しかし、本当に幸せな人というのは、十二月二十五日が過ぎたら、ツリーを飾っていたオーナメントはすべて取りはずされ、ただの一本の木に戻ってしまうことをちゃんと知っています。 人の幸福を妬み、自分より幸福な人を遠ざけ、自分の不幸さ加減をほじくりだす人というのは、自分本来の姿を育てることを忘れ、ただ飾りに憧れ、それに頼る。その姿はあまりに惨めでみすぼらしく、まさにシーズンを過ぎたクリスマスツリーそのものだと思ってください。