
Yahooで、1990年代のスポーツカーの記事を見つけました。
(記事は、
こちら)
記事の内容は、1990年代のマイナーなスポーツカー3台について説明されたものです。
この年代を扱った記事を読むと、どうしてもMTが全盛だった頃を思い出します。
自動車メーカーも複数のスポーツカーを販売していて。そして各メーカーごとに思想というか思いを込めた車を生産していました。
また、スポーツカーの駆動方式を見ても、
FF・FR・4WD・MR
と、駆動方式ごとに数多くのスポーツカーがラインナップされていた、あの時代。
今現在の新車MT車のブログは、以前に書きました。
(以前の記事は、
こちら)
私は2000年初頭にかけて、S14シルビアとFTOを乗り継いできました。
学生から社会人になろうとしていた私が、車を買う候補にあげた1990年後半のスポーツカーを、自動車メーカーごとに分けて思い出してみたいと思います。
(主に、200馬力前後の車がメインです)
今回のブログでは各メーカーの車を全て見てみようと思いましたが…。トヨタとホンダ・日産の各車を取り上げていたら、車種が多くなり過ぎました。そのため今回は、トヨタ・ホンダ・日産だけを取り上げたいと思います。
(2020年の新車MTと比べたら、1990年代は車種が多すぎて。何とも素晴らしい時代でした)
注:今回使用したカタログは、中古車販売のグーネットさんのHPから拝借いたしました
1990年代後半の時代背景
私が学生時代を過ごした1990年代後半は、バブルの頃に開発されたスポーツカーが花開いた時代でした。各スポーツカーは、高出力のターボモデルと廉価版のノンターボモデルの、2つのグレードを用意してました。
私が当時、販売されているスポーツカーを調べるには、雑誌またはべストモータリングのビデオ(笑)を購入して、筑波サーキットのラップタイムを参考にしていました。YouTubeやSNSといったものが無く、お金を出さないと情報が得られない時代でした。
トヨタ
<MR2>
MR車、NAエンジン、2000cc
あのお堅いトヨタが販売していた、ミッドシップエンジン車。価格も手が届きやすく、当時も中古車が数多く販売されていました。
2020年の今、この車のカタログスペックと価格をみると、すごく魅力的ですね。ただ、当時MR2のNAモデルはコントロールがピーキーで難しく、腕がないとどこかに飛んでいってしまいそうなイメージがあったので。購入対象には挙がったもののパスした記憶があります。
今思い出すと、もったいないことをしたな、と思ってます(^^;
<セリカSSーⅢ>
FF車、NAエンジン、2000cc
こちらの高出力版には、セリカGT-FOURの4WDターボモデルが存在します。
私が学生・社会人当時に住んでいた名古屋では、トヨタのおひざ元であるだけあって、数多くのセリカを街中で見かけました。私がFTOを乗っていた時にセリカの後ろにつくと、同じ馬力のため、喜んで後ろを付いていった記憶があります(笑)
<カレン>
FF車、NAエンジン、2000cc
セリカの姉妹車。ノンターボモデルのみのラインナップです。
この車種はかなりマイナーなはずなのですが、名古屋ではちらほら見かけた事があります。しかし雑誌やベスモでも取り上げられる事が無かったように記憶しています。見た目はカッコよくて好きでしたが、いかんせん、車の情報が少なすぎました(^^;
<スプリンタートレノ BZ-R>
FF車、NAエンジン、1600cc
スプリンタートレノの最終版です。テンロクで165馬力の6速MT。競合はホンダのシビックといったところでしょうか。
この車もマイナーな車種ですが、テンロクでは珍しい6速MTと、打倒シビックといった思いがひしひしと伝わってくる車だったので、記憶に残っています。ただ、こちらの車種は、トヨタのおひざ元の名古屋でも滅多にお目にかかれない車でした(^^;
<スープラSZ>
FR車、NAエンジン、3000cc
高出力版では、トヨタの看板を背負ったA80スープラRZが存在します。
当時は「ターボモデルであらずはスープラであらず」という風潮がありました。しかもNAスープラの値段は、他の車種のターボモデルを購入できる金額になります。よっぽどスープラに思い入れがないと、購入できるグレードではなかったです。
ただ最近、ベスモのYouTubeを見ていると、街中で運転するには十分すぎる程のトルクと楽しさがあったようです。速さにこだわらず、車の雰囲気と運転を楽しめる事ができるようになった今は、NAスープラも乗ってみたかったなと思っています。
ホンダ
<インテグラtype-R>
FF車、NAエンジン、1800cc
説明もいらない程の有名な、FF最速の車です。
