2014年12月16日
W202の写真を見て思い出したこと
この前古い写真が結構出てきて、その中に二つ前のモデルのベンツCクラスの写真を見ていてふと思い出したことがありました。
その頃私は、自分の長距離用としてW124に乗っていました。
その前にW201にも乗っていたのですが、124とは違う良いところがたくさんありました。
w124と同時に持っていても決して劣らない魅力を持っていた車でした。
何よりサイズが手頃で、都内の下町の狭い路地にも自信を持って進入できるボディーサイズでした。
そしてシートが小ぶりな割にフィット感が抜群で、(89年以降の車は特に)なんとも気持ちの良い車でした。
メインカーが、124、セカンドが201でも不満がないなぁと思っていたのでした。
そんなことで、ものすごくW202には、期待があったのです。
あるときW202の売り物があるといって紹介されたのが、C220ディーゼルで前の持ち主は某自動車開発の会社の名義でした。
日本の普通の方には、馴染みがないと思いますが、このディーゼルは、世界で初めてDOHC+ルーカス型分配ポンプを持ったディーゼルなのです。
さらに日本にはない、スポルトという本国に三種類あった内装のうち、一番スポーティのタイプの
革仕様だったので面白いと思い購入しました。
久々のベンツのマニュアルでしたので、期待満々でしたが、残念な車でした。
この時、同時に同じ会社の持ち物だったプジョーの405もあってどっちかを友達のアシにするつもりで同時に購入したのです。
自動車開発会社の路上評価試験というのは、5000kmまでで評価を行うので、新車同様なのですが、会社での評判が良かったらしく、W202は、1万5千kmほど走っていたのですが、プロフェッショナルが、一般道走行試験にしか使っていないので、新車同様です。
購入して、2ヶ月ほど自分の名義にして購入予定の友達と毎晩乗りまくりました。
二人共サラリーマンですから、自ずと走り回るのは、夜です。
そしてふたりの出した結論は、405でした。
二人は、大層なベンツファンだったのですが、202の何とも言えない安物感に
「ベンツも商業主義になったか!」
と大いに落胆させられたのでした。
残念なことに今のCクラスもそうですが、自分が思うに「安いEクラス」という印象しか残りません。
確かに商業的には、上級移行も大事ですが、先進国では諸事情で大き車体には、替えられない人もいっぱいいるはずです。
サイズが小さくてもアイデンティティーがあることを望んでいます。
しかし、発展途上国では、まだまだ見栄えの良い車が重用されているのが実情なので、そのマーケティングに合わせれば、今のやり方は正しいと思いますが、自動車好きとしては、でかきゃいいというものでもないと思うのですが・・・・
405を選んだ友達もどうしてもW201に乗りたくて、405から探しまくって90年のスポーツラインのギンガムチェックの布張りの4気筒を見つけ乗り換えました。
当たり前ですが、メーカーを盲信すると裏切られることもあるのだということをW202の写真を見ながら思い出したところです。
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Posted at
2014/12/16 23:36:25
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