櫻製油所 SP/C3 5W-40  

　保証も切れて久しいアクセラの、DL-1オイルを少ない選択肢から選ぶのがダルくなってきたので、欧州規格に則ってSP/C3のお試しとして導入。

　DL-1からSP/C3にする上で考えうるメリットは、
・硬さの選択肢がDL-1より広い→上を硬くしてターボ負荷での安心感向上＆ブローバイの気休め抑制が可能…かも？
・また各ブランドにおいて、一般粘度である5W-30でもDL-1に比べベースオイルが良いものを使ってることが多い
・SP規格はデフォルトでベース基油が全合成(グループⅢ・VHVI以上)なので、部分合成油商品が多いDL-1よりDPFを詰まらすカスが出にくいはず
・↑に連動して、SP規格は従来比でスラッジ抑制性能・タイミングチェーン保護性能・早期着火抑制性能が規格で決められてるので過走行にはありがたい
・エンジン摩耗抑制粘度がDL-1より高い→せん断性とか、総合的な保護力でDL-1より上
・ガソリン/ディーゼル規格併呑なのでアルトと使い回せる(大容量で買ってコスト減が狙える)

　デメリットは、
・DL-1に負けず劣らずやや割高故、大手メーカー品を小ロットで買いつなぐと損な気も(まとめ買い前提)
・DPFを詰まらす硫黄灰分の含有量がDL-1より0.2％多い→ロングスパンでオイルを使うとDPFに悪影響をもたらす恐れはあるが、短期かつ定期で変えるなら影響は少なめ。というか、DL-1はドメスティック規格で海外販売モデルはC3な訳だし、そんなに悪さしないでしょ多分。
・当たり前ながら、粘度を硬くすれば燃費は劣ってくるはず。但し低回転多用のディーゼルなら、下を硬くしなければ影響は小さい気もするし、変わりに得られる高負荷での保護性能でお釣りは来る気もする。

　乗り出してみて、ノイズはあまり変わらず・2000前後でのトルクのツキは向上。
　3000より上に回すときは少しかったるめに感じなくもないが、AT制御との相性はいいのか、街乗りでの加速感は滑らかになったような印象。

　あとはこれで、著しくDPF再生スパンが悪化したりしなければこの規格で継続できるかも。
　とはいえ保証切れの中古車でやってる話ですので、似たこと試される方は自己責任にてお願いしますね。

※オイル規格話参考は定番？のこのあたりで↓
・ミカド商事さんのコラム
https://www.mikadooil.com/blog/2020/07/17/572/