてありました。バックスプリング加工?初めて聞いた言葉でした。これもⅡcxさんがブログで教えてくれました。図で書くとこうなります。

ハブ(ローター当たり面)よりもホイールの当たり面が小さい場合、ホイールの締め付けトルクによってローターが反り返ってしまう現象をスプリングバックと言うそうです。


初期のCP-035はスプリングバック加工というものがされていて、ホイールの当たり面の外側が0.5㎜程突起しており、この部分だけがホイールとローターと密着する部分になっていました。この図のように、ローター当たり面とホイールの当たり面の大きさが同じであれば、問題はなかったと思います。


これがノギスで計測したCP-035(16インチ7.5J)のローター当たり面の断面です。


これでようやく、5年前にローターがクラックだらけになった理由が理解できました。ホイールのスプリングバック加工の外周部がローター外周部ぎりぎりだったため、ホイールナット部のトルクによりホイール中心部は「ほぼ密着」し、外周部は0.5㎜の突起により奥に押し込まれたのです。そのため、このようなクラックが入ったのでしょう。


もう少しイラストを作りますので、次回に続きます💦
Posted at 2020/11/03 21:18:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | GC8 | 日記
2020年10月31日 イイね!

ブレーキローターの破損考察②

さて。ブレーキローターの破損ですが、足回り(ハブ、ナックル、サスなど)は関係ないと考えています。だからローターのみを疑っていたのですが、Ⅱcxさんから過去のホイールの情報と考察をいただき、minerさんからもホイールとの当たり面のご指摘を頂き、磯野良たまさんから断面図を添えてご意見をいただきました。
本当に皆さん、ありがとうございます。

ここで1つ言わせていただきますが、この考察は原因を可能な限り特定し、二度と起こさないようにするにはどうすべきかを目的にしています。
ブレーキローターメーカーのディクセルを批判するものではありませんし、製品の品質を疑うものではありません。考察の過程の中でそのような方向になる可能性はありますが、最初から決めつけることはしませんので、よろしくお願いします。

では、磯野良たまさんの力作イラストを紹介させていただきます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/485234/car/747777/4942216/photo.aspx

力作のイラスト、本当にありがとうございます。
このイラストをヒントに私も絵を描こうと思ったのですが、プリインストールされているイラストレーターの使い方がわからない‥‥💦
で、仕事で使い慣れたエクセルで書いていきます…が、エクセルの画面をJEPGにする方法が(スクリーンショット以外)わからない・・・で、PC画面を撮影するという古典的な方法に行きつきました。識者の方にやり方をご指摘いただければ幸いです。

割れたローターは手元にあるのですが、やはりホイールやハブを見ないとわかりません。本日、ホイールを外して確認しました。



ホイールの裏側、ベルハットと密着する部分です。もうこの写真ですべてを理解した方がいると思われますが、もう少しお付き合いくださいね(笑)


この部分を定規やノギスを使って計測してみました。



よく見ると、外周部は10㎜ほど0.5㎜高くなっています。


イラストにすると、こんな感じです。


なんで両端が高くなっているのかは、Ⅱcxさんが調べてくれたので、後ほど説明します。
Posted at 2020/10/31 20:09:34 | コメント(3) | トラックバック(0) | GC8 | 日記
2020年10月27日 イイね!

ブレーキローターの破損考察①

皆様
昨日は感情的なブログを読ませてしまい、大変申し訳ありませんでした。
私もいい年をして大人げなかったと反省しております。

さて今回のローター破損ですが、私はローターに問題があるのではないか?と思って報告していました。色々と煽られてムキになってしまいましたが(笑)、以下の理由によるためです。

1.以前ディクセルのSDローターで酷使&ハブガタでも問題なかった。
2.5年前に交換したローターに亀裂が入った。交換したら直った。個体差による不良品?
3.足回りの変な改造、DIYは行っていない。叩いても埃は出ないです(笑)
4.純正足回り(ハブ・ナックル)に原因があるとしたら、GC乗り全員が危険なことになるし、そんなわけがない。

で、ディクセルのローターを信じたい気持ちから、個体差による不良、工場による不良、店舗購入ではないためB級品の可能性・・・を考えていたんです。やっぱりローター側に問題があるって前提でした。

ところがⅡcxさんとminerさんから、かなり鋭いご指摘をいただいたので、その考えをもとにしながら考察をしていきたいと思います。また皆様からのご意見、ご指摘をお持ちしてます!

