私、根っからの車好きであります。
人それぞれ、車の好み、重視するところは違うと思います。
私の場合は、「内装の作りこみ・質感」や「乗り心地」、そして「静粛性」、この3つが、私が車を選ぶ時の、重要視する項目です。
同じ考えの方が多数派なのか、少数派なのかはわかりませんが、上記を重視する上で、昨今、愚痴ではないですが、思うところがあるので、この場を借りて書き綴ってみます。
個人の主観がありますので、ご意見が違う方もいらっしゃると思います。その場合は受け流していただければと思います。
また、メーカや個々の車に対する批判ではなく、愛の鞭と捉えていただけると幸いです。
むしろ、ここで登場する固有名詞は私の好きなメーカー、ブランドです(^^)
前置きが長くなりましたが、本題です。
個人的に好きであり乗った車「クラウン」「センチュリー」、そして様々なトヨタ車に乗って感じたことなのですが…
最近の車(トヨタ車に触れて)で感じることは、「内装の質」や「運転のしやすさ・視界の良さ」は悪くなったな・・・と。
通常、新モデルになる度に、すべての面で旧型を超えるのが、モデルチェンジ・改良だと思います。
勿論、先進装備や燃費、衝突安全性、リサイクル性、高速安定性等々は、多くの車・モデルでよくなり、そこは正常進化、改良であります。
しかし上記の2点は、明らかに旧モデルより悪くなったと感じることがあります。
言い方は悪いですが、「妥協」が感じられてしまいます。

平成11年デビュー S17系
ダッシュボード・ドアトリム共に肉厚なソフトパッドです。
ドアトリム下端・ドアポケット内にカットパイル(布地)貼り、スピーカーも布地が貼ってあります。
いわゆる、ハードプラスチックの部分が極力ありません。

平成16年デビュー S18系
デザインはパッと見た感じ、木目調の面積が増え、高級感が増したように感じますが、
ダッシュボード・ドアトリム共に、ソフトパッドが非常に薄くなりました。
ドアトリムに至っては、前モデルであった、トリム下端・ドアポケット内のカーペット張り、スピーカーグリルの布地張りが省略されました。
このモデルまでは、ドアヒンジに、強度が高い“鋳物製”が使われております。
ドアストライカーもメッキ処理。
ドアを閉めたときは、バスッと重厚です。

平成24年デビュー S21系
曲面を多用したインパネになりました。
インパネ上面のみソフトパッドで、合皮パネルは、はめ込みの化粧パネルです。おそらく、一体成型のソフトパッドはコストがかかるためと思われます。
ドアトリムは開閉式ではなくなり、下半分は、ソフトパッド廃止でハード樹脂製です。
また、このクラスで標準であった、強度がある鋳物製のドアヒンジも廃止になり、一般的なプレス品になり、ドアストライカーはメッキ処理を廃止。
ドアの開閉にドスッとした重厚感がなくなり、言い方を変えると軽くなりました。
決して荒探しをして批判をしているわけではありませんが、こう見ると、モデルチェンジごとに作りこみが悪くなっていると感じられます。
メーカーも胡麻化しているのかは定かではありませんが、パッと見は高級に見せていますが、質感の本質までこだわるユーザーがいないという事なのでしょうか?
「昔はよかった」という言葉は好きではありませんが、このような流れを知っていると、そう思ってしまいました。
現行センチュリーは、バブル崩壊後の、いわゆる平成不況にデビューしましたが、この頃のモデルはクラウンにしても、よく作りこまれていたと思います。
“ミレニアム”という言葉が囁かれたころから、何かが崩れてしまったと思います。
次期センチュリー、かつての気合の入ったモデルになるのか、或いは、このような流れを汲んでしまうのかはわかりませんが、クオリティーは落とさないでほしい、そう願います。
長々と失礼しました。
Posted at 2016/10/18 22:13:43 | |
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