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今日のお勉強はＮＯＳについて　です。

さてさて、皆さんも一度は聞いたことがあるＮＯＳですが、なぜパワーがあんなにアップするのか？　という事を勉強したいと思います。

今回はわかりやすく「ＮＯＳ」という名前を出してみました。
まず「ＮＯＳ」は　Nitrous Oxide System（ナイトラス　オキサイド　システム）の略で、ナイトラスオキサイド（Ｎ２Ｏ）は亜酸化窒素という物質の名前です。
もともとは戦時中戦闘機が、エンジン冷却と高い高度を飛んでも出力が低下しないようにするために開発されました。

この物質は大気中の酸素量の1.5倍の酸素を含んでいます。
勘の良い方は気が付いているかと思いますが。理科の実験を思い出してみてください。
酸素の充填されたビーカーの中に、少し燃えているスチールウールを入れると、激しく燃え上がったと思いますが、それと同じ事です。

噴射と加熱により分離され、普段の2.25倍もの酸素がシリンダ内に送り込まれる事になります。
ターボチャージャーに似ていますね。

これで「良い混合気」の完成です。

また、液体から気体に気化する際、-60度周囲の熱を奪うため、高い冷却効果もあります。
この冷却効果で温度が下がることにより空気の圧縮率も約1.1倍程度向上します。

これで、「良い圧縮」に少し貢献します。冷却するという事はインタークーラーの効果に似ていますね。

理論的には、なんとなんと約247.5%もの出力が期待できる事になります。

しかし、吸入空気のすべてを「Ｎ２Ｏ」にするのではないので、約１５０％が相場になっています。

ただ、エンジンが「Ｎ２０」用に開発されたわけではないですので、ハイリスクハイリターンではあります。

また、ナイトロやニトロ　と呼ばれることもありますが、ニトログリセリンとは全く関係ありません。