すいません。考察第1弾ですが昨日一昨日で「試される大地」に出張、明日は朝一で人間ドックなので、今日は軽めの報告程度にします(笑)

これも前回のブログコメントで磯野良たまさんから頂いたご指摘です。
「割れたローター写真を友人ディーラーメカニックに見せたら『破断面が錆びてるのはおかしいでしょ・・・』って驚いてました。」

これを言われて、私もハッとしました。
確かに破断したのは、時速40kmからの停車の瞬間です。そんなに大きな力がかかっていない状況です。高速道路でもエンブレ主体でブレーキをあまり使わないので、それが良かったのかもしれません。もしオフ会に行く高速で強くブレーキを踏む機会があったら、間違いなく事故を起こしていましたね。

先日のブログにも載せましたが、これが破断直後の状態です。この時の断面写真を撮っておけばと後悔しています・・・


これは破断から数km走った後に、ローター交換で破損部を取った状態です。


自宅に持ち帰ったローターの破断面です。銀色の部分は、走行中に擦れて金属部分が露出したものと思われます。つまり、ほとんどの部分がサビに侵食されていたのです。


取れたベルハット頂点部分の錆個所の拡大写真です。


よく見るとわかるのですが、内側が茶色くなって錆が進行しており、外側部分がねずみ色で錆が進行していないことがわかります。


つまり、ベルハット裏側にクラック(ひび割れ)が発生して水などの侵入により錆が内側から侵食。外側1mm程度しか残っていなかったため、街中の停車程度の応力で破断したという事でしょう。

「なぜベルハット裏側にクラックが発生したのか?」これが原因究明のカギですね。

ではなぜこのようなクラックが発生したのか。
Ⅱcxさんとminerさんから、ホイールの接触面についてご指摘をいただきました。次はその考察をしていきたいと思います。


本日、ディクセルさんから誠意あるメールが届きました。
冒頭に迷惑をかけたことによる謝罪があり、製品を研究のために郵送してほしいとの連絡がありました。しかも詳しい状況を教えて欲しいとのことで、ブレーキパットのメーカーや製品や使用頻度など、非常に細かい情報を書く必要があるようです。ちょっと週末まで待たないと書けないかな…

迅速にご連絡いただき、企業としてトラブルに紳士的な対応をして頂ける印象を受けました。取り急ぎ、ご報告させていただきます。


26日追記
磯野良たまさん、あきちゃ~さん、ご指摘ありがとうございます。
文字だけだとうまく伝わらないので、この写真でどの場所か教えて頂けますでしょうか。





「大体の使用済みローターは内側(ハブリング側)に錆の円が出来ているけど、このローターは逆に内側に錆がなく密着面だけ錆が出てるのが気になる。」とは、大体は①の部分が錆びるけど、②の密着面だけがサビているのが気になるという事でしょうか?

「ローターの穴径が小さくてハブリングと干渉とかで負担が掛かったとか?」
この穴径とは、③でしょうか⑤でしょうか。
よろしくお願いします。
Posted at 2020/10/27 23:59:33 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記

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「@飲みネコ なるほど、そういう事でしたか💦」
何シテル?   01/30 07:35
まぁしぃAKIRAです。GC8は競技をしようと思って購入しましたが、サーキットは走行会程度でレプリカ車(97~00混合仕様)にしてしまいました。GC8は見てカッ...
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