2014年11月16日
ツノが立つ、または、ツノが出る
表題を見てピンと来る人は、かなりのメルセデス乗りです。
上記の隠語は、よくベンツディーラーで囁かれる言葉ですが、ご存知でしょうか?
答えは、ディスクローターのダメになったことを表す言葉です。
前にもチラッと書きましたが、欧州系のブレーキローターは、使っていくうちに減っていきますが、パッドの当たらない端は元の厚さが残ります。
それをフロントマンたちは、「ツノが立つ」とか「ツノが出る」とか言います。
フロントマンは、アルミホイルに大胆なホールがある場合は、そこにボールペンをあて、ホイルを外さずに点検してました。
自分でやってみるとよくわかりますが、ディスクの傷がゴツゴツして最後に突き当たるのです。
それが「ツノ」の正体です。
ボルボは、その点デザインが繊細なのでこの手は使えませんが、鳴きが気になる場合は、ホイルを外してやってみると、手に手応えがあって参考になります。
ローターがよく減る車というのは、市街走行の多いクルマに多いのは、反復使用が柔らかい材質のものを削るからなのです。
メルセデスだと、フロントは、「パット二回にローター一回」が大体の目安、長距離の多い車だとパットが3万キロなので6万キロあたりがローター交換の目安になります。リアが10万キロ目安です。
ボルボだとどうでしょう?
今日自分でチェックしていたのですが、メルセデスよりFFであることを考えると、ローターの持ちが良いのではないでしょうか?
通常FFの場合、全車体重量の9割が前輪にかかるといいますから、FRのメルセデスより前輪の負担は、大きいと思います。(最近は、メルセデスにもFFがありますが、私は所有したことがないので餅についてはわかりません)
今日自分のV70を見たらまさに「ツノが立つ」でした。
でも重量や駆動方法から考えれば、まあまあ良いのではないでしょうか?
しかし、予想外だったのは後輪でした。
FRより負担が軽く、距離も6万キロですが、前々から音を立てていたので、石でも噛み込んで傷が付いたのだろうと考えていたのですが、実際には、かなりディスクが減っていて「ツノが立つ」状態でした。
この原因は、以前の歴代オーナーが「通すだけ車検」を実行していたためと考えられます。
なぜかというとブレーキオイル交換をサボっていたのが、見え見えなのです。
先に書いたようにFFは、後輪の荷重が軽いので、条件が軽い分ブレーキキャリパーの固着が起こりやすいのです。
だからブレーキオイルを交換しないと、てきめんにキャリパーの不具合を起こすのです。
ブレーキオイルは、吸湿性が高いので、劣化が速く、DOT3でも2年くらいが目処らしいのです。
吸湿性が高いということは、水分があるということになり、金属、ゴム部品の劣化つながります。
私の車も購入した時点で直ぐにオイル交換をしたのですがその前が良くなかったため、「ツノが立つ」になってしまったようです。
いずれにせよ近々ローター交換はやらなくてはならないようです。
みなさんも早期の「ツノが立つ」にはご注意ください!!
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Posted at
2014/11/16 20:27:20
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