
今回は特に画像無しで、文章だけです。明け方目が覚めてしまったので、こういう時に寝ぼけて変なことを書かないようには注意します(笑。
「デッドニングで音質向上」みたいな製品やサービスがありますが、私が記憶している限り、デッドニングが流行し始めた当初、デッドニングは「車内の静音化」が目的でした。吸音材、防音材で車外の音、エンジン音、ロードノイズを減少させることはクルマをオーディオルーム的にしたいという目的に合致しますが、音質向上と静音化は異なります。
大昔の初代アルト、セルボにも乗ってた私にすれば今のHE21S ラパンで、DRZ80(現在はDRZ99)に320kbpsで取り込んだ専用ユニットで接続したiPodで再生する純正スピーカーの音質は素晴らしいものです。
少ない部品点数と作業工程、安価な部品でも良い品質を目指すのが日本の自動車メーカー。現代のクルマの純正オーディオはある程度、スピーカーによるドアの振動、共振なども織り込んで設計されてると感じます。大音量で聴くことがないのもありますが、私はHE21Sラパンの純正スピーカー(ツイーター+前後4スピーカー)に満足していますし、交換するとしても同じサイズのスピーカーになるでしょう。トノカバー と密閉型スピーカーはファッションとして設置予定。設置作業が遅れてます。
私は仕事柄、音楽も制作しますし、趣味でDJもやりますから、考え方が違うかもしれませんが、音質向上はアウトプットからではなく、インプットから考えます。まず、音質を上げるには128kbpsのダウンロード購入ではなく、CDや高音質なダウンロードサービスから、できるだけ高音質にiPod等に取り込むこと。ファイルサイズの肥大化を嫌がれば「高音質」を考える以前の問題となります。
Bluetooth接続はマシですが、FMでは音質はかなり劣化します。手軽なので私もアマゾンプライムをiPhoneからBluetooth接続で再生しますが、頻繁に抜き差しをして、iPhoneのイヤフォンジャックを壊したくないだけで、カーナビのオーディオ入力にイヤフォンジャックで繋いだ方が聴くだけでわかるくらい音質は良いのです。アマゾンプライムミュージックのビットレートは最大でAACの256kbpsとのことですが、それでもiPodから専用ユニットで接続した320kbps MP3の音質と笑えるほど違います。
まず、現状や純正オーディオで音質の最大値を引き出し、車外の音がうるさいなと感じればデッドニングによる静音化は良いかもしれませんが、静穏化にはロードノイズが小さいタイヤに交換する、タイヤハウス周辺に吸音材を貼る方法も。だけど、マフラーをスポーティなものに変えたり、チャンバーで吸気音を大きくするなら、矛盾してしまいます。
昔もオーディオのスピーカーの中に何かを詰め込んで音質向上させるとかのテクニックはありませんでした。エンクロージャの共振を織り込んでスピーカーは設計されていますからそのバランスを壊した方が音質が良くなるとは思えませんし、殆ど誰もやらなかったはず。
デッドニングが必要になるのはスピーカー、アンプなどを交換し、音楽再生環境が大きく変わり、ドアの振動が出る場合だと思いますが、大音量、高音圧でも聴きやすくなるだけで、根本的に音質向上と関係ありません。音質、音量、音圧は別で、音楽には音場と音像という概念もあります。
スピーカーユニットが大幅に変更されればエンクロージャとしてのドアの設計は見直すことになるのは当然ですが、デッドニングで、純正カーオーディオの音質向上が出来るのは不思議。話が飛びすぎて、まるでクルマの音質向上の為に最初にやるべきことみたいな誤解が生じてるというか、意図的に誤解させてるのでしょう。
ネオンが付いた巨大なウーファーを積み込んだクルマはデッドニングしなければマトモな爆音?が出せないはず。そんな流行も下火になり、デッドニング業界?のターゲットが一般の人に変化したのかも。
エー○ンにデッドニングキットがある時代。○ートバ○クスのWEBにも「純正オーディオシステムのままで高音質化したいならデッドニング」なんて掲載されてますが、純正カーオーディオを交換することを私はお薦めします。
密閉型では無いオーディオのスピーカーに穴や隙間がある様にドアのサービスホールを塞げば、低音は出なくなって当然。むしろ、低音を純正スピーカーで強調したいなら、ドアパネルに穴を開けたらイイかも?推奨はしませんが(笑。
ラパンの車内で音楽を聴いてると、いい感じでドア、ドアパネルが振動してると感じますが、純正スピーカーもしくは同程度のスピーカーでデッドニングすると、低音が弱くなりそうです。デッドニングで低音が弱くなり、サブウーファーを購入>低音を補正なんて、カーオーディオメーカーやショップにすればオイシイ状態...。
カーオーディオのメーカにはインナーバッフルなどはありますが、デッドニングキットはありません。通販業者は勝手にデッドニングキットと名付けますが、制振材+吸音材によるドアチューニングが目的の製品です。デッドニングは自動車メーカー、ディラーのオプションにもありません。儲かりそうなのに無い理由は純正オーディオにデッドニングすれば車内の音楽再生環境が悪化するからでしょう。
綺麗にドアを共振振動させましょうという業者がいたら私は共感できます。ドアをスピーカーのエンクロージャーの様に捉えるのであれば素晴らしい考え方ですが、それを実現する高度なオーディオ設計者がどれくらい存在するのかは私にはわかりません。「サービスホールを全部塞ぎましょう」とか言ってる時点で無理かな。
どこかのデッドニング業者が「クルマのドアはエンクロージャーですよ」とか「このサービスホールは残した方が良い」とか「ドアパネルに低音用の穴を開けましょう」とか言い出したらこの記事のパクリだと思ってOKです(笑。
「デッドニングしたら音が良くなるってネットで見た」とかで、この記事を読んだなら、まず音楽のインプットから見直してみませんか?というお話。デッドニングがダメとかひとことも書いてませんから、くれぐれも誤解のない様に。
爆音で音楽を流したいなら、盛大にデッドニングをすべきだと思います。だけど、車内で感じる音圧は大型スピーカーの動作による風圧や車体の振動とごっちゃにしてないのかな。業者施工のデッドニングって評価はどんな手法なのでしょうか。なんとなく、耳で判断とか?これ以上書いたらダメそうな展開なので終了。
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車雑感 | クルマ
Posted at
2018/05/07 06:05:37