私は皆様と違い、頭が悪すぎて記憶が曖昧なのですが…(笑)
話の始まりは今から5~6年程前だったと思います。
私の会社には色々な業者さんが訪れますが、その業者さん皆が言います。「今のエンジンは使い方にもよるが5~6万キロでピストンリングがカーボンで固着しダメになる」と。そんな話を5~6年前から聞かされてはいました。( 業者さんも自分の所の商品を売り込むのに必至です )

( 指輪をした手が業者さん)
勿論私もたまにエンジンをバラしたり、インテークマニホールドを外してみたりしていますので、そんな傾向があることは解ってはいましたし、最近のエンジンの殆どにEGRと言うシステムが搭載されています。
そして私の車のエンジンは内部が汚れやすい直噴エンジンのEGR付き。
地球上で最も汚れやすいエンジンです(笑)
個人的に思っている事ですが、今のエンジンは綺麗な排気ガスを出しますが、汚れがエンジンの中に溜まってしまうように感じています。
EGRシステムを超簡単にですが説明しますと、
そもそもエンジンは、皆様ご存じの通りマフラーから大気中に排気ガスを排出しますが、EGRシステム付きの車は本来マフラーから捨てる排気ガスの一部をもう一度エンジンのインテーク( 空気を吸う方 )に戻し、排気ガス( すす )をもう一度エンジンに吸い込ませます。
EGRを使うことにより燃費の向上や排気ガスの濃度の低下等の効果が有ります。
ただ、排気ガス(すす)をエンジンの空気を吸う側に戻しますので、本来綺麗な空気を吸うインテーク側が煤で真っ黒に汚れて、汚れが堆積し最悪の場合エンジンの不調などの原因になったりすることも有ります。
エンジン内部が汚れやすいタイプに、直噴、アイドルストップ付き、ハイブリット、ポート噴射エンジンのEGR付き等が有ります。
今回!良い教材が手に入りましたので実際に業者さんが言うようにピストンリングがカーボンで固着しダメになっているのかバラして見たいと思います。
エンジンは現行型の○産○ーチ。ポート噴射のEGR付き。走行距離は約7万キロ。使用状況は主に通勤ですが、片道40キロで1日80キロ走ります。チョイ乗り等は殆どありませんので私の期待とは裏腹に程度はかなり良好なのでは無いかと思います。
あっ!使用オイルは5W-30ですので、0W-20を入れている車よりは綺麗だと思います。
では!!
折角バラすのに、ただ!バラバラにしても面白く有りません。仮にピストンリングが固着していると仮定して、エンジンコンディショナーでどの程度汚れが落とせるのか!? 併せて実験です!! 先ずジェットヒーターでエンジンの暖気後を再現するために暖めます。( 暖めることによりエンジンコンディショナーが最高の洗浄力を発揮します )

スパークプラグをそれぞれ外し3番シリンダーには私達がたまに実施するドブ浸けと言いますが…溶剤を15秒位噴射し完全にシリンダー内を溶剤で満たし後で汚れをオイルチェンジャー等で吸い取るやり方です。2番シリンダーは、皆様でもスパークプラグが外せる方で有れば実施可能な、ちょっとだけ溶剤を噴射( 時間にして0.5秒以上1秒未満 )です。ただし真似する方は自己責任でお願いします。最悪の場合エンジンが壊れます。因みに1秒未満であれば私は壊した事は有りません。(余り入れすぎるとウオーターハンマー現象と言いますが…エンジンが壊れます)1番シリンダーは2番3番シリンダーと比較するために何もしません。
おっ!危ない危ない!!(笑)私の大好きなタイミングチェーンです。折角なのでどれ程伸びているか?測ってみます!!

新品時テンショナーの突きだし量が6ミリに対して8ミリに伸びています。私の個人的な基準では既に交換時期です。(笑)
0Wオイルでチョイ乗りの方だともう少し伸びているかと思います。因みにエンジンの中は超綺麗です。5000キロごとのオイル交換だけでなく、やはり長距離通勤の賜物だと思います。
ヘッドが外れましたが…(笑)ヘッドを外す前にエンジンをひっくり返してしまい‥‥(笑) ( オイルパンを外す時 )3番シリンダーの溶剤がどっかへ流れて行ってしまった‥‥(笑)
3番シリンダーです。

汚れが溶剤に溶け出して流れてしまったようですが、かなり綺麗になりました。
続いて2番シリンダー

溶剤の量が足りないので汚れは残っています。
マイナスドライバーで汚れを掻き出してみると

汚れは残っていますが、3番シリンダーと同様に完全に溶けています。もしかすると…エンジンを始動し少しエンジンを高回転まで回せば汚れは飛んでいくのでは?
そんな印象と溶剤の量は汚れを浮かすには余り関係無い印象を受けました。
更に1番

何もしてませんので御覧の通りです。
では!問題のピストンリングを見て見ましょう。
先ず3番

2番

1番
1番はトップリングから上側も勿論汚れてます。2番、3番の汚れの取れかたに若干の差が有りますが、2番側の汚れも溶けています。
では、この状態でエンジンを始動し、エンジンオイルに汚れが溶け出すと( 汚れが100%溶け出す事は無いと思いますが…)仮定して、パーツクリーナーを3秒程かけてみます。
3番

2番

1番
1番は、やはり汚れは落ちません。
ここまでバラして見ての私の印象ですが…
1番のピストンリングの状態は良好でカーボンによる固着も有りませんでしたが、昔のエンジンに比べて燃費に振って有るのでリングの張力(張り)は一昔前のエンジンに比べて弱く業者さんが言う事も、解らなくは無いような気がしますが、今回エンジンをバラして見て業者さんが言うほど酷くは無いと思いましたが、先にお話しした通りこのエンジンの程度は良好です。
そしてこのあと、それぞれのピストンに残った汚れをピックを使い擦って見ましたが

1番ピストンの汚れはこびりついて取れませんでしたが、2番と3番の汚れは簡単に落ちました。
溶剤で1度では落としきれなかった汚れですが2回ほど繰り返すとかなり綺麗に出来るのでは無いかと思います。
因みにシリンダーヘッド
汚れがそのまま付いていますが溶けています。恐らくエンジンをかければ飛んでしまうような感じに見えました。
そしてインテークバルブです
カーボンが…(笑)
比較のために、前型のエルグランドのバルブですが…
ハイオク仕様と言う事も有りますが、ピカピカです。
そして今月発売になった燃料添加剤の新商品が左側のプレミアムなんとかです。

この添加剤は今までの添加剤では落とす事が出来なかった汚れも落とすそうです。
RECS等でポートを洗浄後に使うと尚効果的だと思います。
最後に私のエンジンも含め、今のエンジンは一昔前のエンジンに比べて、好調を維持するためにメンテナンス費がかかるような…
そんな気が‥‥(笑)
話は変わって!!○○○タイヤの硬度は約50
ブリヂストン!40!!
ふっ‥‥(笑)
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2015/12/24 22:44:52