
1988年製のHONDA AX-1を譲り受けたのでレストアにチェレンジしてみました。
このバイクは民家の軒下に6~7年ほど放置されていたものです。
当時の自賠責保険の書類が入ってたのですが令和1年に切れていました。
たぶんそれから軒下に放置されていてバイクシートは掛けられていましたが、ボロボロに破れていてシートもボロボロでした。
もちろんバッテリーは上がってるしフロントブレーキは固着して転がらないし、各所の錆がひどかったのでレストアは無理かなぁてちょっと迷ったんですが、最近Youtubeでレストア系の動画を見過ぎていて感化されている部分がかなり大きくて引き上げてきました。
まずはエンジンが壊れていると元も子もないのでマキタの18V互換バッテリーを繋いでセルモーターと圧縮確認を行いました。
見事にセルが回りエンジンもかかろうかという勢いでしたので本格的にレストアに取り組むことにしました。
セルを回すまえにプラグホールから少しエンジンオイルを垂らしておきました。
まずはエンジン以外、外せるものはどんどん外していきます。
エンジンも下ろそうと思いましたが、1人だと面倒そうだったのでエンジンはそのままにしました。
最初に取り掛かったのがキャブです。案の定、各ジェット類は詰まりまくっていて、キャブレタークリーニングブラシで念入りに掃除をして終わりにする予定でしたが、その後が大変でした。
キャブ本体にスロットルワイヤーのホルダーが付いているのですが、それを外す際に舐めてしまってヘリサート加工する羽目になってしまいました。
かなり緊張しましたが、何とかうまく行きました。
加工が終わり超音波洗浄機で掃除完了です。
次にサスペンションですが、ご覧の様にサビだらけでブラストを当てて再塗装することにしました。
このサスはガス封入タイプみたいなので画像の様に分解できるところまでしか手を入れることが出来ませんでした。
塗料が余ってたこともありライムグリーンで塗装しました。
ホイールは見るも無残に汚れ放題でどう手を付けて行こうか悩みました。
リヤはブラストキャビネットに何とか入りましたが、フロントホイールが厳しかったので屋外で本物の砂を大気解放でやっちゃいました。
そのおかげもあって真っ白に仕上がりました。
色は缶スプレーのロスホワイトで塗ってウレタンクリアで仕上げています。
まだスプレーガンを導入する前でしたので缶スプレーです。
ただ、ナフサ不足の影響なのかウレタンスプレーの値段がびっくりするくらい高くなってたので、背に腹は代えられず、この後にスプレーガンを導入しました。
機材代は多少かかりましたが、ウレタン塗料・硬化剤・シンナー・クリアを入れても缶スプレーの半額近くで塗れます。
缶スプレーの場合は1本丸ごと使い切りですが、スプレーガンは必要量を調合できるのでさらにコスパはよくなります。
トップブリッジまわりもサビだらけですが、気合を入れます。
トップブリッジとステムはガラスビーズでブラストをあててウレタンクリアを塗っています。
固着していたフロントキャリパーは半端なかったです。
バラシて見てピストンプライヤーでピストンを抜こうとしたら見慣れないピストンでよくよく調べてみたら樹脂製ということでエアコンプレッサーを使ってもピストンが抜けず、プライヤーでやさしく回そうと思ってるところでピストンの先端部が欠けてしまいました。
純正部品がまだとれるとのことだったのでフロント、リヤのピストンとパッキンとリヤマスターのOH用部品を注文しました。
フロントマスターはのぞき窓が割れかかっててフルードがほとんど残ってなかったのでデイトナ製の1/2サイズのマスターに交換しました。
リヤマスターは中の液体がドロドロでヘドロみたいなものがたまってましたが、超音波洗浄機、メタルクリーンなどを駆使してOHすることが出来ました。

フロントはゴールド、リヤは余ってたライムグリーンに塗ってみました。
フロントのブレーキホースは途中がスチールパイプを使ってあったりしたので、メッシュホースを2りんかんで仕入れてきました。
エンジンは下ろさずに耐熱塗料で塗り、クラッチカバー、クランクカバー等は純正に近い色(サッシ用のブロンズ)で塗ってウレタンクリアで仕上げました。
シートは一番安い奴を探して張り替えましたが、立体裁断ではなかったのでめちゃ苦労しました。
その中で優秀だったのがダイソーで買ったタッカーです。
Maxの本格的な奴は力が弱くシートベースに刺さってくれませんでしたが、
ダイソーの奴(300円)は力強かったです。
サビだらけのボルトやサイドスタンド、ステー、ブレーキペダル等はブラストで錆を落とした後、耐熱スプレーを塗ってヒートガンで140°c/20分焼き上げるととてもいい感じになりました。
ラジエター液は錆も出ていなくて意外ときれいな色をしたクーラントが出てきました。
エンジンオイルはヘドロのような真っ黒に汚れたオイルでしたのでオイルフィルターを交換してHONDA G2を入れておきました。
残ってたガソリンは嫌なにおいを放っていましたが、タンク内の錆は確認できませんでした。

フロントフォークの凄まじさも驚きでした。インナーの摺動部は僅かに点錆がありましたが、そのまま使えるレベルで助かりました。アウターはダストシール部がサビだらけで無理かなって思えるくらいだったのですが、ブラストをあてて塗装したらまずまずの出来になりました。
ラジエターホースに破れなどは無かったのですが、ちょっと目立つようにとAX-1用の社外品を付けました。



カウル類は塗装面がやれていたので、塗りなおしています。
純正のデカールはもう手に入らないのでちょっと傷とか汚れはありましたが、純正を活かすためマスキングして再塗装しました。
その他組み上げる時はできるだけきれいにして組んでいきました。
主要部品はまだ純正部品があるようですが、ガスケット類等廃版になっているものも多くてなるべく純正を使用しながら組み上げました。
かなり端折っていますが、これの10倍以上の労力が必要でした。
3ヵ月半をかけて完成しました。
まだまだ改善する余地だらけですが、ぼちぼちやって行こうと思います。
しかしYoutubeみたいに上手くいくことはなかったです。
でもかなり勉強になったレストアでした。
ちなみにアンダーカバーのステーを紛失してしまいカバーレスになってます。