Distagon 50mm F4 分解調整(良い子は真似しないでね)part2
投稿日 : 2014年10月12日
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シャッタースピードリングに続いて絞りリングも外します。
被写界深度表示レバーとのリンクを忘れないように写真を撮っておきます。
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シャッタースピードはすでにぐしゃぐしゃだったのでメモしませんでした。
リング二つを外してシャッターユニットを横から見ると、シャッター速度調整用のリンクレバーが曲がっていました。
コレではリングと連絡しないので速度が変わる訳がありません。
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力任せにレバーを曲げて修正します。
リングには連動するようになったのですが、未だ、動きが重く、特にスローシャッター側では内部が固着しているのはタイマーのチリチリ云う音も休み休みになっています。
セルフタイマーはそこそこ動く様です。
本来はシャッターユニットの分解が必要なのですが、元に戻せなくなる可能性が滅茶苦茶高いので、今回は日和ります。
ユニットの後ろ側から絞り羽部にウエスをしっかりとかませて、レバーの隙間から、クルマ用のブレーキパーツクリーナーを目いっぱい吹き込みました。
古いグリースとゴミを含んだドロドロの油が流れ出てきます。
まあまあきれいになったところで、シャッター機構を動かしてみますとなんとなく良い感じになってきましたので、少しだけ内部に油分を残した状態は洗浄を終了。あとはシャッター羽と絞り羽に付着しているグリースを洗い流して綿棒でふき取り、作業終了です。
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あとは手順を逆に組み立てるだけなのですが、ここで例の「クリック玉」の問題が残りました。
この画像では「玉」はそれっぽいのが収まっています。
当然、オリジナルの「玉」はすでに有りませんので、代替品をどうしようかかなり悩みました。
ネットで検索してみましたが、日本語のページで、ハッセルのレンズを分解した記事を載せている人は一人しか居なく、しかもその人は「クリック玉」は死んでも失くすな」と書いて居られたのです。
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答えは身近なところにありました。
ハッセルの「クリック玉」は他社のレンズの様に丸穴の中にコイルバネと一緒に入っているのではなく、円筒形の窪みに入った玉を横から板バネが支える構造だったという事がヒントになりました。
つまり、ここのクリック玉は真球である必要は無く、上下は平らでも大丈夫らしいという事に思い当たりました。
窪みの直径を計測しますと、2.01mmほど。そして外側のリングに接する部分の口径は1.95mmほどでしたので、直径が1.95~2.00mmの玉状のモノを見つければ良いという話になりました。
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そんな訳で、この手芸用の「メタルビーズ」(真鍮製)。
「2mm」と書いてありますが、実測で径1.97mmとドンピシャでした。
実はこのビーズは2軒目に行ったお店ので、最初のお店のは、同じ「2mm」のビーズでもメッキが掛かっていて直径は2.3mmもあったのでした。
いやぁ、ラッキーです。
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そんなこんなで、まだ時々ボディーとのリンケージで引っかかりを生じることもありますが、おおむね良い感じに動いている様です。
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明日は、またまた試写日和ですね。
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