住宅街の中を散歩して公園のベンチに1人で座ります。ふだんは子どもたちの遊ぶ声が聞こえるこの広い公園も今日はとっても静か。公園の隅に上下スウェットのお父さんがいる。大掃除からエスケープしてきたんだろう。(やっと仕事が終わったのになんでまた家でこき使われなきゃいけないんだ)ってところだろうけど、それを言うと「わたしもですけど?」って奥さんに言われてしまうからこっそり抜け出すしかないのでしょう。今ごろ奥さまは窓を拭きながら「どこ行きやがった」とか言ってるんでしょう。なんて穏やかで平和な時間でしょう。今年も1年が終わる。夕陽が公園を染めてしあわせなラストシーンを描く。ねえ君はどうだい?今年、君は、どこまで勝ち抜けた?そして、それでは、今年、どこまで耐えた?勝つことより、ときに、負けた悔しさに耐えることは尊い。今年も君はよく頑張った。そして今年も君はよく耐えてきた。偉かったね。