皆さまこんにちは
うさぎ@札幌です。
表題の通りです。
「あなたも震災復興ボランティアやってみませんか?」
ごく一部の方には既知のお話ですが
北海道胆振東部地震に於いて被災したむかわ町の避難所になっている道の駅「むかわ四季の館」に常駐し、ボランティア活動を行なっています。
震災直後から「自分にも何か出来ることはないだろうか?」と考えて
Facebookを使い、発電機があるから携帯充電ステーションしますよ〜みたいな書き込み出して見ましたが、今ひとつ反応が無かったため
自分で物資を届けようと考え、一番被災地支援が手薄になっていたむかわ町役場に連絡を入れ
今何がどのくらい必要か?などの聞き取りをしたところ、町の災害対策本部の職員さんから「毎日炊き出し用の発泡スチロールの使い捨て食器が3000個以上必要になるので、あればあるだけ助かります。あとはタオル、手ぬぐい、バスタオル、生理用品、おむつ(子供用、介護用共に)が不足しています」との事だった。
早速近所のホームセンターに問い合わせてみるが、どこも大量在庫を保有する店舗は無く、あっても100程度…これは走り回ってかき集めるしかないな…?と思い、手稲区、西区のホームセンターにある使い捨て食器を軒並み買い占め、集めた数がおよそ2000個…これでは1日分にもならないけれど、無いよりはマシだろうと思い早速届けることに。
被災したむかわ町は自宅から高速で1時間で着く距離。
折角だから今度は「今から現地に物資を届けます、便乗したい人の物資を運びますよ」と出したらコメントやシェアで反響がありました。
私の分も届けて欲しい!と、お近くの2人の方が名乗りを上げて下さり、某女子大准教授からプラの使い捨てカップ400あまりを待ち合わせの上受け取り、次の方の約束の場所へ…
ところが高速飛ばして物資引き取りに向かった次の物資提供者から、「突然親が急病になり待ち合わせ場所から帰ります…」と一方的にドタキャン…僕の到着までのあと5分が待てないのか?
その間に車のない本人は友達の車を手配し、親の元に行く準備はしていたという内容のメールが来たが、待ち合わせしている相手にキャンセル連絡する前に友達の車を出してもらう準備をする?
…と言う、この緊急時にもかかわらずいたずらの愉快犯に翻弄されました。
Facebookのアカウントを公開してやりたいくらいですが、そこは大人の対応でメッセンジャーで連絡を取り合っていた件の犯人とのやり取りを公開してやしました(笑)
大迷惑です(^_^;)
その後、むかわ町に直行し災害対策本部に物資お届け。
僕などよりもっと初動の早かった方々からの物資が既にかなりの量届いており、災害対策本部のあるむかわ町役場の玄関の外まで物資が溢れかえっている。
「こりゃ支援物資もさることながら、人的支援の方が必要だな…」と誰が見ても分かる状態。
遠い目をして職員がただ右往左往する様は、頑張りが限界でオーバーヒート気味のパワーダウンしたエンジン抱え、それでもアクセルを全開で踏み込む車さながらの、悲壮さを漂わせておりました。
災害対策本部に行き、まだボランティアセンターが開設される前からボランティア人的支援の申し出をし、本日に至るわけです。
初日のみ一般住宅の被災ゴミ掃除のボランティアに行きましたが
2日目にお手伝いをした炊き出し部隊での活躍が買われたのか、以来毎日炊き出し部隊に行って来れと言われ、包丁握って朝昼晩と炊き出し作ってます(笑)
晩御飯の後は、陸上自衛隊第二師団のお風呂
の受付を2日間お手伝いしてましたが、今は人も増えたのでその役は他の方に譲りました。
炊き出しを担うのは、ご飯と味噌汁は陸上自衛隊第7師団の炊き出しプロフェッショナル軍団ですが、オカズを作るのはボランティアの世界の超有名人、スーパーヒーロー「チームやんじー」です。
「チームやんじー」の中での炊き出し作りは楽しいですが、ずらっと並ぶ被災者に遅滞なく食事を提供する為に、時間との戦いは毎回過酷な作業です。
学校祭みたい(^^)と嬉々としている方もいます。
チームやんじーで晩御飯の炊き出し中のボランティアさん達。みんな素人さんです。巨大なボウルに材料入れてあちこち走り回り、ガンガン作ります。
炊き出し調理場。…といっても、もちろん屋外(^_^;)
たまごどん完成!寸胴に移し自衛隊に引き継ぎます。
つゆだくだくのたまごどんも、かなりイケます。
ある日の炊き出しで、スタート10分前にギリギリ完成しヒヤヒヤした事もありますが、間に合った時の嬉しさは廃人になりそうなくらいの満足感があります(笑)
配膳してくれる自衛隊員に寸胴鍋を引き継ぎ、ご苦労様です!とか言われると、ちびりそうなくらい嬉しいものです。
この連休はFacebookの効果やボランティアセンターが稼働し始めた事もあり、多数のボランティア応募があり、一般のボランティアが9時から受付なのに8時半前には応募者多数につき、本日のボランティア受付は終了しました!と、満員御礼が出る有様ですが、明日から平日に戻ったらどうなっちゃうんだろう…、と少し心配な部分があります。
今日でも明日でもその次にでも、ボランティアやって見たいという人、いませんか?
困った人の為に、ほんの少しだけでも何かしてみたい…って人、いませんか?
駐車場案内係中の私、後ろのボランティア受付テントが始まる前にボランティアさんを整理するボランティアです。
一回限りで構いません。
経験してみたい…だけで結構です。
自分のお昼ご飯と多めの水分、疲労回復を早める糖分(キャンディやチョコ)少しに、被災者宅に上がるための上靴やスリッパ、厚めの複数の軍手や革手袋、マスク、あればなお良いゴーグルくらいを持って、朝7時くらいにむかわ町役場前に来ていただければ必ず活動先はあります。
9時に来たのではおそらく活動先の条件がどんどん悪くなるか、最悪活動先が見つからないから待機…になってしまった例もあります。
社会福祉協議会が運営するボランティアセンターでのボランティア活動は、9時から15時までです。
残業的な概念はありません。
時間になったら「明日、また来ますね」と伝え引き上げるよう言われます。
安全管理のためと、ボランティアさん達の健康管理のためです。
素人のボランティアさんには高度な技術や能力は要求されません。
電動工具や重機、特殊工具の使用も開始前に加入が強制されるボランティア保険の保障範囲を逸脱する可能性がある為、禁じられます。
あくまでも手と足を使い、被災ゴミ撤去や重量のある家具や家財の移動、崩れた荷物の整理、本が散乱した図書館の整理など軽作業ばかりです。
誰でも出来る、簡単な被災者からとても喜ばれる作業ばかりです。
炊き出し部隊以外は。(笑)
オマケ
各地から応援に来ているパトカー。
宮城県警
岩手県警
福島県警
おまわりさん、ありがとう。