街中でも、かなりの台数を見かけました。私的には速い車に乗りたいよりも、速い車を追いかけたいと思う気持ちが強かったので…。この車の購入をパスした記憶があります。
<シビックtype-R>
FF車、NAエンジン、1600cc
この車は、もし乗れるのなら今乗りたいと思っている車です(笑)
この車重の軽さで、8500rpmまでエンジンを回せる。まるでF1マシーンのような甲高いエンジンサウンド。大排気量車を、軽さとギア比で追い回せる車。
スポーツカーという見た目にこだわっていた当時、購入対象には入っていなかったですが、今にして思うともったいない事をしました。
<シビック>
FF車、NAエンジン、1600cc
タイプRではない、普通の1600ccシビックです。
しかしカタログを見ていると、2020年現在では、普通とは思えないくらいのスペックですね。このスペックをこの価格帯で購入できた当時は、贅沢のひと言ですね。
<アコード>
FF車、NAエンジン、2000cc
この車、このスペックと値段で今販売されていたら、きっと購入するだろうと思える一台です。
4ドアセダンで、排気量2000ccで200馬力。スポーツカーと言っても申し分ないくらいのスペックです。このような車がMTで販売されていたとは、何ともうらやましい時代です。
日産
<S15シルビア スペックS>
FR車、NAエンジン、2000cc
当時の日産といえばコレ、ドリフト車です。
NAモデルでは当時、この値段で購入できたのですね。普通ドリフト車と言えば、ターボモデルのシルビアを購入します。
しかし、当時お金がなかった私は、NAモデルの中古のS14を購入。イニシャルDのS14と同じく、雨が降ると喜んで広場に行ってくるくる回っていました(笑) スペック的にも安全に、FR車とはどういった挙動をするものなのか。教えてもらえた一台でした。
<S13シルビア K`s>
FR車、ターボエンジン、2000cc
1990年代前半の車種になりますが、参考として載せました。
車両重量が1170kgと軽い上に、馬力も200馬力あってトルクもある。これは人気があるという意味がよく分かるスペックですね。
<ワンエイティSX>
FR車、ターボエンジン、2000cc
シルビアの兄弟車です。
私は180やシルビアはあまり詳しくはないのですが、見た目の違いでほぼ同じスペックの2つの車種を選べるっていいですね。
当時の日産の力を感じる、180とシルビアの2台です。
<R33スカイライン GTSータイプM>
FR車、ターボエンジン、2500cc
こちらは高出力版として、R33GT-Rが存在します。
GT-RではないFR車のR33。この車も中古でですが購入候補に挙がりました。しかし、この車を買うといずれ280馬力クラスが欲しくなるだろうなぁと容易に想像できたため、買うのを止めた記憶があります。
当時のスカイラインは、GT-Rを筆頭にターボモデルのGTSタイプM、そしてNAモデルも存在します。その上2ドアタイプと4ドアタイプもあって。日産全盛期とも言えるラインナップですね。
<パルサー VZ-R>
FF車、NAエンジン、1600cc
日産車にはめずらしい、テンロクFF車です。
スペック的にはシビックと競合でしょうか。
ただ、この車もトヨタのカレンと同様、車の情報が乏しかったので名前とスペックをチェックするくらいでした。
…以上が私の1990年代後半のMT車の振り返りです。
改めて、2020年の新車MTのブログ(記事は
こちら)と比較しますと。
排ガス規制や衝突安全規制を考慮しても、2020年新車のMTには魅力があまり感じられません。1990年代のMT車は、FF・FR・MR・4WDが選び放題で、しかも各車種にターボとNAといった2つのエンジンを選ぶことができました。
そして同じ駆動方式・馬力であってもメーカーによって、車の特徴が全く異なる場合も多々ありました。この時代は、ユーザーが同じ予算内であっても、多くのMT車を選べる時代でした。
2020年の今は、少ない選択肢の中から予算と使用状況に合わせて、ユーザーがいかに妥協できるか、といったものに変わってしまいました。
外観や馬力・車重には目をつぶって、妥協の中でしか選べない今のMT。
スポーツカー全盛期を知っていると、今のメーカーは「メーカーの都合で、売りたい車しか作らない」という姿勢がはっきりと見て取れてしまいます。
「MT設定をしたからスポーツだ」なんて言っている今のメーカーを見ていると、笑ってしまいます。彼らに1990年代MT車の種類の多さと、値段・スペックを見せてあげたいくらいです。
今売れているスズキのスイフトスポーツに、競争を挑むメーカーが現れて欲しいですね。