みなさん、こんにちは。
さて…
都会に住む人にとってはピンとこない話題なのかもしれませんが
田舎に住む私にとって
この時期最も頭を悩ますことと言えば
こいつです。
カメムシ。
昨年の大発生は、スコットカメムシ君でしたが
今年の流行(笑)は
クサギカメムシです。
それと
ツノアオカメムシ君です。
体長はどちらもスコットカメムシ君の倍はあるおよそ12〜15mm。
デカイくせに平べったいので、サッシの隙間にビッシリと隠れて
寒さをしのごうと言うのか、或いは住処として居るのか、一夜の宿としているのかは定かではありませんが
夕方になるとサッシの隙間に、うじゃうじゃと集まってくるわけです。
黒いの全部、クサギカメムシ君たちです。
昨年のスコットカメムシ君が良かったと言うわけではありませんが
体の大小にかかわらずその臭いは強烈なわけですが、デカイ事で臭いも何となく強くなっているような気もします。
この厄介者、触ると当然臭いし、追い立てると最大の武器である「カメムシ酸」を放出し、悪臭だけを残し立ち去り、また戻って来てはカメムシ酸を放出すると言うイタチごっこが始まりますので、見つけたらやはり駆除しなければなりません。
みなさんもきっと同じ様な悩みを抱えていらっしゃるだろうと思いますので
私が編み出した、最強にして完璧な駆除方法をここにご紹介いたします。
それは瞬間的に凍らせて、カメムシ酸を放出する間も無く、ガチガチに凍らせてしまうという方法です。
「なぁんだ、そんなのとっくに知ってるよ!
俺もう使ってるもんね!」
そんな声が当然聞こえてくるわけですが…
こんな商品既にあるわけですから。
しかし、です。
世の中に、こんな便利な商品があるわけですから、皆さんも当然欲しいでしょうし
またよく売れるわけです。人間や周囲には無害で、害虫だけを確実に殺すと言う夢のような商品なわけですから。
※後述いたしますが、こんな便利な商品にも欠点があるわけで、万人向けではありません。
またその欠点とは別に、問題はその価格です。
みんなが欲しい!となると、高くても売れるという市場原理が働きます。
これらの製品は、1本700円から1,000円します。
殺虫成分の入っていないこの「殺虫剤」が、1本1,000円とは、私なら買いません。
なのでいろいろ考えた…あっ⁈
室内に侵入したクサギカメムシがいるので、駆除してきます…(^^;)
駆除完了。
何の話でしたっけ?
そうそう、問題はこの価格…と言う話でしたね。
そこで私が編み出した方法はこちら。
異なる目的の商品の流用と廃品利用で、そのコストは100円以下。
この価格であれば使ってみても惜しくないですね。
その商品はこちら。
カセットコンロのガスボンベです。
このカセットボンベの噴出口が
エアダスターの吹き出しのバルブと径が同じなのを突き止めた私は
ノズル部分だけを移植してしまったわけです。
爪の先で押して対象に噴射しても良いのですが、この中身はLPG (液化ブタン)です。
液化する際に、実際の計測でここまで
温度が下がるわけで、中に入っているガスに違いはあれど、気化熱を利用し瞬間的に虫を凍らせて殺すと言うのには変わりありません。
どうせどちらも火気厳禁だし(笑)
指の皮膚や爪にこれがかかると、凍傷になってしまう恐れがあるので、やはり噴射ノズルは必要かと思うわけです。
殺虫剤にはマイナス85度とか書いてますが、それはかなりオーバーなような気がします。
そうは言っても、虫を殺めるには十分な低温です。
但し、使い方にちょっとしたコツと、カセットボンベの構造を理解する必要があります。
まずカセットボンベの構造ですが、実は中でこのような構造になっています。
カセットボンベのガスはボンベの中央から出てくるのではなく、首のリング部分にある切り欠き側に
ガスの吸い込み口が偏心して設置されていますので、「正しい」燃料としての使用をするときには、ガスボンベは必ずこの切り欠き部分を上にしなければなりません。
それは皆さんご存知のことですね。
で、その特性を利用し、わざと中の液化ブタンを敢えて液体のまま噴射し冷凍スプレーとして利用するために
使用は常に切り欠き部を下にし、ボンベは逆さまにして使うのです。
そうすると、見事に液化ブタンが液状のまま排出され、それが気化する時に気化熱で恐るべき低温になるわけです。
直接噴射するも良し
冷凍カメムシ
じゃんじゃん駆除できます。
また、この様な容器
(これは綿棒の入っていたケース)
に少し液化ブタンを溜め、その中にポチョンとカメムシを落とすのもアリです。
即死します。
が、ガラス容器は低温収縮で割れる場合がありますので絶対にダメですよ。
液体ブタンが気体になる時は、その体積が何十倍にも膨らみますので、気化するときは、かなりの量の可燃性ガスが発生します。
このように火炎放射器の代わりになる位強烈な勢いで液化ブタンを噴射します。

室内に充満したカセットボンベのガスに引火爆発した場合、1本で家中の窓ガラスをぶち割る位の威力がありますので、室内で火気などを使っている場合は、絶対に使用してはいけません。
なので、液体のまま容器に溜めて使用する事はあまりオススメしません。
室内で使用する場合は、燃料を撒き散らすわけですから
細心の注意と十分な換気が必要であることは勿論の事、起こった事故については自己責任である事をご理解の上、カメムシ君と戦って下さいね。
先述した、この新兵器の問題点ですが
カメムシ君達に接近戦を挑まなければなりませんので、ごく稀にカメムシ酸の直撃を食らうことがあります。
そもそも、虫嫌いの人だとカメムシくんの不戦勝となります。
近寄れませんよね?
髪の毛や顔などにカメムシ酸の直撃を喰らったら、諦めて下さい。あなたがカメムシより強い臭気を発する諸悪の根源となり、そのまま買い物とか行くと、あなたの周囲に半径3メートルくらいの人が寄り付かないゾーンが出来上がります。
余談ですが、万が一にも手にカメムシ君のこの匂い(カメムシ酸)がついてしまった場合は、普通に洗っても臭いは落ちませんので、着いた部分に食用油やオリーブオイルをいちど塗った上で石鹸や洗剤で洗い流すときれいに落ちます。(カメムシ酸は親油性なのです)
また、かなり勇気の要る遊びですが、多量のカメムシを捕獲し、同じ容器の中に閉じ込めて置くと、自分達のお互いの臭いでカメムシが気絶します。
滑稽ですから、死ぬまでに一度くらいは試してみて下さい。
その容器を人間が臭ってみると、余りの臭気で頭痛が酷かったです。
はい、私やりました。
この強烈な臭気は、人間にとってもカメムシ達にとっても有害物質みたいです。
おバカな虫ですね。
私もですけど。(^^;)